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博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

今週の『続・宮廷女官若曦』その2

2014年11月07日 | 中国近現代ドラマ
『続・宮廷女官若曦 輪廻の恋』(原題『歩歩驚情』)第8~12話まで見ました。

義父康震天に新興のライバル企業Z&Xを潰すように命じられた殷正。張暁らにZ&Xの見本市の偵察を命じたりしておりますが、張暁のメル友の「黒猫巡査」(ハンドルネーム)の正体こそがZ&Xの創業者で殷正の血の繋がらない兄弟康司瀚なのでした。(張暁は彼をZ&Xの一社員と思い込んでおり、彼自身が経営者であるとは知りません)しかし張暁と康司瀚が一緒に食事するのに使っている店がどう見ても文革レストランなのですが(^^;)

殷正は子供の頃から出木杉君のように出来がいい康司瀚を敵視する一方で、康司瀚は実父の康震天を憎んでおります。で、康司瀚は留学先のイギリスで立ち上げた化粧品ブランドZ&Xの本社を北京の胡同(幼少の頃に母親と住んだ家を改装したらしい)に移したところ、殷正にスタッフを引き抜かれたり、殷正の差し金で取引先との提携を断られたり、店舗が放火されたりと災難続き……

最後の店舗の放火は康家の没落を望む殷正の叔父殷成貴の仕業なのでした。殷成貴は30年前に康震天や彼の兄にあたる殷正の父らとともに西北地方の砂漠調査に赴いたメンバーの一人で、現地での殷正の父の死にも関わっている模様。更には張暁の父親もこの調査に関与していたようですが……? そして張暁と瓜二つのモデルで殷正の彼女となっている藍蘭、オーストラリア出身の華人と称しておりましたが、実は元々タイで殷成貴のもとで麻薬の売人などをやっていた模様。殷成貴になぜ甥に近づいたと咎められると「カッコよくてお金持ちだから」なんて答えてます。理由が直球すぎるんですがw

そしてトラブル続きでニッチもサッチもいかなくなった康司瀚は、震天集団の子会社によるZ&Xの買収に同意。震天本社で殷正の助手として働くことになります。康震天はこの義子と実子同士で後継者候補として切磋琢磨させたいようですが…… ということで辮髪乙女ゲードラマと呼ばれた前作に対し、ビジネス乙女ゲードラマ的な雰囲気になってます。現代物としてはテンポがいい作品なんですが、なかなか清代の話が絡んできませんね。