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博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『十月囲城』その8

2014年10月05日 | 中国近現代ドラマ
『十月囲城』第43~48話まで見ました。

過年を迎えようとしている広州。阿四は岳父の区肇新の目を謀って製造局の弾薬を革命党に横流ししようとしたり、鉄山が職務報告のため上京中と聞き、その隙を狙って秦少白らと起義の計画を練ったりしておりますが、そんな動きは区肇新にはお見通しでした。阿四はこれを奇貨として秦少白と区肇新との会談を取りもち、革命党側が広州での起義を取りやめるかわりに区肇新が秦少白の身の安全を保証するということで話し合いがつきますが、2人が区府を一歩出た瞬間に区肇新の部下が秦少白を取り押さえ、連れ去ってしまいます。

区肇新の裏切りに憤る阿四ですが、この件は実は鉄山の差し金なのでした。実は鉄山、上京したと見せかけて広州に潜伏しており、重甲をスパイに使って革命党側の動向を把握したり、区肇新の部下を買収して秦少白を拘束させたりしたという次第。秦少白救出のために起義決行を決意した阿四と革命党の面々ですが、革命党側に出入りしている重甲の暗躍により次々と起義の動きを官軍が先回りして封じ込め、革命党側として決起を決めた新軍には製造局から李府の執事の丁父子が弾薬を届けるはずが、やはり官軍に阻止されて銃のみが届けられて弾薬が届かず、官軍に包囲されて蜂の巣状態に。阿四も革命党に関与したとして囚われの身に。

その間に鉄山のスパイのはずの重甲はなぜか投獄されていた秦少白を救出し、銃撃戦に巻き込まれて彼が負傷すると、途中で落ち合った区舒雲とともに病院に搬送させたりしています。で、鉄山にその行動を咎められると「スパイの任務を全うするべく、革命党の連中の信用を得るためにやりました」と下手な言い訳をw

そして舒雲は牢内の阿四と対面したところ、阿四と父親の区肇新との間に行き違いがあること、その背後に何者かの暗躍があることを察知しますが、その父親も革命党への関与や製造局絡みの汚職を理由に投獄されてしまっているのでありました…… となると後は頼りになるのは革命党と官府の間でコウモリ状態の重甲しかいないというわけですが、ここで重甲が「これで舒雲はもうオレのもの」などとつぶやいております。お前の真の目的はそれだったのかw

そして都から欽差の富が到着。彼と鉄山・広州総督張鳳歧(ここで初めて広州総督の姓名が明らかとなります)によって区肇新の取り調べを開始。しかしその時には牢内の過酷な環境が災いしたのか、既に区肇新は気が触れてしまっておりました。鉄山は気が触れたふりをしているだけではないかと疑っておりますが、正直私もそう思います(^^;)が、ともかく富の裁定により区肇新は度を超えた汚職を理由に終身監禁、ついでに阿四も裁判を経ずに適当に死罪が決まります。

ここでなぜか鉄山が重甲を呼び出し、姉の李念慈が彼との結婚を承諾すれば阿四は釈放してやると約束。鉄山は時々貿易商に扮して念慈がボランティアをしている教会に通っており、彼女に惚れていたのでした。貿易商の正体が鉄山とはつゆ知らない念慈は阿四を救うため、涙ながらに鉄山との結婚を承諾。重甲的には鉄山と義理の兄弟となるのは願ったりかなったりですが、阿四の釈放はノーサンキューのはずですが……?

ということで重甲さんが順調にドラマ『宝蓮灯』の二郎神のごとく何をやりたいのかわからないポジションにはまっておりますw