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博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『後宮甄嬛伝』その13(完)

2012年09月20日 | 中国歴史ドラマ
『後宮甄嬛伝』第71~最終76話まで見ました。

甄嬛は懐妊したものの、既に体がボロボロでどうせまともな出産は望めないということで、儀式の最中に皇后と2人きりになった時にわざと口論をふっかけ、自分を押し倒すように仕向けて流産することに。きたないなさすがw その後更に皇后の部下が甄嬛と六阿哥の毒殺を謀ったこともあり、かつて姉の純元皇后を毒殺したことなどこれまでの悪事の数々が明るみに出て、雍正帝は皇后に対して終身幽閉の処分を下します。

これで後宮は甄嬛の天下かと思いきや好事魔多し。今度はジュンガル部の摩格河汗が来朝しますが、彼はかつてスパイとして清国に忍び込んだおりに、出家していた頃の甄嬛と果郡王との密会の現場を目撃していたのでした。これをネタに摩格河汗は甄嬛との和親を雍正帝に要求し、雍正帝もようやく2人の密通を確信することに。

そして雍正帝は果親王(郡王から昇格した)に大逆の意志があるのではないかと疑うようになり、甄嬛に果親王の毒殺を命じます。甄嬛は自分の手で愛する人を殺すぐらいならと自分が毒杯を仰ごうとしますが、結局その意図を察した果親王の方が毒酒を飲んで自害。その功績によって甄嬛は密通の件を見逃され、副后の待遇を受けることになりますが、心中は雍正帝への憎しみで満たされていき……

以下ラストシーンの詳細は省略しますが、すっかり鬼嫁と化した甄嬛によって今際の際にプギャられてしまう雍正帝が不憫すぎて涙が止まらなくなりましたよ(´;ω;`)  『宮』・『歩歩驚心』に続いてこのドラマでも新たな非リア伝説を作ってしまったなと。

【総括】

ということで全76話の長丁場でしたが、意外とダレ場が少なく、最後まで楽しんで見ることができました。この手のドラマだと半分か3分の2ぐらいの間尺で収まる内容を引き延ばしているというパターンが多いのですが、本作の場合は監督の描きたいものを丁寧に撮っていった結果これだけの話数になったと感じられるのが良いですね。でももう当分後宮物はお腹いっぱいですけど(^^;)