博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『大漢風』第6話

2006年11月12日 | ドラマ『大漢風』
前回の続きで、劉邦が母親を見殺しにした呂雉を斬り殺そうとする場面から始まりますが、父親の劉太公が取りなしてその場は何とか収まりました。しかしその後、劉邦が久しぶりに愛人の曹姫の所に立ち寄るのを呂雉の妹の呂須に見られてしまい、呂姉妹が曹姫のもとに怒鳴り込んでくることに…… 

ここで曹姫について説明をしておきますと、彼女は酒場の若女将で、旗揚げ前の劉邦一味にいつもタダで飲み食いさせていました。彼女は劉邦との間に劉肥という男の子もいるのですが、正式な結婚をしておりません。第2話あたりで劉邦が彼女から大金を借りて、それをたまたま出会った虞美人と結婚するための結納金に使おうとしたことから喧嘩になり、何となく彼女と疎遠になってしまったまま劉邦が呂雉と結婚したという次第。

さて、怒鳴り込んできた呂雉は曹姫を罵って平手打ちをくらわしますが、曹姫の方も「何よ、あんたなんか劉邦との間に子供もいないくせに!」と負けず劣らずやり返します。ここで初めて曹姫と劉邦との間に既に大きな子供がおり、二人の関係がかなり以前からのものであることを知って愕然とする呂雉。

結局劉邦は曹姫と別れることを承服せず、しかも呂雉に曹姫母子に手出ししたらお前を殺すと脅しつける始末…… この女の争い、最後はどう決着がつくんでしょうか。(まあ、最終的に呂雉が勝つことになるんでしょうけど……)
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始皇帝と彩色兵馬俑展

2006年11月12日 | 旅行・オフ会・展覧会
やっとこさ京都文化博物館で開催の「始皇帝と彩色兵馬俑展」を見に行って来ました。

青銅の鶴、石の鎧、力士俑、そして今回の目玉である跪射俑など、兵馬俑坑や始皇帝陵陪葬坑からの出土品は大体2年前の「中国国宝展」や「大兵馬俑展」で見たものが多いかなあと思いきや、宣和堂さんのブログによると、同じ種類のものでも違う俑などを持って来ているようです。図録を見比べてみると確かに違いますね。跪射俑も「大兵馬俑展」の時のものよりだいぶ彩色が残っています。また頭から胸の部分がいい具合に割れてしまって中の構造が覗き込める兵士俑なんかもありました。

その他、前漢の兵馬俑や皇后の玉璽(呂后のものとされているとのこと)、平安時代の『史記』の抄本、同じく日本の慶長年間の『史記』古活字本、『史記』太史公自序を漢隷で筆写した竹簡のレプリカなどが展示されていました。竹簡のレプリカなんかは、わざわざこんなもんを作って展示せんでもええやんと思いましたが……

前漢の俑の中には裸体の状態の宦官俑なるものもあり、他の男性の俑と比べて生殖器が小さく表されているとのこと。そんな所までこだわって作っていたとは、感心して良いのやら悪いのやら……と思いきや、男性器をかたどった青銅器なんてものもありました。しかし何で今回の展示に限ってシモを意識させるものが多いんでしょうか(^^;) 

で、もう一つの目玉の大型スクリーンでの兵馬俑坑の再現映像ですが、これはまあこんなもんかなという感じです。寧ろこの映像がDVDで販売されているという点を評価すべきだと思います。展覧会用に制作した映像作品をその場で販売するという試みは今後も続けて欲しいと思うのですが、しかし20分足らずの映像で1800円というのはちと高いですね…… 制作費が相当かかっているんでしょうけど、出来れば1000円前後の値段に抑えて欲しかったところです。
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