極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

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民主主義と言う仮面を被った、二枚舌の国々

2024-02-20 16:27:18 | 日米

 昨今の欧米・日本のメディアは「野党、反体制活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏」のニュース一色で、多くの時間を割いています。ロシア側が殺害したと報道されていますが、推測の域を出ていない、過剰報道だと思います。何としてもロシア=悪を定着させ、ウクライナ支援を継続させるためのプロパガンダに過ぎないように思います。ロシアが勝利し、もう、英米にはネタ切れでのこの問題を大きくするしかネタが無いでしょう。

 普通に考えたら、ウクライナでの勝利、揺ぎ無いプーチン大統領への支持等々、野党、反体制活動家と言うだけで、どう考えてもロシア側が殺害する理由が無いように思いますが・・・ロシアには法があり、法治国家であり、法により罪を犯したら裁判の結果、収監されるのは当然です。ロシア側は調査中と報じています、獄中での収監中の死亡も多数あるでしょう。

 これらを急先鋒で報道する米国にとって先ずは、他国の収監者よりも、ウクライナに収監されていた、米国籍の健康なジャーナリストのゴンザド・リラ氏の救出は棚に上げ、無視、あげくのはて殺害さたと言われています。この問題は米国政府がウクライナに電話で一言言えば済む問題だったと言われています、唯、ウクライナ政権に疑義を持って反ウクライナ報道活動していたというだけで殺害を暗黙の了解としていたら・・・

 更にジュリアノ・アサンジ氏の拘束も、可笑しな罪状で、どう考えても無罪です!当時、政府職員から貰った記録(有名な米軍ヘリの民間人、ジャーナリスト無差別動画を公開)をリーク、その後CIAの監視状況をリークしました・・・ジャーナリストとしては公開するのは当然で、使命でもあるでしょう。起訴もなく違法にも民主主義と言う仮面を被った国・英国に拘束されています!

 今後、米国に渡すかが英国裁判所で決まるようで、決まった場合、100年以上の契機となります。理不尽なことです、日本ではこのような事実は全く報道されません。本来は世界、日本のジャーナリストはアサンジ氏救出に全力を尽くすべき事件です。世界にはアサンジ救出を求めて努力している多くの人達がいます。今日も生死に厳しい状況で拘束されていますが欧米・日本等は全く無視しています。典型的なこれらの二枚舌の民主主義と言う仮面を被った国々、もう世界は騙すことは難しくなっていると思います。

 世界はナワリヌイ氏の問題ばかりですが、まあ、泥棒が泥棒をするなと言っているようなもので世界は見抜いています。

 

 世界の多くのテロ、政府転覆、要人暗殺、紛争・戦争等々の影に見え隠れするCIA、昨今のウクライナ、ガザ虐殺等でも大きな役割を果たしていると言われるCIA、何よりも最強の武器はドル輪転機を保有、金融をバックに行動等を起こしていることだと言われています。

以下文は、下記記事の素人訳で誤訳があるかも知れません、了承下さい。

Jeffrey D. Sachs - How the CIA Destabilises the World - Brave New Europe

Jeffrey D. Sachs - How the CIA Destabilises the World - Brave New Europe

The CIA leaves a trail of destruction wherever it goes, but US politicians and media appear less interested than ever in holding the agency to account. Jeffrey D...

Brave New Europe

 

以下記事執筆者のJeffrey D Sachs氏の紹介です。

 ジェフリー・サックス(Jeffrey David Sachs,1954年~)は、米国の経済学者(開発経済学、国際経済学)、ミシガン州デトロイト出身、コロンビア大学地球研究所長(Earth Institute)を務め、国連ミレニアムプロジェクトのディレクターも兼務、全米経済研究所研究員、Millenium Promiseの代表および共同創設者

 

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No. 2065

「CIAはいかに世界を不安定にさせているか」

2024年2月19日

Jeffrey D Sachs

CIAは行動先で破壊の痕跡を残すが、米国の政治家やメディアはCIAの責任を追及することに関心がないように見える。

CIAには3つの基本的問題があります。その目的、方法、そして説明責任の欠如です。

CIAの活動目的は、国際法や米国の法律に関係なく、CIAや米国大統領がその時の米国の利益になると定義したものです。

その方法は秘密主義と二枚舌です。説明責任の欠如とはCIAと大統領が国民の監視なしに外交政策を運営することを意味します。議会は簡単に踏みにじられており、茶番です。

最近のCIA長官、マイク・ポンペオはCIA時代のことをこう語っています。

私はCIA長官でした。私達は嘘をつき、不正行為を行い、盗みました。

多くのトレーニングコースもあり、アメリカの裏の栄光を思い起こさせます。

 

CIAは1947年、戦略サービス局(OSS)の後継組織として設立された。OSSは第二次世界大戦中、諜報活動と破壊活動という2つの異なる役割を担っていました。

CIAはその2つの役割を引き継ぎました。一方では、CIAは米国政府に情報を提供、もう一方でCIAは敵、つまり大統領やCIAが敵と定義した人物を、幅広い手段を使って転覆させてきました。

暗殺、クーデター、騒乱の演出、反政府勢力の武装化など、さまざまな手段を用いてきました。

後者の役割は、世界の安定、米国の法の支配に壊滅的な打撃を与えました。その役割をCIAは今日も続けています。事実上CIAは米国の秘密軍隊であり、何の説明責任も負わずに世界中に騒乱を引き起こすことができます。

ドワイト・アイゼンハワー大統領がアフリカで頭角を現し始めた、ザイール(現コンゴ民主共和国)で民主的に選ばれたパトリス・ルムンバを 敵だと決めつけた時、CIAは1961年、彼の暗殺を謀り、アフリカの民主化への希望を台無しにしました。CIAによって失脚させられたアフリカの大統領は、彼が最後ではないでしょう。

CIAは77年の歴史の中で、1975年に一度だけ公的な責任を問われたことがあります。この年、アイダホ州選出の上院議員フランク・チャーチが上院の調査を主導、CIAが暗殺、クーデター、不安定化、監視、メンゲレ式の拷問や医学的実験など、衝撃的な暴挙を繰り返していたことを暴露しました。

このチャーチ委員会によるCIAの衝撃的な不正行為の暴露は、最近、ジェームズ・リゼン調査記者による本、「The Last Honest Man」CIA、FBI、マフィア、そしてケネディ家、そして民主主義を救う一人の上院議員の戦い(2023年)にまとめられています。

このたったひとつの監視エピソードが起きたのは、珍しい出来事が重なったためでした。

チャーチ委員会の前年、ウォーターゲート事件はリチャード・ニクソンを失脚させ、ホワイトハウスを弱体化させました。ニクソンの後継者であったジェラルド・フォードは選挙で選ばれたわけではない元下院議員で、議会の監督権限に反対することに消極的でした。上院アーヴィン委員会が調査したウォーターゲート事件は、上院の権限を強化、行政府の権力乱用に対する上院の監視の価値を実証しました。重要なことは、CIAを一掃しようと考えていたウィリアム・コルビー長官がCIAを新たに率いていたことでした。また、同じくチャーチ委員会が暴露した広範な違法行為の著者であるJ・エドガー・フーバーFBI長官も1972年に死去しています。

1974年12月、当時も今もCIA内部の情報源を持つ優れたジャーナリストである取材記者のシーモア・ハーシュは米国の反戦運動に対するCIAの違法な諜報活動について発表しました。当時の上院院内総務マイク・マンスフィールドは人格者で、チャーチをCIAの調査官に任命しました。チャーチ氏自身も勇敢で正直で知識豊富で独立心が強く、勇敢な上院議員であり、これらは米国の政治では常に不足している特徴でした。

チャーチ委員会が暴いた犯罪の結果、CIAの不正な作戦が歴史に幕を下ろしたのであれば、あるいは少なくともCIAが法の支配と公的説明責任の下に置かれたのであればよかったのだが、そうはなりませんでした。最後に笑ったのはCIAで、海外破壊工作を含む米国の外交政策において卓越した役割を維持することで世界を苦しめました。

1975年以来、CIAはアフガニスタンでイスラム聖戦主義者を支援する秘密作戦を実行してアフガニスタンを完全に破壊し、一方でアルカイダを生み出しました。バルカン半島ではセルビアに対して、コーカサス地方ではロシアに対して、中央アジアでは中国に対してすべてにおいてCIAが支援する聖戦士を配備しました。

2010年代、CIAはシリアのバシール・アル=アサドを打倒するための致命的な作戦をイスラム聖戦士と実行しました。少なくとも20年以上にわたりCIAはウクライナで拡大する大惨事の煽動に深く関与してきました。

2014年2月にウクライナのヴィクトル・ヤヌコヴィッチ大統領を暴力的に転覆させ、現在ウクライナを巻き込んでいる壊滅的な戦争を引き起こしたこともその一つです。

これらの作戦について私たちは何を知っているのだろうか?

内部告発者、少数の勇敢な取材記者、一握りの勇敢な学者、そして一部の外国政府が米国政府から厳しい報復を受けるかもしれないことを承知の上で、私たちに伝えようとしています、あるいは伝えることができた部分だけです。米国政府自身による説明責任はほとんどなく、 議会による意味のある監視や抑制もありませんでした。それどころか、政府はこれまで以上に秘密主義を強め、機密情報の開示に対して、たとえその情報が政府自身による違法行為を示すものであったとしても、あるいは特にそういう時に積極的な法的措置をとるようになりました。

たまに元米政府高官が暴露することがあります。たとえば、ジミー・カーターがアフガニスタン政府を不安定化させるために、イスラム聖戦士を訓練するようCIAに指示したことをズビグニュー・ブレジンスキーが暴露したように・・・その目的は、ソ連をアフガニスタンへ侵攻させることでした。

シリアの場合は2016年と2017年にニューヨーク・タイムズに掲載された幾つかの記事から、バラク・オバマ大統領の命令により、CIAがシリアを不安定化させ、アサド政権を転覆させる破壊工作を行っていたことを我々は知っています。これは明らかに国際法違反の、酷いCIAの作戦であり、それが10年にわたる騒乱、エスカレートする地域戦争、数十万人の死者、数百万人の避難民をもたらしたにもかかわらず、ホワイトハウスや議会はこのCIA主導の災難を一度も正直に認めていません。

ウクライナの場合、米国はヤヌコビッチを失脚させ、ウクライナを10年にわたる流血の渦に巻き込んだ暴力的なクーデターにおいて秘密裏に大きな役割を果たしたことを我々は知っているが、今日に至るまで、その詳細は分かっていません。

ロシアは、当時米国の国務次官補だったヴィクトリア・ヌーランド(現国務次官)と駐ウクライナ大使のジェフリー・パイアット(現国務次官補)がクーデター後の政権について企てた通話を傍受し、掲載することで、世界にクーデターへの窓口を提供しました。クーデター後、CIAはクーデター後の政権の特殊作戦部隊を秘密裏に訓練した。米国政府はウクライナにおけるCIAの秘密工作について口を閉ざしたままです。

CIAの工作員がノルドストリーム・パイプラインの破壊を実行したと信じる十分な理由が我々にはあります。ハーシュがニューヨーク・タイムズに在籍していた1975年は、同紙がまだ政府の責任を追及しようとしていた時代でしたが、当時と異なりニューヨークタイムズはハーシュの証言を調べようともしません。

CIAに公的責任を問うことは、困難な闘いです。大統領も議会もそれをやろうとしません。主流メディアはCIAを調査せず、代わりに匿名の高官の言葉を引用して公式の隠蔽工作を行います。主要メディアは怠慢なのか、隷属的なのか、軍産複合体からの広告収入を恐れているのか、脅されているのか、無知なのか、あるいは上記のすべてなのか。誰にもわかりません。

わずかな希望の光があります。1975年当時、CIAは改革者によって率いられていました。今日、CIAを率いているのはウィリアム・バーンズで長年にわたりアメリカをリードしてきた外交官の一人です。バーンズは2008年に駐ロシア大使を務め、ウクライナへのNATO拡大を推進することの重大な誤りについてワシントンに電報を打ったのだからウクライナに関する真実を知っていました。バーンズの名声と外交実績を考えれば、おそらく彼は緊急に必要とされる説明責任を支持するでしょう。

CIAの作戦の失敗がもたらした騒乱の数々には驚くほどだ。アフガニスタン、ハイチ、シリア、ベネズエラ、コソボ、ウクライナ、そして遥か彼方で、CIAの破壊工作によって放たれた不必要な死、不安定、破壊は今日まで続いています。主流メディア、学術機関、そして議会は、こうした作戦を可能な限り調査し、民主的な説明責任を果たすための文書公開を要求すべきです。

来年はチャーチ委員会の公聴会から50周年にあたります。50年後、チャーチ委員会自身の先例とインスピレーション、そして指導のもと、今こそ真実を明らかにして米国主導の混乱の真実を暴露し、米国の外交政策が透明性を持ち、説明責任を果たし、国内外の法の支配に服し、仮想の敵を破壊するのではなく世界の平和に向けた新しい時代が始まるべきです。

 

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