極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

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実戦経験者の見た、日中の軍事力

2013-10-14 09:23:04 | 日中
  米国、中国経済安全保障検討委員会
  ラリーウオーツェル委員談 (institute of world politicsで発表)

「中国は多額の投資を続けているが、自衛隊にはかなわない、米軍以外では東アジア地区では海軍、空軍は最強を誇っている。最新鋭空軍、海軍を保持しており日本に対抗する国は無いだろう・・・」に対する異論です。

1 実戦経験のある現職米軍人等からの反論
(1)自衛隊は訓練、ロジステック、テクノロジーに対しては中国より先進的
(2)日本には攻撃原潜、巡航ミサイル、弾道ミサイル等無し。
(3)量的優勢により、中国は圧倒的に凌駕している。
(4)中国軍は世界中から、あらゆる手を使い最新技術を手に入れ、それを実用化しており技術差は逆転してると思われる。
(5)指揮、統制、通信、情報、訓練システムは大きな問題を中国軍は抱えていると言われているが、年々改善してる。
(6)欧米、から流失(故意含む)、盗み取られた最先端技術の実用化スピードから考えると軍事技術レベルは、日本をはるかに凌駕している。中国軍が軍事比較する場合は、日本では無く、米国が念頭であることは間違いないと思われる。(補足文です:対艦弾道弾ミサイルは、軍事衛星とのリンクが成されており、速度100km未満の移動目標攻撃実験では極めて正確な命中率を誇り、米海軍では完成したと言われています。)

2 アメリカ軍関係者、軍事専門家等の意見
  中国軍の日本侵攻は、挑発可能性が「極めて低いシナリオ」を想定しており、自衛隊も理解してるはずであると言われています。全面日中戦争になった場合は、中国空軍、海軍が押し並べたように日本に侵攻するシナリオが用いられる。自衛隊側が空自、海自等の迎撃部隊等と戦闘を展開・・・armchair general達の議論のようには行かない。
3 考えられる中国の軍事行動
(1)1000発程度の移動式等弾道、巡航ミサイルによる威嚇警告
  日本向け、同時発射は100%対応不可能(自衛隊、米軍イージス艦等々が頑張っても100%不可能)
(2)シーレーンの威嚇警告
  日本の軍事力を総動員しても対応できないし、仮に米軍が支援しても不可能に近い。(平時は現在も一応米軍原潜が日本のシーレーン等を 守ってると言われていますが・・・真相は当然、安保記載通り、米国益があるときのみと解釈すべきでしょう。)
 戦わずして日本屈服の可能性があり、戦闘からは、かけ離れた静かな戦争が遂行すると予想される。

4 結論
 戦闘機、護衛艦、数、性能の比較、指揮統制能力、訓練練成度、指揮レベル、忠誠心等々など主観的な推定的比較は、あまり意味を成さな  い。
 中国の手中にしてる、威嚇手段(大量の移動式等弾道、巡航ミサイル、日本より遠方のシーレーン妨害能力等、、、)に対する自衛隊、在日 米軍の防衛資は残念ながら、圧倒的に中国が優位である。
 これは実戦経験をもとにし、かつ実戦出動を前提にした米国軍人達の結論だそうです、こうなれば日本も孫子の兵法に徹することが一番の日本国益だと思いますが、勿論国力に応じた、可能な限り「自国産兵器」の開発による自衛力整備が最も国益にかなうかもしれませんし、 やはり一番の問題は経済的に余裕がないと自衛力整備は厳しいですね。我々が注意すべきは、中国国家首脳は、軍事力は常に相手が上のように見せること・・・本当の軍事力を隠せ、弱い軍事力を表に出せと言ってる点です。


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