極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

I am grateful that I can freely write my daily thoughts

私達に必要な新しい視点、思考・歴史的背景から学ぶことの大切さ

2024-06-28 20:30:57 | 日本社会

 余りにもかけ離れた真実・事実、国内の情報統制等による世界と日本の情報差を政府が利用し可笑しな方向に日本を導いていると思います。国内で報道されない動画、ニュース等をSputnikを主に紹介します。

 米国CIA、MI6はロシアがNATO攻撃、核使用を促すため今後は、更に子供への攻撃を増加させるでしょう。もう、彼らに残された道は無いでしょう。民主主義と言う仮面を被った国、テロ国家は何処か。ここ数年で明確に誰でも分かるようになりました。

  利権・利益等を手放したくないためか、情報不足のためか?、誤・嘘情報等を流しているようにも思える専門家等が多い中、矢野氏はウクライナ、NATO等の歴史的背景等を冷静に分析しておられ、多くの方に視聴してもらいたい動画です。

 

 

 

 

 

 

ウクライナ、モルドバへの脱走に失敗して24人が一斉検挙 - 2024年6月29日, Sputnik 日本 (sputniknews.jp)

IMFがG7に警告、ロシア資産を不当に押収すべきでない - 2024年6月29日, Sputnik 日本 (sputniknews.jp)

国防総省、バイデン氏がテレビ討論会で嘘をついたことを認める - 2024年6月29日, Sputnik 日本 (sputniknews.jp)

ウクライナの負けは誰の目にも明らか、第三次世界大戦を引き起こすな=トランプ氏 - 2024年6月28日, Sputnik 日本 (sputniknews.jp)

 

田中宇の国際ニュース解説 (tanakanews.com)さんの記事紹介です。

ウィキリークスの今後

2024年6月28日   田中 宇


機密情報を暴露するウィキリークスの創立者で、米政府から機密漏洩の罪で訴追され、英国で投獄されていた豪州国籍のジュリアン・アサンジが6月26日、米政府との司法取引により刑期満了で釈放され、14年ぶりに自由の身になって豪州に帰国した。
豪州の労働党政権が米国に釈放を求めて交渉してきたのが実った。豪政府が動かなければ、アサンジは英国から米国に送致され、終身刑にされていただろう。豪州が釈放を強く求めたため、米国は司法取引を認めた。
"Julian Is Free!" Assange Released After 'Time Served' Plea Deal With DOJ, Departs For Home

司法取引に沿って、アサンジは英国でいったん釈放され、匿名の支持者が出費した自家用ジェット機で豪州に近い米国領サイパン島に移動して米裁判所に出頭した。米裁判所はアサンジを機密漏洩で有罪にしたものの、刑期は英国ですでに満了している5年間と定めた。アサンジは有罪だが収監されず自由の身になり、その日のうちに豪州に帰国した。
Julian Assange has reached a plea deal with the U.S., allowing him to go free

豪政府は、アサンジの健康を心配し、人権重視の観点から米政府に釈放を求めたことになっている。民間のアサンジ支持者たちは、米国のスパイ防止法を、言論の自由に反する間違った法律だと非難し、アサンジの釈放を求めてきたが、豪政府は米スパイ防止法を批判していない。
外国で投獄されて健康を害している囚人は無数にいる。健康被害を理由に、他国で投獄されている自国民の釈放を豪政府が求めるのは無理がある。真の理由は健康問題でない。
Australian Lawmakers to Visit Washington to Lobby for Julian Assange’s Freedom

自由の身になったアサンジは今後、ウィキリークスの活動を再開するかもしれない。豪州自身を含む世界中の諜報界の機密が再びウィキリークスによって暴露されかねない。釈放は、理由がどうあれ、アサンジの健康維持の話をはるかに越え、世界的な諜報界の死活問題を再燃させる。豪政府は、それを認識したうえで米国にアサンジ釈放を求めたと考えられる。
US Ambassador to Australia Hints at Plea Deal for Julian Assange

ここまで書いて「ウィキリークスは2010年前後に諜報界にとって大きな脅威だったが、今はもう脅威でないかもしれない」と、横槍の自問自答が入った。2010年ごろは、米国側のマスコミにまだ健全さがあり、ウィキリークスが暴露した情報をマスコミが喧伝して大騒動に発展させた。
だがその後、米国側のエスタブの覇権低下や不利が増すとともに、エスタブの一部であるマスコミはどんどん不健全になり、歪曲や選択的な無視を頻発して自らの機能を低下させている。もうウィキリークスの味方でない。SNSやグーグルなどネット大手の多くも、マスコミと同様に腐っている。
Tears for Navalny. Assange? Not So Much.

またこの十数年、各国政府は、政府要員が義侠心などに駆られて機密を漏洩することを防ぐ体制を強化した。これからアサンジがウィキリークスを立て直して機密暴露を再活性化しても、マスコミやネット大手は無視や歪曲誹謗するだけで、暴露が注目されるのを防ぐだろう。
機密を漏洩して情報源になってくれる政府系の要員も減り、ウィキリークスのやり方はすでに時代遅れになっているのかもしれない。
だとしたら、豪政府はそこまで考え、アサンジ釈放を米国に求めたとも考えられる。アサンジは左派リベラルなどの有権者に人気なので、労働党政権がアサンジ釈放に尽力することは政権維持につながる。そういう浅薄な話かもしれない。
Report: Justice Department Considering Plea Deal for Assange

しかし、さらに考えると別の見方になる。エスタブ全体主義の強まりを批判したタッカー・カールソンが昨年FOXに解雇された後、自分のサイトを立ち上げて発信を続け、プーチンと単独会見したりして、むしろFOX時代よりも人々に注目されている。
人々の意外に多くが、マスコミやネット大手の多くが腐って歪曲だらけになったことを知っており、独自配信でも見に来てくれる。ウィキリークスはマスコミに頼る必要がない。
機密漏洩者への監視は強まっても、漏洩させたら爆発的に状況を転換しそうな機密情報自体は増えている。コロナ独裁の裏側とか。温暖化人為説の捏造とか。ウクライナ戦争をめぐる大ウソとか。金融当局のインチキとか。
ニセ現実だらけになった世界

近年の米国側は、左派リベラル勢力が全体主義の体制を作っている。ウィキリークスは以前、左派リベラルの政治信条が強かったようだが、そのままの信条に拘泥して活動を再活性化すると、身内の不利益を漏洩したがらず不発に終わる。
だがウィキリークスは2016年の米大統領選に際し、左派リベラルな米民主党本部とヒラリー陣営の不正行為を暴露し、エスタブ諜報界リベラルに喧嘩を売ったトランプを優勢にした。今後のウィキリークスもたぶん政治信条に拘泥しないだろう。
揺れる米欧同盟とロシア敵視

11月の米大統領選挙を考えると、アサンジの釈放は絶妙なタイミングで行われている。ウィキリークスが活動を再活性化すると、ちょうど選挙の前後にいろんな機密暴露を再開できる。
今の米国は民主党政権だから、政敵のトランプを不利にするためにアサンジを釈放したのか??。そうだとしても、現実はそうならない。トランプを不利にする案件は、すでに出尽くしている。トランプの不正行為は、事業家としての節税(脱税)と、スケベオヤジとしての不倫(と隠蔽)ぐらいで、それらはすべて裁判になって決着がつき、むしろトランプの人気上昇で終わっている。
トランプの有罪

その他は、ロシアのスパイ疑惑(ロシアゲート)とか、J6(連邦議事堂占拠事件)扇動疑惑とか、いずれも民主党による濡れ衣工作だ。これらの関連が機密暴露されたら、トランプでなく、謀略した民主党が不利になる。
民主党は敗北を防ぐため、これまでで最高の選挙不正を思い切りやりそうだが、その選挙不正もウィキリークスが暴露することが期待される。
バイデンの側近たちは隠れ多極主義的なので、アサンジ釈放も、トランプを不利にする機密を漏洩させるためと称して行われ、実際は民主党と米覇権を失墜させる流れになりそうだ。
'Do The Right Thing': Assange Supporters Urge As Biden Mulls Dropping Case

ウィキリークスがさかんに機密を暴露するので、米英欧は2010年ごろからアサンジに濡れ衣をかけて逮捕しようとした。後に冤罪と判明するスウェーデンでの強姦容疑で起訴されたアサンジは、逮捕を逃れるためにロンドンのエクアドル大使館に逃げ込んで亡命申請し、2012年から2019年まで同大使館に住んでウィキリークスの活動を続けたが、しだいに制限が増えた。
米国中枢では2017年のトランプ就任後、トランプと諜報界エスタブ側との対立が激化し、トランプ政権内は、スティーブ・バノンなど反エスタブな側近が排除され、ビル・バー司法長官など諜報界エスタブの側近が幅を利かせた。
トランプの苦戦

トランプ政権内のエスタブ側は、2019年にアサンジにスパイ防止法違反容疑をかけ、英政府を加圧してアサンジを逮捕させ、米国に送致させようした。トランプは、アサンジが米国に送致されたら大統領権限で恩赦し、それで自分の人気を高めるとともにエスタブ側の裏をかこうとした。
アサンジを米国に連行し民主党と戦わせるトランプ

英国は、トランプと諜報界エスタブの両方からアサンジの米国送致を加圧された。米国が加圧するほど、英国で政府批判のアサンジ支援運動が強まり、英政府は迷惑した。トランプは、不正に落選されられた任期末に英国への加圧を強め、2021年1月に英裁判所が送致却下の判決を出した。
英裁判所は判決の中で、アサンジが米国のスパイ防止法に違反したことを認定しつつ、米国に送致するとアサンジの健康が劇的に悪化しそうなので送致を却下したと言い訳した。今回の豪政府と同じ言い方だった。英国は、米国との関係悪化を防ぎつつ、トランプにアサンジを恩赦する人気取り策もやらせないため、この判決を出した。
'Brutal' US incarceration system key factor in judge denying extradition of Assange

バイデン就任後、米国は上告審で英国に再びアサンジ送致の加圧を強めた。英国は米国に屈し、2021年12月にアサンジ米送致を許可する判決を出した。だがその後も英政府は、アサンジを米国送致を先送りし、2022年5月に豪州で労働党のアルバニージー政権ができてアサンジ釈放を求め始めると、渡りに船でこの件を豪州に任せた。
FBI Fabrication Against Assange Falls Apart

英国の戦略は、常に米国と同じ立場を維持して良好な同盟関係を保ち、その親密性をテコに米中枢に入り込んで覇権運営を乗っ取り続けることだ。英国が、アサンジの米国送致を却下し続けたり、アサンジ釈放を希求すると、対米関係が悪化する。
しかし英国は、本音の部分でアサンジを米国に送りたくない。だから英国は、自分でやらず、豪州にアサンジの釈放を米国に要求し続けてもらい、釈放を実現した。経緯を見ていくと、豪州のアサンジ釈放要求には、英国も裏で加勢していたと感じられる。
Julian Assange should not be extradited to United States, Deputy Prime Minister Barnaby Joyce says

アサンジは、英豪の利益にとってプラスなのか??。英豪は、ウィキリークスが再び自分たちの諜報界の機密をバリバリ暴露することを望んでいるのか??。
そもそもここ数年、アサンジが投獄されて活動できなくなった後、他のハッカーたちがアサンジの事業を継いで積極的に機密を暴露するような展開になっていない。機密暴露はアサンジだけがやれる事業でなく、他のハッカーたちでもやれる。
実際は、他のハッカーたちは大して何もやらず、アサンジは投獄されて動けなくなり、彼だけが英雄視され、他の誰も機密暴露をやらない状況が続いてきた。アサンジが自由の身に戻り、今後ウィキリークスが機密の暴露をバリバリ再開するのかどうか。
Julian Assange's Extradition To US Formally Approved By UK Government

もし今後ウィキリークスが機密暴露を再開し、それが英豪の隠れた希望であるのなら、地政学的に全く新しい見方ができる。英国系の勢力は、これまで同盟相手だった米国が隠れ多極主義の道をどんどん進んでしまうので愛想を尽かし、むしろアサンジを釈放して米諜報界の機密を暴露させて弱体化し、英国系自身は、米覇権とも中露非米側とも違う、第三の勢力(世界の極の一つ)になろうとしているのでないか。
Australian PM ‘frustrated’ over ongoing imprisonment of Assange

今のように米覇権が隠れ多極派に乗っ取られたままだと、米国が英欧日の同盟諸国に自滅的な諸策を強要し続け、英欧日がどんどん自滅させられる。今の米国は、中露の隠れた味方であり、英国系にとって隠れた敵である。
米諜報界を乗っ取って覇権を自滅させて世界を多極化

(徹頭徹尾の対米従属のために、自国を意図的に無知無能の間抜けにしている策の日本には見たくない話だが、日本も潰れていく)
米国が昔のような良質な覇権国に戻ることはもうない。民主党もトランプも、別々な手法で覇権自滅をやり続ける。米英欧のマスコミは米国の傀儡であり、米国は隠れ多極主義化しているのだから、米傀儡のマスコミも隠れ多極主義的に米欧を自滅させていく方向で報道を展開し続ける。
自滅させられた欧州

自滅を防ぎたい英国系にとって、マスコミはもう頼りにならず、むしろ隠れた敵である。となると、頼りになるのは・・・。そう。獄中のアサンジを引っ張り出してくるしかない、という話になる。
ほんまかいな。一見、突拍子もない話だ。しかし、もし今後、ウィキリークスが再活性化し、米上層部のいろんな機密を暴露し始めたら、それは、諜報界の英国系が、隠れ多極主義化した米国を潰すため、がんばってウィキリークスに情報提供している可能性が強まる。
アサンジがこのまま老後の生活に入って活動を再開しないなら、今回の仮説は私の妄想になる。こうやって劇的に釈放された以上、アサンジは期待を裏切らず、ウィキリークスの機密暴露事業を再活性化すると私は予測している。

 

目くらましでヒズボラと戦争するイスラエル

2024年6月26日   田中 宇


イスラエルは昨秋から「パレスチナ抹消」を隠れた目的としてガザで戦争し、ガザの街区を徹底破壊して居住不能にし、地下に海水を注入して地盤を崩して再建不能にしている。
エジプト国境沿いのラファに150万人以上のガザ市民を追い詰め、ガザ市民の大半が、すでに(イスラエルが、エジプトの容認のもとに作った抜け穴を経由して?)エジプト側に追い出され、それ以外の人々の多くが殺されたと推測できる。
ガザ市民の行方

イスラエルは半年以上、ガザへの食糧など支援物資搬入をほとんど止めている。国連機関などが食糧を入れても大半が略奪されてしまう。150万人の継続居住はできない。全員が殺害されたか餓死したと考えるよりも、多くが報じられないままエジプトに流入したと考えるのが妥当だ。
'Total Lawlessness' & Looting Has Made Gaza Aid Delivery Nearly Impossible: UN Chief

イスラエルは、ヨルダン川西岸でもパレスチナ人を追い出す軍事作戦・破壊行為を加速している。西岸の動きは、ガザに比べ、欧米マスコミもイスラエルのマスコミも報道の量が少ない。
西岸には、ガザより多い300万人のパレスチナ人が住んでいる(ユダヤ人入植者が80万人)。イスラエルは西岸のパレスチナ人も全員追い出す(か殺す)のが目標だが、その民族浄化(ナクバ)をどのように進めるつもりなのか不明だ。
西岸市民をヨルダンに追い出すことを、ヨルダンが非公式に認めているのかどうか。認めないなら、認めるまでイスラエルが西岸で破壊や殺戮を続ける。パレスチナを消し去り、イスラエルをユダヤ人だけの国にするために、ガザと西岸でものすごい人道犯罪が続けられている。
Israel Is Dangerously Close to a Three-front War: Gaza, Lebanon and the West Bank

ガザの破壊は大体終わり、これからはガザの再建や市民の帰還を防ぐために戦争状態が恒久化される。
イスラエルは建国時の中東戦争で域内のアラブ人を全て追い出そうとしたが、覇権国である英米(を仕切るユダヤ人など)が、強いイスラエルの出現を懸念し、アラブ人にパレスチナ国家を作らせる2国式を国連で決議してイスラエルに強要した。
イスラエルは一時期、2国式でも良いかと考えて左派がオスロ合意を結んだが、その後、やっぱりダメだと右派主導で転換した。米英が自滅的に弱体化して覇権が多極化しつつある近年、イスラエルは2国式への拒絶を強め、中東戦争で完遂できなかったアラブ人の完全追い出し・パレスチナ抹消を進めている。
英ユダヤ3重暗闘としてのパレスチナ

そしてイスラエルは最近、レバノンのヒズボラとの戦争も開始しようとしている。ガザと西岸は、イスラエルがパレスチナを追い出して完全な自国領にしようとしている地域だが、レバノンは違う。イスラエルはレバノン南部の大規模な併合を考えていない。ヒズボラとの戦争は、パレスチナ人の追い出しと直結しない。
イスラエルがヒズボラと戦争する主な理由は、米国(米欧)からの支持・支援を継続するためだ。パレスチナ抹消から世界の目をそらす目くらまし策でもある。米欧は2国式のパレスチナ国家創設を支持しており、イスラエルによるパレスチナ抹消に賛成できない。だが、ヒズボラとの戦争なら米欧に支持される。
Israel’s main goal is the extermination of Palestinians - retired NATO colonel

イスラエルは、パレスチナ抹消の目標を隠し、米欧もテロリストとみなしているハマスが攻撃してきたので退治して人質を奪還するという建前で昨秋ガザ戦争を始めた。
しかしガザ戦争が長引くほど、イスラエルがハマスを退治する気がなく、二国式と正反対のパレスチナ抹消がイスラエルの真の目的であることが見え隠れするようになり、米欧からの支持支援を受けにくくなってきた。
米国からの兵器供給が止まるとイスラエルは弱くなる。それを防ぐため、イスラエルはヒズボラとの開戦へと進んでいる。
Why Israel is Unprepared for War With Hezbollah

ヒズボラは、米欧が敵視するイランの傘下にある(レバノン国軍よりずっと強い)民兵団だ。米国は、ヒズボラを勝たせるわけにいかない。米政府は、ヒズボラとの戦争が始まったら、イスラエルへの軍事支援を渋るのをやめて無条件で全面支援すると表明してきた。イスラエルは、ヒズボラと戦争している限り、米欧の支持・支援を得られる。
Israel Says It's On "Brink" Of Wider War With Hezbollah

ヒズボラは、ハマスよりもかなり強い。イスラエルは、自分からヒズボラとの戦争に突入しているが、進め方を間違えると消耗戦で弱体化して負けかねない。イスラエルは、レバノン、ガザ、西岸の3正面の戦争を抱えることになる。大丈夫なのか。パレスチナ支持のオルトメディアは、ヒズボラがイスラエルを滅ぼすシナリオを描いている。
Hizbullah Ready To Defeat Israel
Tipping point: Israel’s military peak has come and gone

私は、イスラエル滅亡でなく、決着がつかない(意図的につけない)まま、レバノン南部の戦争が長期化すると予測している。
イスラエルは、ハマスともヒズボラとも長い間、関係を微調整しつつ、戦争と停戦との間を行ったり来たりしてきた。イスラエルは今回、米国に軍事支援を継続させるため、ヒズボラとの戦争の火力を強めている。
火力調整が失敗してイスラエルが亡国する可能性もゼロではないが、ヒズボラの親分であるイランとイスラエルは、今年4月の攻撃の応酬を経て「冷たい和平」の状態を確立している。イランとイスラエルが関係の微調整に成功しているのだから、イランの傘下にいるヒズボラも、イスラエルとの関係の微調整をうまくやり続けると考えられる。
イランとイスラエルの冷たい和平
Hezbollah, Israel not seeking full-blown war but risk of miscalculation at peak

いま展開されている戦争で、イスラエルはパレスチナ抹消という80年間の懸案事項を実現する。ハマスは、パレスチナから追い出されるが、エジプトとヨルダンで台頭して政権をとっていく。パレスチナ人は、エジプト人やヨルダン人として生活を立て直す。
エジプト軍内では、親イスラエルなシシ政権への不満が強まっている。シシ政権は弱体化している。ヨルダンの方は、まだ表面化していない。
Anger & Signs Of Rebellion Among Egyptian Troops As Sisi Remains Silent On Gaza

ヒズボラやイランは、イスラエルと火力調整付きの長期戦によって何を得るのか??。イスラエルと互角に戦うことによる中東における権威の上昇、でないか。イラク戦争後、米国に制裁されて潰されかけていたイランは、その後20年かけて大幅に強くなった。負けているのは米国の方だ。
イランは、イスラエルと勢力が均衡するところまで強くなった。シリアもイランの傘下に入った。イランの台頭は今後も続く。
Netanyahu Ready To Wind Down Gaza Operations To Battle Hezbollah In North

ネタニヤフ内閣は、閣内で離反者が相次いでいる。戦争内閣が持続できなくなり解散した。イスラエル軍も「ハマスを潰すと言っていネタニヤフは、できないことをできると言っている」と、報道官が軍を代表して公式にネタニヤフを非難した。首相と軍が露骨に喧嘩しているのに、うまく戦争を継続できるのか??。
IDF Spokesman Says Israel Cannot Defeat Hamas, So What Are They Doing?

この状況も、実態よりも深刻に見せるための演技や脚色が入っている気がする。軍と首相が対立しても、ふつうは表面化しない。表面化は意図的なものだ。マスコミへのリークでなく、軍の報道官が首相を正式に非難する。これはすごい。演技に決まっている。
ハマスを潰す気がないのは、ネタニヤフも軍も同じだ。それなのに、対立を演じている。イスラエルは、無茶な3正面戦争を展開し、政府内の対立もひどく大混乱で、今にも負けそうだが、おそらく今後ずっと混乱したまま3正面戦争が続く。
イスラエルは、前からそんな状態だった。ネタニヤフは政権崩壊寸前なはずなのに、米国にもっと武器をよこせと横柄に要求している。
White House Fuming, Cancels Meeting With Israelis, After Netanyahu's Public Scolding
Netanyahu Accuses Security Minister Ben-Gvir of Leaking State Secrets, Government in Crisis

ネタニヤフは、失脚寸前の状態で、ずっと政権を維持してきた。今回は、ICCで人道犯罪者にまで仕立てられた。これらは意図的な感じがする。
なぜイスラエルは、内紛が延々と続く設定になっているのか??。政府より一段高いところにいる黒幕たち(米諜報界?)が、イスラエルを操作するために作った構造なのか。世界最深奥のユダヤ人の業界だけに、確たることはわからない。イスラエルは、今後も内紛が延々と続けつつ、ヒズボラやハマスとの戦争を長期化し、その中でパレスチナの抹消を進めていくのでないか。
Israel's Gantz Quits Coalition Government, Charges Netanyahu With Making "Total Victory Impossible"
The BRICS weigh in on Palestine

 

桜井ジャーナルさんの記事紹介です。

ボリビアのクーデター未遂は背後にCIAが存在している可能性 - 《櫻井ジャーナル》:楽天ブログ

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 ボリビアのルイス・アルセ大統領は6月26日、軍事クーデターの試みを防いだと発表した。軍の一部が装甲車でラパスの中央広場を占拠し、大統領官邸に突入したのだが、約3時...

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常識を利権により、タブーにした戦後日本

2024-06-28 19:58:53 | 日記

削除依頼があり、一部修正します。

国内で報道等されない動画、記事を紹介します。

 

 

 

 

 

AJER2024.6.28(3) (youtube.com)さんの動画紹介

 

 

【CRI時評】フィリピンは米国の友人ではなく道具にすぎない

 

(821) インタビューズ・ジャパン - YouTubeさんの動画紹介

 彼らと末端僕達は触れてほしくない内容です。国、国民のありかたを明確に示しています。田母神氏は希に見るリーダーとしてバランスがとれた方で、今後、田母神氏のような方は現れないと思います。是非、都知事になって国を変えて、国家のリーダーとなって活躍してほしいです。

 

 

 

 

 


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