極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

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大和心に魅せられた、ビル・ゲイツ

2016-01-15 10:20:27 | 日本文化等

世界の超大物・有名人、ビル・ゲイツ・・・私達が描くビル・ゲイツの姿は少し違うような感じがします。大の日本好きで、心から日本の物、心に魅せられ、昨今では軽井沢には大きな別荘を持っておられます。以下の話は、ビル・ゲイツが一日本人に魅せられた話です。

当時72歳の女性(昭和14年の生まれ)は、働くことで毎日、人様のお役に立てれることがとっても嬉しいのです、日本人らしい考え方です。
日本には滅私奉公と言う言葉がありますが、私を捨て、公に尽すこと・・・武士道にも繋がる心と言えそうです。
よくインタビュー等で、お客さんの笑顔をみるのが嬉しくこの商売をやっています、と言う言葉は欧米には無い言葉で、人の役に立つ喜びを善しとする日本人、大和心でもあり生活全体も誠実になると思います。

この女性は、中学校卒業で掃除のおばちゃんをしています。
あのビル・ゲイツ(Microsoft社社長)と対等に話せ、招待される友人でもあります。

彼女は、幼いころご両親を亡くされました。中学校を卒業した彼女は、すぐに働きにでなければならなかったようです。
関西で育った彼女は、地元の大手百貨店に就職のための面接を受けに行きますが、面接をする人は、彼女が孤児であることから、最初から冷たい・・・自分を受け入れてもらえることはない、と確信した彼女は、私のような者に働き口を提供するのも、あなたがたの仕事なのではありませんか?これで失礼しますと、席を立ったそうです。
自分ではどうすることもできないことで、自分が評価され、見下される。14歳の彼女は、辛くて、悲しくて、涙が止まらなかったそうです。今から60年も昔の出来事です。

彼女は、結婚し、一児をもうけ、家計のためにと働きに出ますが、仕事は掃除のおばちゃんでした。出勤は早朝、時間は不定期、土日も出社、帰宅が極端に遅くなる日もあるけれど、彼女は一生懸命仕事をして、いつしかマイクロソフト日本支社のビルの清掃責任者となりました。30名余の部下を使い、自らも清掃を行います。

ある日、マイクロソフト日本支社男子トイレの掃除を終え、清掃道具を持ってそこから出ようとしたとき、背の高い外人と入り口でぶつかりそうになりました。その外人さんは、I'm sorry(すみません)と言いました。おばちゃんは、おもわず、ヒゲ・ソーリーと答えました。日本語の解るその外人さんは、笑いながら、自分のあごの周りを撫でるふりをしながらひげ剃り?と笑いました。おばちゃんも笑いました。

その外人さんは、ビル・ゲイツでした。大の日本好きであるビル・ゲイツは、マイクロソフト社の中ではいつも日本の作務衣を着ているそうです。他の社員さんたちは、重役も平社員も、みんな背広にネクタイです。

そしてどこに行くにも、常にビル・ゲイツには、二名のボディガードがついています。トイレに行くときは、ボディガードは、トイレの入り口前に立っています。だからそのとき、ビル・ゲイツは、ひとりでトイレのドアを開けて入って来たのです。
ほんの、一言、二言の会話でした。トイレで鉢合わせし、ヒゲソーリーと冗談を言ったなどというのは、誰でもすぐに忘れてしまうような、ほんの些細なできごとでした。

ところが、それから間もなくしてクリスマスイブの社内パーティ・・・おばちゃんは突然、パーティーに参加するようにと内線電話で呼ばれました。仕事中だし、他の掃除のおばちゃんたちもいるしと断ると、しばらくしてまた内線がかかってきました。おばちゃんたち全員が参加してください、ビル・ゲイツ社長からの直々の依頼ですと言うのです。

やむなくおばちゃんは、当日出社していたおばちゃんたち全員を呼び、みんなでパーティ会場に行きました。おしゃれなんてしていません。普段の作業衣のままです。こわごわと会場に入って行くと、そこにはたくさんの社員さんがいる。ビル・ゲイツもいる。普通の社員さんだって、ビル・ゲイツと直接会話なんて、なかなかできません。

そのビル・ゲイツが、おばちゃんを見つけると、とっても嬉しそうな顔をして、よく来てくださいました、とおばちゃんを抱きかかえんばかりに歓迎した。そして皆んなにも、このおばちゃんは、凄い日本人で、自分が大好きな人ですと紹介しました。

一緒にいた他の掃除のおばちゃんたちにも、ビル・ゲイツが、心から本気でこのおばちゃんを尊敬し、親しみを込めていることがわかったそうです。それほどまでにビル・ゲイツはおばちゃんを歓迎しました。

掃除のおばちゃん達というのは、会社等では日陰の人です。トイレで出会っても、廊下ですれ違っても、その存在自体が意識されることはありません。
日本びいきのビル・ゲイツは、どんなに汚い仕事でも、どんなに辛くても、何十年でもそれを誠実に行い、しかも、ヒゲ・ソーリーと言うくらい、ユーモアとウイットを忘れず、堂々と自らの仕事に精を出している、大和心を持った日本人の典型を、彼女の中に見いだしたと思います。

彼女が誠実に毎日心を込めて清掃をしていること、自分の仕事に誇りを持って生きていること、そして彼女が胸を張って堂々と生きていることを、瞬間に見抜いたでしょう。だからこそ彼の心の中に、彼女への尊敬の念がわき起こり、トイレであった小さなその事件を忘れず、パーティに招待したと思います。

世界を知る大人物のビル・ゲイツが、日本で唯一人の信頼できる友人とまで称したこのおばちゃんは72歳です。同年齢の旦那さんは、ある会社の経理をしていて、定年後もその手腕を買われて会社に残り、大変高給を取ってられます。別に働かなくたって、十分食って生けれるだけの収入があります。彼女は言います、働かないと体がなまるし、働くことで毎日人様のお役に立てれることがとっても嬉しいのです。

明治の初め、日本にやって来た多くの外国人達は、日本人がとっても綺麗好きで、庶民たちもとってもよく笑い、とっても明るく、自分の仕事に誇りを持って日々を送っている姿に、大変感動しています。
日本にも個人主義が蔓延、自分さえ良ければと人の足を引っ張ったり、文句を言ったり、揚げ足を取ったりという風潮が蔓延する今の日本の中、今だに日本人の大和心をしっかりと持った掃除のおばちゃん、そういう人を一瞬で見抜いたビル・ゲイツは、物心とも大きな世界最高峰の人物と言えると思います。

この文は、ウィキペデア、プログ:ねずさんのひとりごと等々を参考にしています。


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クレイ・アニメ、羊のショーン

2016-01-15 06:22:29 | 日記
表情豊かな、羊のショーン達
7分間のアニメと言ったら、ひつじのショーン(被写体を粘土で作ったアニメ・・・クレイ・アニメーションと言われています。)
子供達だけでなく、大人の私達にも十分楽しめますし、家庭での子供達との鑑賞等々には最高のアニメと思います。漫画と違い、動物達の織り成す表情は何とも言えません。その表情を是非Eテレ、ユーチューブ等で見てください。

ひつじのショーン(Shaun the Sheep)は、イギリスの1話7分の短いアニメです。
ひつじのショーンでは、人間は動物の目を通じて見ているという設定で、彼らが話すときは視聴者にも分かりません、言葉にもなっていない音を発するだけとなっています。動物たちは基本的には喋りません、話す際はこちらも視聴者に分からない音となっています、人間である牧場主は言葉にもなっていない音を発します。

英国だけでなく、多くの国々でも大変有名なアニメで、現在は第4シリーズが製作、日本では2014年10月4日からEテレ(教育テレビ)で放送されています。2015年にイギリスで春に映画が公開、日本でも夏に公開されました
リーダーのような羊ショーン、愛くるしい姿の他の動物達、その仲間たちが静かな農地に巻き起こす大騒動、振り回される牧羊犬のビッツァーは牧場主に気づかれる前にいたずらをやめさせようとてんてこ舞い、他にも3匹のブタ、赤ちゃんひつじのティミー、何でも食べてしまう食いしん坊シャーリー等、色々なキャラクターが出てきます。何と言ってもショーンの愛らしい顔、悪いことをしても何か、怒れない感じがします。

過去、リチャード・スターザック監督が初来日、子供だけでなく大人もハマる理由、独特なユーモア、溢れるストーリーをどのようにして創作するのか、その秘密を明かしたようです。ひつじのショーンは、10度のアカデミー賞にノミネーション、4度の受賞歴を誇る英国アードマン・アニメーションズ製作のクレイアニメ(クレイ・アニメーション、「clay animationの略で、ストップモーション・ アニメーションのうち、被写体を主に粘土を材料として作成されているものを指します。主に英語圏などではクレイメーションClaymationと呼ばれています。)です。

羊のショーン、牧羊犬のビッツァー、牧場主を中心にした牧場でのドタバタをセリフなしで描き、子供だけでなく世界では大人からも熱い支持を集めているようです。現在、1話約7分のショートアニメの第4シリーズも現在NHK Eテレで放送中です。
幅広い世代に人気の、ひつじのショーンですが、ターゲットをどのように考えて制作したのかという質問に、可笑しなことなんだけど、考えなかったと即答、作品は子供たちが好きになってくれるけど、子供をターゲットに作ったわけじゃないんです。我々はただ面白いものを作ろうとしています。自分達が笑えるものを、もし僕たち自身が好きなら、他の皆んなもそうだろうという自信があります。ターゲットにしている観客は実は私達自身なんですと打ち明けています。

アードマンは、ピーター・ロードとデヴィッド・スプロクストンという二人のクリエイターが1972年に創設したアニメーション制作スタジオで、スターザック監督は社員第1号で1983年に入社、途中フリーランスになったりしながら、アードマンを中から外から眺めてきたようです。最初の10年の成長はとてもゆっくりで、スタッフが5人になって、6人になって、1年おいて7人になってという感じで。ハリウッドのドリームワークスがアードマンに興味を持って共に映画を作るようになってから突然、数人から何百人に増えていました。急激に大きくなりました。

アードマンのオーナー達は金儲けのためには作らない、好きじゃないものは作らない、誇りを持てるものを作るって言っています。規模は大幅に変わったけど、その部分は最初から今まで変わりません。そうして作られる作品に大人も熱中するのは必然といえるかも知れません。
表情が何とも言えない、羊のショーン、他の動物達・・・

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