想い出の小箱Ⅱ : 徒然草子

日常生活の中で感じたことを、徒然なるままに記述する。
OCNブログ人「想い出の小箱:レコード・コレクションからの続き。

THE IMMORTAL FLETCHER HENDERSON (MILESTONE MJ-7130)

2011-04-18 16:41:02 | スポーツ

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再び、野球談議。昨日の試合で、日ハムの斎藤佑樹投手が、プロ初先発、初勝利を挙げ、話題を独り占めしている。私の眼では、巨人の沢村投手の方が、プロ向きに見えるが、結果は違った形になった。彼は、六大学最終戦の早慶戦の勝利と云い、とにかく運の良い星の下に生まれているようだ。彼が勝利したことで、周りがこれだけ明るくなるのであれば、おめでたい限りだ。「運も実力のうち」と云う諺があるが、ツキを味方にするには、それだけの裏付けがいる。

阪神は中日に、サヨナラ負けをした。監督の采配ミスである。サヨナラの場面であり、ランナーを一人出したら、次は4番バッターであり、当然、抑えの藤川を投入すべきである。この引分けは、勝利にも等しいもので、サヨナラ負けによって、この3連戦が無意味なものになってしまった。たとえ、時間切れにならずに、次インニングに入っても、表の攻撃で、運良く得点できれば、藤川を続投させ、0点であれば、他の投手に交代する。それで負ければやむ得ない。

この負け方は、次の巨人戦に影響するのではないかと気になる。

小さなことだが、野球に限らず、リーダーの判断ミスが、大きな災害につながることは、多々あることだ。

 ジャズの世界の偉大なリーダーを挙げるなら、最初のビッグ・バンド・リーダーであるフレッチャー・ヘンダーソンを忘れるわけにはいかない。

彼のバンドが創始した、楽器編成と編曲スタイルは、後のスイング時代を経て、現代ビッグ・バンドにまで踏襲されているといっても過言でない。

このアルバムは、1923-31年に及ぶ期間の希少盤を集めたものである。

ルイ・アームストロングが入団し、コルネットを吹いている貴重な演奏が含まれている。



SWING EASY! (Capitol CR 7224)

2011-04-17 11:37:14 | スポーツ

シナトラ傑作集 伴奏: ネルソン・リッドル・オーケストラ

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阪神タイガースの金本選手の連続出場記録が途絶えたことで、話題になっている。しかし、一番、ホッとしているのは、真弓監督ではなかろうか。今後は、彼を普通の選手として扱うことができるのだから。

6回の得点機を采配ミスで逃し、どうしても1点を取りたい場面である。普通なら走らない場面(私はそうは思わないが)で、もし、盗塁に成功すれば、追加点のチャンスが大きく広がる。その中で、警戒を怠らず、盗塁を刺した谷繁捕手は見事であった。

それにしても、「サインは出していない。」と云った真弓監督の発言はいただけない。「走れるチャンスがあれば走れ」と常に言っている。と云うべきところである。これで、若い選手が、萎縮するようであれば、阪神の優勝は望めない。

記録は途切れたが、前日の試合、エラー(記録はヒット)で追い上げのチャンスをつぶした金本自身が一番わかっているだろう。

 ビッグネームにも、いずれ若いものにその場を譲る時が来るものだ。

 

 ビッグネームの歌手と云えば、フランク・シナトラであろう。

 日本へも何度か来たが、チケットが5万円以上するとなると、とても行く気にはならない。1989年の公演、サミー・デービス・JRとライザ・ミネリの3人のショーをテレビで観たが、「マイ・ウェイ」など、74歳という年齢を感じさせぬ味のあるボーカルであった。しかし、マフィアとの関係が云々されるなど、個人的にはあまり好きではない。

私にとっては、映画の印象の方が強い。「地上より永遠に」、特に、オットー・プレミンジャー監督の「黄金の腕」の演技は見事であった。

このレコードは、アメリカ軽音楽雑誌ビルボードが行った全米ディスク・ジョッキーの人気投票で第1位になったシナトラ・レコードの決定盤である。

「Swing Easy」と「Songs For Young Lovers」の2枚の25cmLPを1枚の30cmLPとして発売したもので、A面はスロー中心、B面はアップ・テンポに分かれている。

いずれにせよ、スターであったことは間違いなく、これだけのスターは、今後あまり現れないかもしれない。

映画「上流社会」では、ビング、サッチモと顔合わせをしている。


THE EARRLY BIRD CHARLIE PARKER WITH MILES DAVIS (B

2011-04-14 10:02:20 | 社会・経済

チャーリー・パーカーのクインテットとカルテット

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余震が続いている。とても余震といえない程の揺れだ。震源が内陸になり、しかも原発に近く、大きな直下型地震が発生したら、傷だらけの原発は、ただでは済まないだろう。

今回の事故が、レベル7に引き上げられたが、レベルの数字より、何がどう変わったのかが重要だ。もし、原子炉が破損し、放射能が漏れたら、首都圏は、一体どうなるのだろうかと、先が見えないだけに、不安心理が蔓延する。

想定外の巨大津波で、やむ得ない点があるものの、一部の人間が、自分たちで作り上げた安全神話にすがって、適確な判断を欠いたというのが実態だろう。国民にとっては、迷惑な話だ。

私も、菅総理のリーダー・シップにはガッカリしているが、小澤、鳩山その他の政治家も、無責任な発言だけで、利権と復権にしか興味のない人間が批判をしても、期待も信用もされていないということが判ってないようだ。鳩山には、重加算税を免れた金額を寄付でもしたらどうかと言いたい。

先日、メタボの健康指導に呼び出された。運動不足もあり、このところ、腹囲が増大してきている。寒かったのと、地震の影響もあり、出かけることが少なかったことが影響したようだ。6か月で、腹囲を2.5cm縮める事を約束させられた。

気候も良くなったので、一日、都内へ出かければ、無理をせずに、14000~15000歩は歩くことになるが、余震が続いているので、遠出をしにくい。

指導を受けたせいでもないが、帰りにぶらぶら散歩していると、以前から探していたジャズ喫茶に巡り合った。

以前に、このブログでも紹介した「JATP・イン・トーキョー」も棚に並んでいた。

散歩の楽しみが一つ増えた。今度、リクエストしてみよう。

大学時代、経済的に余裕のある学生は、「進々堂」という喫茶店で、勉強していたが、私の場合、勉強はもっぱら図書館を利用し、帰りに「メルヘン」というジャズ喫茶で休息した。入口に演奏中のレコードのジャケットが飾られており、一杯40円のコーヒーで2時間ばかり粘ったものだ。自分のリクエストを聴くためには、片面約20分として、1時間位は待たねばならなかった。

その頃、リクエストの多かったチャーリー・パーカーのレコードの一枚である。

チャーリー・パーカーは、早死にし、映像がほとんど残っていないのが残念だが、誰もが認めるモダン・ジャズ史に残る巨人である。

A面は、マイルス・デーヴィス(トランペット)、マックス・ローチ(ドラムス)とのクインテット、B面は、エロール・ガーナー(ピアノ)とのカルテットである。



BAGS‘ OPUS   MILT JACKSON (UAT-5013)

2011-04-11 11:07:27 | 社会・経済

ミルト・ジャクソンとアート・ファーマー

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早いもので、東日本大震災から早や1ヶ月である。福島原発は、残念ながら、心配したように、見通しが立たない。

先日、浦安市の液状化の被害をTVで放映しているのを見たが、東北地方の被害にばかり目が行きがちであるが、東京でも被害は相当なものだ。

報道によると、浦安市の県議選が流れ、再選挙になるとのことだ。TVで観る限り、とても選挙ができるような状況に見えなかった。近々、市議選があるようだが、なぜ、期日をずらして一緒にやる工夫をしなかったのか不思議である。コスト的にも、市民の負担を考えても、急ぐ必要性は感じられない。そもそも、県会議員がしばらくの間欠員でも、市民は何も困らない。しかも、県知事は、被災した浦安市を一度も訪れていないという。

私も、現在住んでいるマンションを購入する時、浦安地区も候補にしたが、湿地帯とのことでやめた経緯があるので、他人事でない。

私が住む町では、無投票になったが、県会議員などいなくても何も困らないのが現実だ。

資産株の代表である東京電力の株価が大きく下がっているが、損害賠償額と今後の再投資額を考えれば、今後の配当の見通しも立たないから当然かもしれない。私も、少々保有しており、含み損を抱えることになったが、もし、浦安に住んで、地震にあっていたらと思えば、この程度の損失で済んだのだからと諦めている。

放射能の汚染が現実味を帯びてきた。しかし、何度も繰り返されてきた核実験による汚染を考えれば、地球は、すでに相当汚染されている筈だ。過度に心配しすぎても、どうしようもない。

人間の運命はわからない。振り返ってみると、「もし、あの時、こうしていたら。」ということは、人生には多々ある。現実を見つめ、前向きに生きるしかないのだろう。

 ケ・セラ・セラ。

モダン・ジャズ四重奏団のヴァイヴ奏者であるミルト・ジャックソンは、ジョン・ルイス(ピアノ)とバッハを取り上げ、ジャズの新しい境地を開拓した。

私の一番好きなヴァイヴ奏者は、ライオネル・ハンプトンであるが、彼もまた、ジャズ史上に残るヴァイヴ奏者であろう。

このレコードは、「MJQ」のメンバーとは異なり、アート・ファーマー(tp)、ベニー・ゴルソン(ts)、トミー・フラナガン(p)、ポール・チェンバース(b)、コニー・ケイ(d)というモダン・ジャズ界の精鋭を集めたレコーディングのためのセクステットによる演奏である。


PEGGY LEE SINGS WITH BENNY GOODMAN (CBS XM-5-C)

2011-04-08 15:17:56 | 日記・エッセイ・コラム

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夜の音楽会のチケットを持っていたが、妻が、地震が来るかもしれないので、夜の外出はしない方が良いと云うので、止めにして、代わりに、新宿御苑へ出かけた。丁度、桜が満開。大勢の人出で、賑わっており、ここは、震災地とは別世界であった。

桜も咲き誇り、入学式の時期になった。新しいスタート・ラインである入学式の記憶をたどってみた。小学校の入学式は、終戦の年であり、空襲警報等で、それどころでなかったと思うが、全然記憶がない。

中学、大学の入学式についても、あまり思い出せない。

高校の入学式は良く覚えている。父が、新入学生徒の父兄代表として挨拶をしたからである。母も私も全然知らなかったので驚いた。両親揃って出席したことになり、母は知人に冷やかされたとのことである。

私の高校は、それなりの歴史もあり、近隣の約十の中学校から入学する。男子5クラス、女子6?クラスだったように思う。各クラス2名の委員は、入学試験とその後行われた実力テスト(英・数・国)の成績で、学校が指名したが、私もその中に選ばれていた。

大学の入学式は、多分、時計台のホールだったのだろう。

震災で、入学式が中止になっているところもあるが、大事なのは、入学式それ自体ではないだろう。

大学に入学して、初めて親元を離れて生活することになり、宇治に下宿することになった。もう、半世紀以上前のことである。

宇治のお茶店さんの2階の4畳、ひと間である。襖仕切りで、3人の学生が居住し、あまり居心地は良くなかったが、宇治分校の教養課程の1年間だけなので、我慢することにした。宇治は、住む環境としては、とても良いところであった。

宇治に下宿しているクラスメイトと下駄ばきで宇治川畔を散歩し、途中で、彼の下駄の鼻緒が切れて、応急処置をしてあげて以来、今日まで、彼とは交流が続いている。

最も気分の充実していた時期である。

希望にあふれたスタートにふさわしいレコードとして、「ペギー・リーとベニー・グッドマン」を選んだ。

ペギー・リーは、その温かみが魅力で、永年にわたり、トップ歌手の地位を維持したが、このレコードの彼女は19才であり、新人歌手の初々しさと溌剌さがうかがえる。

「PEGGY LEE BLUES CROSS COUNTRY」(Capitol CRS 1118)では、クイシー・ジョーンズ楽団をバックに、素晴らしいスイング感で、ブルースを歌っています。

ディズニー映画、「ワンワン物語」の作詞、作曲をしたのが彼女であると知る人は、少ないかもしれません。

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