http://news.livedoor.com/article/detail/7914344/
麻生副総理は1日午前、憲法改正に関し7月29日に東京都内で行った講演の一部発言を撤回した。
ナチスの権力掌握に言及しつつ憲法改正を論じたことに対し、文書で「憲法改正については、落ち着いて議論することが極めて重要であると考えている。誤解を招く結果となったので、ナチス政権を例示としてあげたことは撤回したい」と表明した。
麻生氏は講演で、「ワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に変わっていた。あの手口を学んだらどうか。(国民が)騒がないで、納得して変わっている。喧騒(けんそう)の中で決めないでほしい」と語っていた。
これに関連し、菅官房長官は1日午前の記者会見で、「安倍内閣としてはナチス政権を肯定的にとらえるようなことは断じてないということを明らかにしたい」と述べた。
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この件に関して、麻生の真意をマスコミが捻じ曲げて報道している、というような声も聞こえるが、そういう問題ではない。たとえ、全文が明らかになって意図が違うことが判明したとしても、ナチスを例えに出した時点で完全にアウトである。「落ち着いて議論することが極めて重要」と弁明しているが、そのことと「ナチスの手法」がどう結び付くのか、論理的にも意味不明だ。これは明らかに、撤回だけで済む問題ではない。麻生自身が詳細な説明をしなければならないが、それをしないところを見ると、やはり報道は概ね正しかったのだと思わざるをえない。
欧米ではただでさえ、安倍政権が右傾化の象徴として報じられることが多い。そこに来て、今回の発言である。日本のイメージが大きく傷つけられたことは間違いない。そのことにより、日本の国益を損なう可能性が大いに高まった。それだけではない。安倍政権とナチスを強引にでも結び付けたがっている国は、日本の近隣に少なくとも2カ国は存在する。言うまでもなく、中国と韓国だ。これらの国は日本を陥れるため、この麻生発言を確実に利用しようとするだろう。撤回しても、そんなことは関係ない。麻生太郎はまさに外敵をサポートした、といえる。
麻生は「ゴルゴ13」を読んで国際情勢を学んだ、というようなことを言っていた。学んだ結果が、このナチス発言か。これがどれほどの大失態であるか、本当に理解できなかったのか。だとすれば、しょせんこの男もルーピー鳩山と同レベルの阿呆、ということである。難しい漢字は読めなくてもいいが、国際情勢が読めなければ、副総理の資格はない。