Willow's Island

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半分、青い。のセリフを正しい東濃弁にしてみた

2018年04月07日 06時28分43秒 | テレビ

 今週月曜からついに、岐阜県東濃地方を舞台とした朝ドラ「半分、青い。」が始まったわけだが、やはりというか、不安が的中した。話自体も面白くないが、それ以上に東濃弁が実に中途半端だ。東濃弁らしきものにしよう、という意図はあるようだが、私に言わせれば全くなっていない。少なくとも昭和の時代に大人の間で話されていた東濃弁ではない。方言指導は一体何をやっておるのか。
 そこで私がもし方言指導するなら、セリフをどう修正するか、考えてみた。以下が、第3話、第4話、第5話からそれぞれ一部のみ切り取り、正しい東濃弁に修正してみた。太字が修正した部分である。


第3話

宇太郎:お父ちゃん、晴さん、産んでから二日しか経っとらん。難産やったし、持病あったやらあ、腎臓。蛋白とか、?とか。先生言うには、今は安定しとるんやけど。まあ、いっぱいっぱなんやて、晴さん。

仙吉:おお、おお、これとかどうや、え? 美代子。姓名判断で見てったら画数も悪な

宇太郎:人の話聞きゃあて。名前を付けるっちゅうのはだあじ(大事)なことで・・・。俺は、あんなに痛思いして、持病もあって、おそがあ思いして、ほんでも産んだのは晴さんなんや・・・。名前、名前はあつに付けさしたりたあ

廉子:久美子はええの?

宇太郎:え?

廉子:あんた、女の子やったら久美子って付けたかったんやらあ

宇太郎:なんで知っとる?

廉子:んなもん、知っとるわ。あんたの小さ頃の日記帳に書あたったがね。大好きな久美子ちゃん、振られてまったけど、もし生涯、子どもができたら、女の子ができたらって・・・。

宇太郎:お母ちゃん! 勝手に見たろ!

廉子:ほんなもん、見るわ。親やがね


第4話

和子:これからおやつにする。食べて行かん?

鈴愛:これから、なおちゃん家で、みんなでベストテンごっこ!

和子:シフォンケーキ、焼きたてや


和子:ほんなら、ゆっくりしてきゃあね。


和子:お菓子の力で引き留めった。

弥一:なんでえ?

和子:律は、ほら、喘息やし、ちょっと変わりもんや。鈴愛ちゃんみたな子、おってくれると助かる

弥一:同じ日に生まれたんやもんなあ。


第5話

宇太郎:ばあちゃん亡くなって1年になるんや。囲碁クラブとか、復帰しやあたら

仙吉:囲碁とか、おんし、年寄り扱いしやあすな

宇太郎:ほんなら、昔取った杵柄、ギターとか弾けばどうやな? じいちゃんの歳でギター弾ける人、そうそうおら

仙吉:今さら。

宇太郎:まあ、元気なことばっか言やあすな。こっちまで元気のうなるわ。

仙吉:ほら、すまなんだわおんしも、「年寄り慰めとる」みたな言い方、まあちょっと工夫したらどうなんや? うまこと人をその気にさせなかんで、商売っちゅうのは。

宇太郎:何言ってやあす。食堂みちゃな、その気にさせる人なんかおらんやん。部下がおるわけやなし。

仙吉:ふーん、生涯一ヒラやな。

宇太郎:一国一城の主や、つくし食堂の。

仙吉:たあけらしいわ。