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中国が尖閣を狙う真の目的

2013年02月08日 06時38分01秒 | 中国

 先回の記事では、中国によるレーダー照射事件は軍の暴走ではないか、と書いたが、よくよく考えると、正解ではなかったかもしれない。何といっても、習近平は全軍に対して「戦争準備」をするよう号令を発しているのだ。戦争開始による国内外への悪影響を度外視してでも、日本との戦闘に打って出る可能性はある。つまりレーダー照射は、十分に計画された上での挑発だったかもしれない、ということだ。このことについては、以下の記事を読んでほしい。

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http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130207/plt1302071826005-n1.htm
<以上略>
 『習近平が仕掛ける尖閣戦争』(並木書房)の著書があるジャーナリストの宮崎正弘氏は、中国軍の狙いについて「自衛隊の軍事攻撃を引き出すことにある。『先に攻撃された』という事実を作り上げるため、ありとあらゆる手段で挑発を繰り返している」と指摘。その上で、想定し得る有事のシミュレーションをこう明かした。

 「今回のレーダー照射で砲撃のデモンストレーションは済ませた。次は尖閣周辺に展開する(自衛隊の)護衛艦や哨戒機などに砲撃を仕掛けてくる可能性がある。ただ、表立った軍事行動は起こさない。あくまで『自衛隊への反撃』というポーズを取るため、闇夜に紛れた奇襲に出てくるのではないか」

 挑発に乗って自衛隊が反撃すれば、その時点で戦闘の火ぶたが落とされる。中国側は「先に仕掛けたのは日本」などと主張し、平然と事実をねじ曲げてくるとみられる。
<以下略>
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 なぜ中国はこれほど執拗に、尖閣の強奪を狙っているのか。まずはこの理由を、日本人はよく認識した方がいい。よく言われているように、資源だけが目的だというわけではないのだ。もちろん、中国自身が本当に固有の領土だと信じているわけでも、当然ない。
 以前、別の記事のコメント欄でも少し紹介したが、すごく重要なことなので、記事本文に載せておきたい。中国が尖閣を狙う真の理由は、以下のとおりである。

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http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34556?page=5
--中国軍は、なぜそれほど強硬に、尖閣諸島占領にこだわるのですか。

それは釣魚島が、中米間の海洋覇権争いのヘソに位置するからです。わが国(中国)の継続的な発展のためには、カムチャッカ半島から千島列島、日本列島、台湾、フィリピンへ至る第一島嶼線内の海洋権益を完全に確保せねばなりません。その最大のポイントが、台湾と釣魚島なのです。逆に、アメリカ軍によって釣魚島に軍事レーダーを建設されたら、わが国は一発でノックアウトされます。だから絶対に譲歩できないのです
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 つまり、西太平洋を「中国の海」として権益を確保するため、アジアでのアメリカの影響力を削ぐために、その足掛かりとして尖閣をどうしても押さえる必要がある、ということだ。もし尖閣が中国の手に落ちてしまえば、アジア全体の勢力図が激変し、日本の安全が大いに脅かされる羽目になる。