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3年B組金八先生ファイナル

2011年03月28日 21時49分14秒 | テレビ

久しぶりに震災以外の話題を。
 昨日はテレビで「3年B組金八先生ファイナル」を見た。私が小学生の頃から見ていた金八シリーズも、これで本当に最後である。金八は現役中学教師であるからこそドラマになるのであって、定年退職してしまっては、その後はどんな形をとったとしても「金八」にはなりえない。もう新しいシリーズが作られることはないだろう。そう思うと、感慨深く、寂しいものがある。
 武田鉄矢は、素の人間性はともかくとして、やはり名優だと思う。暑苦しい、という人もいるかもしれないが、あの情念をむき出しにしたかのような演技があればこそ、金八シリーズが傑作になったのではないだろうか。彼が金八を通じて見せつけた話術、迫力、説得力は、本物だと思う。 
 昨日の「金八ファイナル」はドラマの内容以上に、豪華で多彩な登場人物がよかった。今まで歴代のシリーズで登場した3Bの元生徒たちが勢揃いしていたのである。今ではすっかり有名なスターとなった者もいれば、久しぶりに見てずいぶん懐かしい者もいた。歳月により、すっかり容姿が変わってしまった者もおり、それを見るだけでも楽しかった。ストーリーにはやや強引さも目立ったが、それでも最後を締めくくるにはふさわいしいSPだったと思う。金八好きは意外と世の中にはたくさんいるようで、一時的に視聴率が20%を超えたそうだ。このご時世にすごいことである。
 昨日のSPで登場した過去のキャラクターは多いが、私にとって最も印象的だったのは、風間俊介が演じる兼末健次郎である。11年前の第5シリーズで登場した主要キャラだ。私は40年弱の人生の中で、いろんなテレビドラマを見てきたが、その中で最も強烈に印象に残ったキャラクターが、この兼末健次郎なのである。おそらく一生忘れられないだろうと思う。このブログの初期でも取り上げた第7シリーズも素晴らしかったが、私的には第5シリーズこそが最高傑作であった。演じる風間俊介は当時16歳ぐらいであったが、演技力はすごかった。彼は亀梨和也などと比べてジャニーズの中では目立っていない存在であるが、その演技力はもっと評価されるべきだと思う。