図書館で借りた「中国人の本音」という本を読んでみた。中国のネット掲示板を通じて語られる、一般中国人の日本に対する「本音」を知ることができ、なかなか面白い本であった。著者の安田峰俊氏は「大陸浪人のススメ」というブログを書いており、こちらも読んでみたが、これが本以上に面白い。中国語が分からない私は中国のネット掲示板を見ても分からないが、こうやって要点を日本語に翻訳して紹介してもらえると実にありがたい。これを読むと、現在の中国人（ネットを使う層）が何を考えているのか、その一部がよく分かる。日本の新聞やテレビのフィルターを通すよりも、中国人をよりリアルに感じることもできる。久々におすすめのブログである。
http://blog.goo.ne.jp/dongyingwenren
安田氏の友人である中国人も「2ch看日本」というブログを主催している。こちらは逆に、日本の「２ちゃんねる」の一部を中国語に翻訳して、それを読んだ中国人がコメントを付ける、というものだ。これもかなりユニークな試みである。
http://hi.baidu.com/letus2ch/home
ところで関係ないが、上の写真は、ニュースでよく登場する中国外務省の報道官である。いつも不思議に思うのだが、なぜあれほど常に喧嘩腰の姿勢で話すのだろうか。外務省報道官といえば、外国メディアに対する「国の顔」ともいえる存在だと思うが、あからさまに上から目線でいかにも怒っているような表情では、国のイメージダウンにしかならないのではないか？ 話している内容も、中国が常に正しく、悪いのは必ず外国だ、ということばかりである。
やはり中国には「外交＝戦い」という考えが厳然としてあるのだろう。確かに、それは正しいと私も思う。脳天気な日本の政治家も、上のおばさんを少しは見習ってはどうだろうか。