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慰安婦問題

2007年03月04日 21時07分28秒 | 韓国

http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=85122&servcode=200§code=200
外交通商部(外交部)は3日、安部首相が日本による植民支配時代(1910~1945)に動員した日本軍従軍慰安婦に強制性がなかった、という趣旨の発言をしたことについて「歴史的真実を糊塗(こと)しようとしたもので、韓国政府はこれについて深い遺憾の意を示す」と明らかにした。
外交部はこの日、当局者の論評を通じてこうした立場を示した後「従軍慰安婦の動員に関連、強制性を認め反省と謝罪を表明した『河野談話』を継承する、という日本政府の度重なる立場表明について、真正性を疑うようになるもの」と付け加えた。外交部は、続いて「韓国政府は日本の責任ある指導者らの正しい歴史認識をもう一度促したい」と強調した。
日本のマスコミによると、安倍首相は今月1日、河野談話に関連した記者らの質問に「強制性を裏付ける証言などはなかった」と述べた。「河野談話」は、93年、当時の河野洋平官房長官が太平洋戦争時に従軍慰安婦を動員する過程で日本軍・役人らがかかわったことを認めた内容を盛り込んでいる。
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 今さらになって、また慰安婦問題がやかましくなってきた。アメリカの議会で、慰安婦問題について日本を非難するための決議が通されようとしているためだ。韓国も相当必死にロビー活動をやったと思われる。「公式な謝罪を求める」とのことだが、河野談話はどう見ても政府による謝罪としか思えないのだが・・・。アメリカにおいて今さら何が問題なのかさっぱり理解できん。まあ、ノ・ムヒョン政権によるあがきということだろう。反米的な態度をかかげて当選したくせに、アメリカの力を借りようとはね。(^^)
 それで、軍による慰安婦の強制連行があったのかどうかということが問題になるが、14年前の河野談話で、ほとんど認めてしまっている。後に、軍による強制連行を示す証拠はどれだけ探しても見つからなかったそうだが。じゃあなぜあんな談話を発表したのか、これも理解に苦しむ。まあおそらく、あれは人道的な配慮だったのかもしれない。反日的な空気が圧倒的に強かった十数年前の韓国社会では、日本軍の慰安婦をしていたというだけで、婆さん方はひどい差別を受けていたと思われる。それが、慰安婦はあくまでも被害者である、ということになれば、韓国社会での扱いも同情的になり、婆さんらの名誉回復が急がれた、ということではないだろうか。それで、名誉回復だけでも実現されれば、韓国との外交懸案である慰安婦問題は解決される、と河野氏は思ったのかもしれない。ところが、10年以上経った今でも、立派に外交問題として健在である。(^^)
 何とも間抜けな話だが、ともかくも、日本政府は河野談話やら村山談話やらを継承する立場なのである。そこで安倍総理の見解は、となったわけだが、軍による強制の証拠はない、とのコメントであった。確かにその通りなのだが、河野談話を否定し、日本政府としての見解を修正するつもりがないのであれば、うまいコメントだったとは思えない。「日本政府が14年前に謝罪し、日韓の間で解決した問題なので、今さら何もする必要はない」とつっぱねるか、「そもそも日本軍は強制連行に関与していないのだから、慰安婦が外交問題であるわけがない。河野談話は公式に撤回する。」と言って徹底抗戦するか、対応としては2つぐらいしかないだろう。現実的には前者だろうけど。よく言われることだが、やはり日本の外交には戦略性がなさすぎる。