Willow's Island

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たけしの日本教育白書

2006年11月12日 22時58分24秒 | テレビ

 昨日は、鍋をつつきながら嫁さんやしんちゃんとテレビで「たけしの日本教育白書」という番組を見ていた。この3人で見るにはあんまり良い番組ではないとは思うが、私は教育問題に関心が深いのである。
 とはいえ、ちょっと後悔した。見ていて、かなりムカつくというか非常にやりきれない気分になったからである。いじめられる方が悪いと言ったり、教師に対し「教育委員会に訴える」と簡単に言う子供、子供に居留守を使わせてまで給食費を払おうとしない親、などが出てきて、かなり精神衛生上悪い。もちろんこれが全てではないのだが、子供も親も全体的にレベルが低下しているのは事実としか思えない。正直言って、体罰は大いに肯定されるべきだと強く感じた。
 やはり教育荒廃の原因は、親である。学校は昔からそれほど変わるものじゃないが、親は確実に変わっているからだ。親が確固たる倫理観を持たず、何が良くて何が悪いかを子供に教えることもなく、日々メディアから大量に流される情報に子供をさらしておけば、この番組に出てくるような子供ばかりになるのではないか。たとえ偽善であっても、子供には道徳を教えるべきである。その親に道徳を教えるだけの資格があるか無いか、なんてのはどうでもよい。子供に何も道徳を教えないより、偽善者であった方がよっぽどましである。
 しかし、日本人は品格を復活すべき、という議論はどうもしっくりこない。人間は時代や社会状況の変化で大きく変わってしまうし、今さら昔の日本人に戻れ、といっても不可能だろう。今、子育てをするべき私のような世代(30代)でさえ、物心がついた時には既に高度成長期が終わっており、それ以前の日本人の姿に戻るというのは、今さらやっぱり無理がある。とはいえ、これから教育の仕方を無理矢理にでも変えるしかない、ということだろうか。日本人が品格を取り戻せれば嬉しいが、簡単にいくようなことではない。