レンタルDVDで、パトレイバーの劇場版3作目である「WXIII 機動警察パトレイバー」を見てみた。なぜ今さらメカアニメのDVDなんぞを見たかといえば、実は先週見た「グエムル」と関連がある。ネット上では、グエムルが映画版パトレイバーのパクリではないかという噂が流れているためだ。それで、本当にパクリなのかどうか確かめてみることにした。
確かに怪物のデザインはなんとなく似ている。水陸両生であることも共通している。しかしそれ以外は、怪物の誕生に米軍が関わっていること、最後は怪物が焼き殺されること、ぐらいしか共通点がない。私の印象として、それ以外は全く別の映画である。そもそも映画の持つ性質やテーマが違う。
ポン・ジュノ監督は日本のアニメにも詳しいそうなので、パトレイバーの影響もあるだろう。しかし類似点がいくつかあるというだけでは、とてもパクリとはいえない。「グエムル」はパクリではない、というのが私の結論だ。
しかし日本のネット界では、なぜこれほどパクリ説が支持されたのだろうか。おそらく、日本における映画「グエムル」のプロモーションが目立ちすぎたせいだろう、と思う。実際少し前まで、様々なメディアにおいて「グエムル」がしきりにPRされていた。韓国が嫌いな人達(これがかなり多い)にとっては、少しでも韓国のものが持ち上げられているのを見るのは、我慢ならない、ということではないか。