(童話)万華響の日々

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チャスラフスカの死に際しその全人間像から学ぶものが多いと感じた

2016-09-08 21:43:43 | 雑感・エッセイ

ベラ・チャスラフスカの記録映像をNHK BS1でみた、東京オリンピック体操で見せてくれた優美で完璧な演技は今も忘れていない、そのチャスラフスカが亡くなった、8/30 74才であった、オリンピックでは7個の金メダルを獲得した、その栄光の姿とは裏腹に祖国チェコの民主化運動のプラハの春では「2千語宣言」に署名した、

その後の政権の迫害にもめげず取り下げることはなかった、一切の公職を奪われ娘を育てながらの生活は苦しいものだった、彼女は迫害を受けていた最中に自伝を出版しようとしたが殆どの部分が検閲で削除させられた、ソ連崩壊後名誉が回復した、再び完全な自伝を出版したそうだ、当時もその時も骨を折ってくれた編集長が彼もまた厳しい検閲に実に苦しい日々であったと述懐していた、

チャスラフスカは私的にも苦労の多い厳しい暮らしであったようだ、10年以上にわたる闘病生活、それにもかかわらず日本にも2011年の東日本大津波・大震災のときにも被災地にも訪れてくれた、彼女の部屋には日本の装飾品が飾ってあった、去年には膵臓がんで大手術を受けその後も化学治療を続けていた、

今年6月、肝臓にがんが見つかり、医師から余命が短いことを宣告されていたそうである、改めてチャスラフスカの偉大さを知らされ彼女の一生を通じて体操選手としてでなくその人間としての全体像に学ぶものの多いことを覚えた、(伝記の翻訳はまだであろうか)


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