(童話)万華響の日々

いつもご訪問ありがとうございます、ブログ開始から大分心境も変わってきました

喋りが速すぎる現代 「間」は絶滅危惧

2020-09-26 15:59:48 | 雑感・エッセイ

ラジオでは余り感じないがテレビでのニュース番組などで感ずるのが、出演者の話し方、特にしゃべるスピードについてである。とにかく速すぎる人が気になる。ニュース番組で評論家や学者やタレントなど出演者が多いために各人の発言の持ち時間が短いためか。出来るだけ多くの内容をしゃべりたいのであろうか。兎にも角にもしゃべりが速い。こういうのをまくし立てるともいう。こういうタイプは政治家にも多い。特に議論になると反対意見の相手を制するためにそうなるのだろうか。だが内容的にみると、早口で同じことを異口同音でしゃべっているように思える。聞く側にとっては全く疲れる。そういう早口の人に閉口する。何となく品性がないように思えてくる。早口の人は頭の回転も速い。速いから多くの言葉が一度に頭に浮かび口に出てくる。次に述べる「間」などは薬にしたくとも微塵もない。頭の回転の良さを誇示しているように見えなくもない。
 さて、もう知っている人も少なくなったが「徳川夢声」という人がいた(1894~1971)。無声映画の弁士、「宮本武蔵」朗読、NHKラジオ「話の泉」レギュラーなどで有名だ。私も「話の泉」を小さいときに聞いた部類である。この人の話術はすごかった。特に夢声の「間(ま)」は有名であった。話の速さは程よく、聞く人の身になって話してくれる。その「間」はじれったいほどだった。早く次の言葉を発してくれないかと、思ったほど。今やラジオのアナウンサーにもこれ程の人は少ない。ゆっくり喋るのは速く喋りまくるよりも技術がいるのである。何よりも相手を超高速発言で説き伏せるのではなく、相手の理解を待って(間って)語る。どちらが偉大か自ずと明らかであろう。
 最近は社会も英語化の傾向があり日本語も高速会話になりつつあるのだろうか。高齢者が30%もいる我が国であるのだ。コロナ禍で人と人の間隔を開けねばならないご時世だ、会話や発言にもゆっぃりと間を保って臨んだ方がいい。

 

Louis Armstrong - Hello Dolly

Louis Armstrong & his All Stars live in Berlin 1965 Bass -- Arvell Sha...

youtube#video

 

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿