イル・トロヴァトーレ
パルマ王立歌劇場ライヴ映画 2010年
ヴェルディ生誕200年記念上映
東京都写真美術館ホール
マルセロ・アルヴァレス マンリーコ
テレーザ・ロマーノ レオノーラ
クラウディオ・スグーラ ルーナ伯爵
ムジア・ニオラージェ アズチーナ
パルマ王立歌劇場管弦楽団・合唱団
指揮 ユーリ・テミルカーノフ
演出 ロレンツォ・マリアーニ
ヴェルデイ40才のとき1853年の初演、同じ年に「椿姫」も初演であった、
イル・トロヴァトーレとは”吟遊詩人”という意味だそうだ、演奏時間は2時間20分、全4幕のオペラ、
ルーナ伯爵は先祖代々が山岳部に棲むジプシーの一団と敵対関係にあったと思われる、彼らは戦闘を繰り返し、このおどろおどろしいドラマが誕生したように思う、戦闘の果てジプシーの女が捕縛され火刑に処された・・・・・その次の代になって
ジプシーの一団が陽気に酒を酌み交わし、鍛冶の仕事に精を出しているときに、ジプシー女アズチェーナは彼女の昔話をする、「母親が火刑に処せられた時、自分は伯爵の子供を誘拐して火にくべた。しかし気付いてみるとそれは自分の実の息子だった」と語る
アズチェーナがわが子として育てたのは敵の子だったというわけだ、その息子であるマンリーコは吟遊詩人となり女官レオノーラと愛し合う中になる、ルーナ伯爵も彼女をわがものにしたいと欲する
アズチェーナは捕らわれマンリーコは母を助けに行くが敗れ捕らわれる、レオノーラはマンリーコの命乞いを自分の身を犠牲にして訴え服毒死してしまう
裏切られたことを知ったルーナ伯爵はマンリーコを処刑する、アズチェーナは、それはお前の実の弟だと怒鳴り、母の復讐が達成されたと叫ぶ
とまあこんなストーリだが歌われるアリアや合唱には素晴らしいものが多い、鍛冶屋の合唱アンヴィル・コーラス、アズチェーナのアリアである「炎は燃えて」、レオノーラのカヴァテーナ「恋は薔薇色の翼に乗って」、マンリーコのアリア「ああ、美しい人」など
さすがはイタリアオペラと思わせるヴェルデイのアリアの素晴らしさ、レオノーラ役のソプラノ、テレーザ・ロマーノの美声に酔いしれた
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