アイーダ
パルマ王立歌劇場ライヴ映画 2012年
ヴェルディ生誕200年記念上映
東京都写真美術館ホール
スザンナ・ブランキーニ アイーダ
ワルテル・フラッカーノ ラダメス
マリアーナ・ヴェンチェヴァ アムネリス
パルマ王立歌劇場管弦楽団・合唱団
指揮 アントニーオ・フォリアーニ
演出 ジョセフ・フランコーニ・リー
ヴェルデイ60才のときの傑作、古代エジプトとエチオピアの戦いのなかで引き裂かれた男女の悲恋の物語である、全四幕で初演はカイロ、1871年とのことである、第二幕での凱旋行進曲が有名である、2時間40分の趙大作である
エジプトで奴隷となって王女アムネリスに仕えていたエチオピアの王女アイーダ、二人は戦士ラダメスを同時に愛していた、だがラダメスの想いはアイーダにのみ向かっていたが、アムネリスは自分へラダメスの想いを向けようとする、この嫉妬、報われない愛から生じる憎悪がラダメスとアイーダを死へと追いやる
相思相愛の娘に向かって軍事上の秘密を愛する男から聞き出せという父、相手への想いからつい秘密を口を滑らせてしまったラダメス、そして死刑を減ずるかわりに自分を愛せよと迫るアムネリス、断固それを拒絶し死を求めるラダメス、そして同じ墓室でラダメスを待っていたアイーダ・・・
これらが重厚で華麗なる多重唱を奏でて一気に終焉に行きつく、ヴェルデイの真骨頂を味わうことができた、映画であるからオペラグラスも不要である、歌手の体が顔がクローズアップされて観客に迫る、これは映画ならではの利点、醍醐味である
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