(童話)万華響の日々

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「村上隆の五百羅漢図展」を観た 圧倒されるスケール!!

2016-02-20 15:53:54 | 展覧会

森美術館(六本木)「村上隆の五百羅漢図展」を観に行った、テレビで紹介されていたので気になっていた、テレビ放映の中で村上隆は五百羅漢図を創作し終えて「もういつ死んでもいい」と吐露していたのが印象に残っていた、観ながらそれもうなずけると思った、

森美術館に来たのはこれで2回目ぐらいだが、エスカレーターを通り、53階までエレベーターで行ったり、このことが既に村上の世界へ入って行く参道のような気がする、辿り着いた世界にはファンタジー、アニメ、フィギャー、滑稽、諧謔、ふざけた可笑しさ、鳥獣戯画、密教の曼陀羅図のようなもの等々が混沌として混ざり合い融合し合い一つの宇宙を形成していた、

会場は平日にもかかわらず老若男女の鑑賞者が列をなして観ていた、これほどの人気があるとは来て見て初めてその理由が分かった、一つ一つは極めてでかい作品で何十メートルも続く、宇宙の始まりから終わりまでを、生から死を、死から生を綴ったようでもあり、絵の中から楽の音が響きだしているようにも感じた、

五百羅漢はでかい絵画の下に個々の聖者が永遠と続き当たり前だがどれもが表情が違う、特に代表的な羅漢が大きく描かれている、この見てくれと表情が凄まじい、骸骨あり歯抜けの爺あり、目玉は緑、黄色、赤、と異様にぎらついている、

手足の爪は鷹の爪ように鋭く伸び身体はあばらが浮いてミイラ一歩前の骸骨姿、彼らは何かを見つめて不気味に笑っているような、泣いているような、叫んでいるような、喘いでいるような、これが人間の本性かと・・・

全部を観終わったときにはほとほと疲れって一気に年を取ったような浦島太郎の気分で会場を後にした、

 

 


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