マイヤーリング

頭がまだモロッコ、モロッコなのに映画”マイヤーリング”を観て来た。マイナーな映画が田舎で上映されるなんてこんなチャンスはない。アメリカのテレビ映画でたった一度しかオン・エアされなかったオードリー・ヘプバーンとメル・ファラーの幻の作品と言う。彼等は結婚したばかりだったそうです。話は単純なのでモロッコ、モロッコの頭でもいいのです。オーストリアの皇太子ルドルフと男爵令嬢マリーの儚い愛の実話。オードリーはピチピチしていて美しいが、もう少し歳を重ねた彼女の方が内から滲む知性があっていいと思う。メル・ファラーが良かった。美男子ではないけれど品のある密かなエロチシズムがあって私は若い時から好きだった。”オードリー没後20年のメモリアル・イヤーに…”と言うが私は若いメル・ファラーに会いしばし酔い痴れた。

鰤大根

モロッコから帰って何が食べたいと思ったか？成田からの帰り道、東京の大丸で大漁巻きとか言う太巻き寿司とお漬物を買った。次の日マーケットへ行ってひらめいた味覚が甘辛醤油…鰤大根となりました。綺麗に美味しく出来たので写真を…。

モロッコ タジン料理の本

タジン料理は飽き飽きしたはずなのに娘と自分に買ってしまった。お店のお兄さんは「ハポンもあるはずだ」と言ってハポン、ハポンと探してくれたがないので娘に英語版、同じではつまらないので（訳も解らないのに）フランス語版を買った。マラケシュのガイド・ブックは絵葉書の代わりです。でも日本のガイド・ブックには書かれていないような発見があり、面白い。

ファティマの手

出かける前にガイドブックを見たら何か片手首のグッズがあり気持ちが悪いなあと感じていたが、これがファテマの手と言ってモロッコではお守りだそう。ドア・ノッカーなどはその家を守ると言うらしい。イスラム教の預言者モハメッドの娘ファティマが理想の女性と尊敬されたと言う由来があるそうです。次女のパートナーが今年は前厄と聞いたので、ブラス屋さんではたっと気がつき買った。日本の神様の言う前厄、モロッコの神様は？指の５本の５もイスラムではラッキーな数字だという。真鋳なのでレモンなどで磨くと何時までもピカピカ…とブラス屋さん。模様は尖ったのみで叩いて作っている手彫りと言いますが。

モロッカン・コーヒー

パンとコーヒーは何処へ行っても美味しかった。フランスの置き土産でしょう。マーケットでコーヒーを訳が解らないけれど、ドリップ用である事だけを確かめて３種類買った（娘たちにもね）。これは酸味の少ない酷のある深い味のコーヒーで、毎日遥か彼方のモロッコを偲びつつ味わっている。いい旅だったなあ～。

モロッコのチョコレート

マーケットでお土産用のお菓子を探した。アラビア語、フランス語、親切だと英語と言う説明書き。時間がなくてじっくり読んでいる暇がない。カサブランカ風の雰囲気の大判チョコレートを買った。カナダ人に「これは糖尿病患者のためのチョコレートだよ」と言われ、驚いてしまった。要するに砂糖ゼロで何かの甘味料を使ってあるらしい。でも孫たちは美味しいと言っている。私も違和感はない。辞書を引いてみたらDiabeticは糖尿病患者、あぁぁ知らないって恐ろしい。添乗員も「カサブランカ風でいいでしょう」なんて言ったんですよ。そう、モロッコはミントティーにたくさんお砂糖を入れる、アルコールのない生活で甘いものでストレスを発散させるのでしょう。だから糖尿病患者は多いと言うことか…。モロッコの砂糖の年間消費量は一人35㎏だそうです。０％の表示に気がつかないなんて…ナサケナイ。

モロッコのＣＤ

フォーク・ミュージックが好きなので何処へ行っても探してみる。モロッカン・フォーク・ミュージックを二枚手に入れた。ガイドのムハンマドさんに聞いたらモロッコのクラシカルフォーク・ミュージックと言う。視聴させてもらったら、ライヴ・コンサートのようでウードの哀愁を帯びた音色とライヴの雰囲気が気に入って即お買い上げ…とても安い。もう一枚はTassili Tinariwen World 2011、日本にも入って来ているらしい。録音環境などあまり良くないと察するがしばしモロッコに思いを馳せて聴いています。

ピスタチオ

ナッツ類がたくさんマーケットで売られています。カシューナッツやアーモンドでは能がないと思いピスタチオを買ってみた。一級品ではないけれど塩味も丁度よく美味しかった。訳の解らない豆類はよく油がまわって嫌な味のするものが多いと思う。ましてや外国物…ところが豆は小さかったがコリコリッとして味にはずれはなかった。

モロッコの特産 バブーシュ

以前から家庭画報の通販でバブーシュを買いファンでした。履くほどに足になじんで軟らかく気持ちがいいスリッパです。日本は皮製品には高い関税をかけていますから結構高い。ツアーの皆さんに好奇な眼で見られながら、この時とばかり思い切って買ってきました。なめしから染め縫製まで彼等の誇る伝統です。モロッコの人々の生活を思う時、謂れのないお金はあげたくないけれど、こうして観光で落としてあげるのも一助になるかなあと思っています。

機内最後の軽食

フラットな席で横になりうとうとしていたら（楽チンこの上ない）もう成田着の2時間前、フランスのガレットの朝食です。普通ならぺろりのところ、半分しか食べられない。写真を見ながらああもったいなかった…と後悔しきりです。ビジネスは本当に天国ですね。もう一度ぐらいビジネス・クラスで旅行したいと思う貧乏人の今日この頃。好奇心をいっぱい満たしてくれたモロッコ、本当に楽しかった。誘ってくださったＯさんに深く感謝申し上げます。