Mrs.Uponwaterのブログ

日記です♪

父の旅 私の旅 藤原正彦著(新潮社)

2013-02-06 11:22:51 | 日記

父子合作の”孤愁 サウダーデ”を読んで父新田次郎が取材旅行に行った足跡をたどって藤原正彦がポルトガルを訪ねた紀行本を知った。故国ポルトガルへの熱い想いを抱きながら、妻おヨネの墓を守りつつ徳島の地で死んだモラエスに新田次郎は憑かれたように取り組み、ポルトガルを隈なく訪ねた。その父の詳細な取材ノート(絵や歌も書き込まれているそう)をたどり、息子も憑かれた様に駆け巡った。父親が亡くなって二年後、悲しみの内に凄い気迫が感じられる。エヴォラの民宿へ泊まりベットへ横になった時犬の鳴き声が聞えハッとした。父のノートに「犬がなく」と書いてあった。夕闇がたちこめ二年前と何ら変わらない自然の営み、著者は激しい憤りを感じる。父があっけなく生を終わったと言う事に…。それから30年後やっと父の未完の”孤愁”を息子が完結させた。彼の内でも30年という年月は必要だったのでしょう。亡き父を求めた烈しい旅だったから。(CDは2005年ポルトガルで手に入れたコインブラ大学の学生のファドとCDショップのおじさんのお勧め2枚)

 


ホフロマ塗

2013-02-04 14:04:12 | 日記

N大留学生への”和とじ”ワークショップのあとY先生にロシアのホフロマ塗りのお菓子入れを頂いた。Y先生はゼミでロシアの大学と交流をしている。特に福島原発事故の後、チェルノブイリに学び学生たちは意見交換を密にしているそう。2010年5月、私がロシアへ行った時、日本の漆塗りのようなこのホフロマ塗りの漆器を見たが、少々お高くスプーン一本だけ買ってきた。このホフロマ塗りは17~18世紀頃ホフロマと言う村で作られたのが発祥で、木工細工に主に木の実や草花を手書きし、アルミの粉末の銀色地に熱した亜麻油を塗リ100℃の温度を加えると金色に変わると言う。最後に全体に漆を塗る。全て手作りですから二つと同じ物はないそうです。それにしてもこのロシア的色彩、雰囲気には圧倒される。ロシアの家庭では日常に使い金色は永く変わらないと言うのですから…。


私の吊るし雛 2013

2013-02-02 15:49:26 | 趣味

お雛様の話題が聞こえて来る頃となりました。私の吊るし雛もお出ましです。全て絹の古布、縫い糸も拘って絹を使いました。もみ(紅絹と書くのですね、私も初めて知った。)の赤が光に映えて豪華絢爛、雅な世界です。奥に見える立雛は”みち子人形”当地の人形作家のものです。一吊り80体の大きなものを二吊り、市立図書館に飾って頂いた。(新しいカメラ、眼が覚めるような画像だと満足していますが…)