ちょっとへそ曲がりで、でも心和む文章を書くリンボウ先生のファンです。”決まりきった旅をしてそこの名産を食す…というのはもう千万の人の目の垢がついている”含蓄のある言葉を面白可笑しく言っています。そこで先生が講演などで駆け回るその土地で隠れた美味を探したり、たまたま出会った美味しいものを紹介すると言う訳。あくまでもご自身の拘りを持って、です。鮪の血合いを美味しく食べる料理にはびっくり。醤油、酒、味醂にすりおろした生姜をどさっと加え、鮪の血合いを漬け込んで唐揚にする。”醤油と生姜の香りが立ち生臭さはほとんど皆無。じつにじつに美味掬すべきものがあった”と言う。でも馴染みのお鮨屋から分けてもらった血合いで事の外新鮮であったのでしょう…と思う。”あんこ”大好きで下戸の先生がもしワインなどを愛飲したらどんな独創的な料理を作るのか…いつも惜しいなあと思っています。
