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読み終えて私が狂ってしまった。他書の本文を引いたり繰り返しも多く660ページに及ぶ長編ドキュメンタリーです。「死の棘」は特攻隊長として島にやって来た島尾との出会いと結婚、浮気を知って精神の均衡を失い狂乱に至った妻との私小説。極度に繊細なしかも情熱的なミホとの生活は壮絶で読み手の私でさえミホがうるさくなった時もあった。しかしミホには一種独特の神秘的な雰囲気があり教育程度も高く、魅力的な女性であったらしい。著者は十数年もの間温めていた事案だそうで彼女の意気込みが全編に溢れている。著者の意気込みとミホの情熱、夫島尾のやるせなさで読み終えて疲れ果て狂いそうな私が此処にいます。