大正から昭和初期に作られた歌舞伎役者ですから何代目でしょうか?髪の毛は人毛で腕、肘、脚の付け根、膝、踵に関節を作って自在に曲がるように作ってあるそうです。デパートのディスプレーに使われたと言う。平田郷陽は1955年重要無形文化財”衣装人形”に指定されている。
コロナウイルスのため外出はままならず、友達との会食も随分間があいてしまった。当地の小さなプライベート美術館で人形展を観てきた。彫刻家前島秀章夫妻が200体の人形コレクションをS美術館へ寄贈した。人形には命の尊さと人体の神秘の中に日本人の魂を感じ自らの創作の源としていると言う。フランスのアンティークドールもあったが私は興味がない。これは江戸時代の抱き人形、背丈50センチはあるでしょうか。可愛い…と言うよりやはり人形に込められた当時の世相を感じる…なんて偉そうなコメント。