”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

あご削りって知ってました?

2016-03-09 12:49:26 | だし

あご(飛び魚)の削り節があるということを

お友達から教えてもらい、

やっと先月、豊橋で購入することができました。

(豊橋のサンヨネさんというスーパーで買いました。)

  

 

20グラム入りで400円弱でした。

   

あごだしは、いつもあごの煮干しでとっていましたが、

「この味でいいのかなぁ・・・。」

と、不安がつきまとっていました。

でも、あごが削り節になっていれば、

かつお節でだしをとるのと同じ要領でとればいいので、

だしの味も安定するのでは?

  

なんで、もっと早く商品化されなかったんだ?

そんなことを思いながら、だしをとってみました。

   

あっ、もちろん、比較の対象として、

こちらのあごの煮干しでもとってみましたよ。

 

    

1 だしはこんなふうにとりました

 ●あごの削り節

  水800mlを火にかけ、沸騰したら削り節20gを入れ、火を止める。

  1分ほど待って、削り節が沈んだらザルで漉す。

 

 ●あごの煮干し

  水800mlにあごの煮干し20gを割って入れ、一晩置く。

  鍋に移し、10分ほど煮だし、ザルで漉す。

 

   

2 とっただしを比べてみましょう

 

【左があごの削り節  右があごの煮干し】

 

写真を見てもわかりますように、

削り節の方が、淡い色のだしがとれます。

味も上品です。

煮干しの方が、だしの色も黄色味が強く、

魚の味を強く感じます。

 

   

3 あご削りってどうやって作るの?

さて、気になるのは、あごをどうやって削り節にしているのか

その工程ですよね。

  

はい、電話してしまいました。^_^;

販売者の石川県のメーカーに・・・。

  

使っているのは、日本海沖でとれた飛び魚。

それを煮干しにしたものを削っているのだそうです。

「飛び魚は羽がありますが、削りにくくはないのでしょうか?」

という私の質問に

「羽は取ってから、削っております。」とお返事をくださいました。

  

つまり、この記事の2番目の写真の煮干しを削ったものが

あご削りというわけですね。

  

もう一度、素材とだしの関係がわかるように

こちらの写真をご覧ください。

 

 

     

4 表示について

さて、私がこのあご削りの製法が気になったのは、

表示がこのようになっていたからです。

 

  

原材料名が「飛魚のふし」となっています。

 

ここで、「ふし(節)」の定義を見てみましょう。

 かつお、さば、まぐろ等の魚類について、その頭、内臓等を除去し、

 煮熟によってたん白質を凝固させた後冷却し、

 水分が26%以下になるようにくん乾したもの

  

つまり、煮熟して、燻して、水分を飛ばしたものでないと

「ふし」とは言えないわけですね。

この商品は、飛び魚を煮て干したものを削っていますから、

「削り節」には違いないのですが、

原材料名に「ふし」と書くのは、正確な表記とは言えないのでは?

 

    

しかし、とっても便利なあごの削り節。

「もっと大きな袋では販売されないのですか?」と伺うと、

「その予定はありません。」とのこと。

 

販売されている地域も限られているようなので、

もしどこかで見かけたら、お試しくださいね。(^o^)丿

 

コメント
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