”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

フコイダンとアルギン酸が・・・

2016-03-01 08:49:48 | お菓子

昨日、日本大学 生物資源科学部 国際地域研究所で開催された

公開研究会に参加させていただきました。

  

テーマは、こちら。

 

   

これは、日本大学とロシア極東連邦大学の共同研究である

「ケルプ(昆布)プロジェクト」によるものです。

 

ロシアでは食用とされてこなかった海藻を食品に利用し、

様々な疾患の予防に役立てるのが目的です。

この取り組みが、NHK-BSで取り上げられたのを興味深く拝見し、

見よう見まねで「簡単 昆布ソーセージ」なるものを

作って喜んでいた私にとってとっても楽しみなセミナーでした。

  

が、しかし!!

資料は英語。

発表をされるタチヤナ先生は、ロシア語を話され、

逐次通訳の方も外国の方…。

スライドを見ながら、英語の資料を読み、

通訳の方の説明を必死になって聴く…。

これは、私にとって厳しい環境でした。^_^;

   

なので、どこまで理解できているのか?

いや、研究の神髄には達していないと思いますが、

何度も出てきた「フコイダンとアルギン酸」という

キーワードをもとに、私なりに調べたものをまとめてみます。

   

研究の対象になった海藻は、

ワカメと

  

スジメ。

  

スジメは、馴染みのない海藻ですね。

詳しい写真はこちらをどうぞ。

   

では、ここで、ワカメとスジメに共通する

注目すべき成分とその効能について挙げてみます。

 

●フコイダン

 海藻類に含まれるぬめり成分で多糖類。

 ・胃潰瘍の修復 胃痛の予防

 ・ウィルスの増殖を予防し、免疫力を高める。

 ・抗アレルギー、抗ガン作用

 

●アルギン酸

 水溶性の食物繊維で海藻類に含まれるぬめり成分。

 ・高血圧の予防

 ・コレステロール値を下げ、動脈硬化の予防

 

 尚、こちらには真昆布とスジメのアルギン酸の量の比較が

 載っています。

  

●抗酸化物質(βカロテン)

 ・活性酸素の発生を抑え、ガンや動脈硬化の予防

   

そして、これらの成分を食品に活用したものとして

チョコレートとゼリーを試食させていただきました。

 

   

ゼリーは、普通においしかったけど、

チョコレートは中から塩辛い味がじんわり・・・。

お酒には合うかもしれません。

  

でも、私は単純にこう考えてしまったのですよ。

せっかくの健康成分。

お菓子に利用して、それを食べるよりも、

間食の習慣を減らした方がいいのではないかと…。

  

しかし、毎日の暮らしの中で

甘いものをつまむ機会が多いというのもひとつの食文化。

楽しく体に良いものを、取り入れたいということでしょうか?

 

 

2年前にウラジオストクで開催された試食会では、

フコイダンと地元の野菜・果物で作った飲料、

ソーセージ、レバーペーストなども

紹介されたとのことですので、

今後さらに、日本とロシア両国にとって

最適なレシピが生まれることを願っております。

   

Большое спасибо!!


コメント
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