2011年の国民栄養調査の結果が発表されました。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002q1st-att/2r9852000002q1wo.pdf
それによると、
日本人の成人が一日に食べる野菜の量が
平均277.4gとなっており、
目標とする350gをかなり下回っています。
ここ10年ほど、1日の野菜の摂取量は290g台を
行ったり来たりしていました。
それが、昨年は281.7gとなり、残念な気持ちになったのですが、
今年はさらにそれを下回りました。
そして、野菜だけでなく、果物、肉、魚などの生鮮食品を
普段から購入している人がこの1年間、
生鮮食品の入手を控えたり、入手できなかった理由として
●価格が高い
●生鮮食料品店へのアクセスが不便
ということを挙げています。
最寄りの食料品店が閉店し、郊外店が増える中で、
買い物に行けない「買い物弱者」の健康被害が問題となっており、
この状態をフードデザート、
「食の砂漠」と呼んでいます。
この「砂漠」をオアシスに変えようと、
コンビニでも生鮮食料品を扱ったり、
スーパーの宅配サービス、
NPO法人による青果物の移動販売など
様々な取り組みが行われています。
本当に野菜を食べたいと思っている人のところに
確実に野菜が届くような仕組みが構築されれば、
野菜摂取量が回復する一因となれると思うのですが・・・。
来年の国民栄養調査の結果が
少しでも良い方向へ向かうことを期待しています。