今までカット野菜と言えば、
野菜炒めや焼きそば用にカットされたキャベツ、
サラダ用のレタスや水菜くらいしか見かけませんでした。
ところが、昨日スーパーに行った時、
ずら~っと陳列されたその種類の豊富さに驚きました。
●バーニャカウダ用、鍋物用
●ぎょうざ用
●寄せ鍋用
その他、焼き肉用、キムチ鍋用、洋風鍋用など
かなり細かく分かれていました。
核家族化や女性の社会進出に伴い、
主婦がキッチンに立つ時間はどんどん短くなってきている
と言われています。
カット野菜は
・調理時間の短縮
・少量化により、野菜を無駄にしない
という利便性を重視して販売されてきました。
加えて、このように目的別にパッケージを分けることで、
メニューの提案も行おうという
新たな販売スタイルへと進化したのでしょう。
しかし、カット野菜の栄養面や安全性を
無視するわけにはいきません。
野菜は丸ごとの状態でも、
放っておけば栄養素は失われていきます。
そして、傷ついた野菜ほどその損失は大きくなります。
ということは・・・
カット野菜は栄養素が逃げやすい状態にあるということ。
また、カット野菜は細菌類と接する表面積が大きくなるので、
傷みやすく、それを防ぐために
次亜塩素酸ナトリウムの溶液に浸けて殺菌されています。
そして、この殺菌剤を除去するために、
丹念に水洗いされているので、
水溶性の栄養成分(ビタミンC、カリウムなど)は減少しています。
ただ、東日本大震災以降、
カット野菜の効率性が認められているのも事実です。
カット野菜の持つ長所と短所を理解しながら、
必要に応じてうまく取り入れていくことが大切・・・と、
お肉やお魚はスライスや切り身を利用しながら、
野菜はすべて「丸ごと派」の野菜ソムリエは思うのであります。
(*^_^*)