片麻痺との二人三脚

孤独に甘えず、後ろ振り向かず、希望失わず、唯前進あるのみ!

頭脳混乱!利き足「膝」伸ばし、ステップ「大きく」、麻痺足と異なる「歩行注意点」

2012-10-25 11:46:39 | 「リハビリ」

 早朝温度は10度前後、病院玄関へ降り立ったのは6:30分、毎朝早朝散歩に外周を一巡するメンバーは数人、皆さん判で押したように入口右側西側コースからスタート、今朝は冷え込みより寒さを感じる。
 発汗を感じない散歩には絶好の気温、PT(理学療法士)M先生から指導された歩行の注意ポイント、①麻痺足の膝を大きく上げる②踵着地③麻痺足親指に体重負荷・・・を意識しないで体が覚えている範囲で「楽に」ウオーキングを楽しむ。
                 
 北行きコースを右折するとBMW・ベンツ等が停っている駐車場を通過する東行きコース、北側には紅葉・桜等の樹木が生い茂る緑地帯が設けられている。

              
 此処から病棟を見上げると5階建ての全容が眼中に収まる。外傷・脳卒中後遺症患者のリハビリテーション専用病棟として建設されているだけに、すべての施設は患者主体に整っており、特に感銘するのは2階~4階吹き抜けの「トレーニングルーム」。
                                 
 
 患者は治療中の姿勢から仰臥姿勢が多く、視線の大半は天井を向いている。南・西面のシースールから差し込む日差し、高い天井を仰ぎ見ると憂鬱な気分が穏やかになってくる。
            

 昨夕の自主トレーニングは(17:00~17:30)OT 作業療法室、患者さんが一人も居ない部屋にはOT・PTの先生方ばかり、小グループでミーテイング、数人で話し合い、実習生に指導されている。
 昼間の雰囲気と異なり、先生方は優しく微笑んだり声を掛けていただくが落ち着いた気分の「雑巾掛け”肘伸ばし”」にならない。
 卓上で「握り台」を前後・左右・円描き等に取り組むが状態を見兼ねたOT M先生が「肩に力が入っていますよ」と注意され、初めてこれは肘の機能回復訓練であったことを思い出す。
              
 

 朝食後「さくら図書室」にてインターネットを楽しむ、当室には寄贈蔵書(かなり内容が良い)が自由に病棟へ持ち帰りが許され、設置されたノートパソコン(インターネット接続可)は2台。
 持ち込みパソコンには、有線LAN対応のLANケーブルもセットされている。
 毎朝並んでネットを開く、患者さんは株式欄を開かれ、持参したノートに記帳、今朝は画面立ち上げに手間取っていると外付け付属機の釦を押すように教えられ助かる。

 本日のリハビリ予定はOT(作業療法)6単位、PT(理学療法)6単位、点数計算の医療法では1点が20分、急性期の患者・発症後6ケ月経過患者とでは定められた月間合計点数が異なる。
 9:00作業療法、2階トレーニング室の腰の高いベッドに仰臥姿勢、昨年お世話になったT先生から細かい作業始めのストレッチ、固いベッドに仰臥すると緊張していた全身筋肉が一挙に緩和されいくのを感じる。
 胸筋・広背筋を丹念に解され、肩甲骨の下に手を入れ肩を上下に動かされ、自力では不可能な麻痺腕の回旋をおこなう。
 肩周辺の筋肉が柔軟になったところで、先生の指示に従って、麻痺手を左右・上下に動かし、最後に麻痺肘の「曲げ」」「折る」、上肢機能回復のキーマンはこの肘力回復にある。
 肘が空間維持力を少しでも回復すると肩の力が抜けて、指先の「開く」・「閉じる」作業が楽になる。

 11:00 PT(理学療法)担当M先生お休みで、初のT療法士、昨夜麻痺左足の「こむら返り」寸前の症状を話すと、5階ベッドにて麻痺足のストレッチ、「脛骨筋」を触り、相当緊張していると言われ、揉みほぐされる。
 大腿四頭筋のマッサージ、足首の矯正等入念なストレッチを行われた後、歩行姿勢を見せて欲しいと言われ、病棟を一周する。
 廊下の手摺横に椅子を据え座った私に、先生は麻痺左足の爪先が引っかかる改善ポイントは右足にあると説明され、改善ポイントを①右足の膝裏を伸ばす②右足を前に大きくだす・・・実際に手すりを使って、麻痺足を出してから右足の膝裏伸ばしを数回、連続して膝裏伸ばしの後右足を大きく出す動作を、手摺に沿って前に歩いては戻る動作を繰り返す。
 コツを飲み込むと何でもないが昨日までは左足のみに集中していたので頭脳内は大混乱している。
 練習後、再度一周すると楽に歩いている自分に驚く、早く歩くのでなくゆっくりを胸に収め、ひたすら右にこだわる。
 何か飲み込めた感じもするので夕方の自主トレは病棟内歩行に切り替える。