明け方は冷え込み数回掛け布団を首迄引き上げる。
装具を装着しセーターを1枚羽織って中央環状道路東行き散歩道へ、降り立ったのは6:20分、今朝往来する散歩者の服装は皆さん冬衣装備に切り替わっている。
防寒ジャンパーを着込んで散歩する人、防寒帽を顔まで覆って自転車走行する方、街はスッカリ冬支度模様
だ。
睡眠は、6時起床、21時就寝の定められた規律ある生活、食事は野菜を中心とした適量「お惣菜」三品が朝食8時・昼食12時・晩食18時の定時に病室へ運ばれ一人いただく。
毎朝晩、便通確認を伴った担任看護師によるバイタルチエック受診、私にとれば、昔年1回通院した「人間ドッグ」に入院しているような恵まれた療養生活。
リハビリ単位は入院者一律ではないが、私はPT(理学療法)2単位40分、OT(作業療法)4単位80分が9:00~12:00・12:00~17:00の時間帯に組み込まれ、担当先生の勤務都合で日々変化する。
病室はカーテンで仕切られた男子4人部屋、「脳卒中」後遺症患者は私を含め二人、「腰痛」患者二人、3人は年齢的には80歳代と推察される。
「車椅子」移動の、入り口患者さんは何時もニコニコ笑顔の好人物、談笑を交わす隣ベッドの脊柱狭窄症「腰痛」患者さんは一回り上の大先輩、腰の痛みが時々発症するも体力をつけ、歩行維持リハビリ入院されたと伺う。
入院1ヶ月に及び退院は私と同時期になる模様、高血圧以外に症状はなく、「腰痛」に悩んで居られると伺う。
ドクターから片麻痺患者は維持・歩行姿勢の歪みから将来「腰痛」・「膝痛」が避けられないと聴いているので、今回入院で気がついた歩行姿勢改善に取り組んで、腰・膝に掛かる負担の軽減を目指したい。
10:20分 2単位40分OT(作業療法)専任のM先生、2階トレーニングルームベッドに仰臥姿勢で麻痺左肩甲骨のリラクゼーション、入院時肩甲骨下筋肉に指が挿入できなかったが2週間で緊張が緩和されたと言われる。
M先生に今冬の目標は、麻痺手に「手袋の装着スムース」と「麻痺肩甲骨疼痛防止」に努めたいと相談する。「手袋の装着スムース」は、①両指を組み合わせ左右にグルグル回す②4本指をそり返す③親指・人差し指の間を広げる③中指をそり返す・・・の三項目を日々の日課とする。
「麻痺肩甲骨疼痛防止」は、①両肩を上に5秒間維持して「ストン」と落とす②肩甲骨を挟むように両胸を広げ5秒維持する③姿勢を正して両手をクロス、両肩をすぼめる姿勢維持5秒・・・二週間療法のお蔭で仰向き姿勢からくる肩の痛みが解消した現状を継続維持するには、この三テーマを起床時・就寝時の必須体操としたい。
トレーニングルームベッドに於ける仰臥姿勢 麻痺左肩甲骨のリラクゼーション30分、秋の陽光が差し込む高い天井を仰ぎ見ながら、今回も一期一会に恵まれたリハビリ入院生活を有り難く振り返る。
送迎・見舞いで世話かけた家族、突然のリハビリ入院で約束をキャンセルしてご迷惑をおかけした方々、病院生活直接お世話になる看護師・介護士さん、1対1でリハビリ指導を頂くPT・OT先生、ポツヌス菌注射で治療いただいたドクター・・・沢山な皆さんにひたすら感謝する。
14:00 装具測定診断が2階リハビリテーションルームにて行われる、 装具測定診断は毎週火・金曜日に行われ、担当PT(理学療法士)に付き添われた患者、整形医師、内科医師、装具会社の装具技師等10数人以上集まり、平常とは異なる緊張感がある。
担当M先生から「ボトックス注射を足首にして筋肉緊張が緩和」したと説明があって、初めは裸足歩行、次は短下肢軽量装具を付けて室内を一周する。
M先生を中心に、麻痺足の動きを注目されているのが判明、「内に向いていた足首が真っ直ぐ向いている」・「爪先は引っ掛かっていない」等が耳に入る。
M先生から近距離用には短下肢軽量装具で大丈夫でしょう、長距離用は現在使用が無難でしょうと総合評価を頂く。