2014 09 14(日)
下妻市の古社“大宝八幡宮”の火祭り、他の地区では見ることが出来ない奇祭・タバンカ祭り。
大宝八幡宮社殿や名所・旧蹟を見学し、夜7時から始まるタバンカ祭まで第三鳥居脇の「えびすや」でラーメンなど食して小休憩。
この地の名物は「開運厄除だんご」、草餅と白ダンゴが漉し餡(こしあん)に包まれた上品な味の逸品です。(お奨めできます)
夜の七時から、いよいよ奇祭“タバンカ祭り”の開始。 土産店から随身門までロープが張られ立ち入り禁止状態ですが、構わずに中に入って八幡宮拝殿へ。
社殿の前には地元の人達が十数名タバンカ祭の開始を待っていました。
失礼して、拝殿の内部の様子を撮影、正面では神主が祝詞を奏上、左には本日の祭りの主役の所役(しょやく)が白装束で神妙に控えます。
向って右には祭りの役員たち・・・。
祭壇下に巴状に敷かれた4枚の畳と中央の鍋蓋にカワラケに盛られた白飯と煮付けた冬瓜が並べられました。
冬瓜を使うのでタバンカ祭は「冬瓜祭り」とも謂われます。
神職による祝詞・御祓いなどの儀式が終わり、全員で御神酒を頂いてから、所役(7名)が4枚の畳を崩さぬように神前から運び出します。
拝殿の前では畳ごと投げられるカワラケを拾う人達(約20名)が真っ暗な中、今や遅しと待ち構えていました。
大宝八幡宮拝殿の階段から賽銭箱越しにカワラケを載せた4枚の畳を放り投げます。石畳に落ち割れたカワラケの破片を拾うと病気にならないと謂われます。
画像は他撮影者のフラッシュが光った瞬間で明るいのですが、本当は真っ暗の中でのカワラケ争奪・・・・怪我しない様に気を付けて下さい。
畳カワラケ投げも怪我無く無事に終了、畳を携えて火祭り・タバンカ祭の火消神事に向います。
拝殿前の石畳で神灯から藁束(わらたば)に火を移します。 勢い良く炎が上がる藁束と畳を担いで参道を随身門へ・・・。
随身門を通過し第三鳥居への参道へ進みます。
第三鳥居手前の土産店「えびすや」横の石畳上で“タバンカ祭り”のメインイベントが開始。
タバンカ祭は大宝八幡宮が大宝寺だった応安3年(1370年)、大宝寺境内に建つ別当坊の賢了院から出火した際に、
鍋蓋(なべぶた)と畳(たたみ)で火を消し止めた故事に由来します。
火を消す鍋蓋のカラン、畳のバタンバタンという音がタバンカの語源になったとか・・・。
藁炎を鍋蓋と畳で消す音が暗い境内に大きく木霊(こだま)します。
手にした藁束に火を点けて、境内に集まった善男善女に振り掛けて廻ります。
松明の火の粉を浴びると火事・火傷など火の災いから逃れられると伝承されています。
約1時間にわたる賑やかなタバンカ祭も無事に終了、今年も火災が無い事を祈念。
随身門前で白装束を着た7名の所役は宮司の発声で三三七の手締め、これを以ってタバンカ祭りの全てが終わり、全員が社殿に戻り労をねぎらいました。
下妻市の大宝八幡宮で毎年9月12・14日に齋行される奇祭・タバンカ祭を動画でお楽しみ下さい。
大宝八幡宮 タバンカ祭り 平26年(2014年)09月14日(日)
大宝八幡宮 タバンカ祭り 2014年9月14日(日)
大宝八幡宮 タバンカ祭 子供の炎跳び 平26年(2014年)09月14日(日)
下妻市PR映像ライブラリーから拝借。(祭の説明が参考になります)。
タハンカ祭
茨城新聞から拝借映像。(平26年9月12日撮影)
下妻市でタバンカ祭
2014 09 26(金)記。 前橋市 最高気温 29.1℃ 最低気温 17.5℃
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