2013 09 28(土)
埼玉県加須市の古刹・総願寺参詣の岐路に立ち寄った名刹“真観寺”。
場所は埼玉県行田市小見1124. 真言宗智山派の寺院で正式名は“慈雲山福聚院真観密寺”。
瀧憲鏡阿闍梨により仁冶3年(1242年)に創建された真言の古刹。
近年に建てられたと思われる山門(仁王門)に掲げられた扁額には「慈雲山」の山号。
山門の左右に朱塗りの仁王像が立っていますが、白色金網で拝見しずらい状態、同じなら黒色が見易いのに・・・。
山門から続く参道の脇には千手観音・普賢菩薩・大日如来・不動明王・・など八尊像が鎮座し、その正面に建つのは大きな観音堂。
「正観音」の額を掲げた観音堂を参詣します。 棟上には彩色が剥げかかった古い時代の貴重な絵馬など・・・。
扉が閉ざされ観音堂内陣には入れず、ガラス越しに撮影。 御本尊様が納められている金箔黒漆塗りの厨子を拝します。
下左画像は観音堂の御本尊「観自在菩薩像」、藤原時代の檜材寄木木彫像で高さ103cm。(行田市HPより)
境内には久世観音・水子地蔵・六地蔵や法匡印塔など沢山の石仏・石塔・板碑が安置されています。
真観寺観音堂の裏手に木立生い茂る丘があり、丘に上がる階段傍には「小見真観寺古墳」と刻まれた石標柱。
階段を上がると墳丘鞍部近くに一つの石室があります。
鉄製の扉を開いて石室内を見学、大きな一枚岩の天井石が見事な石室です。
高さは1.2m程ですから子供でも葬ったのかもしれません。
墳丘階段を下り墳丘下を右手に進むと後円部下にある大きな石室に出会います。
鉄扉を開けて大きな石板が立てられた石室の内部を拝見。
前室と後室の二室構造なのでしょうか?真ん中に扉の様な石の仕切板がある広い室内。
両室共に内部は立って歩ける2m程の高さの内部空間がありますが、石棺や副葬品などは全くありません。
誰が葬られていたのか不明ですが、この地の有力豪族の権力の大きさが推測できる大きな古墳です。
この小見真観寺古墳は7世紀前半に築かれた前方後円墳、墳丘の長さは112m・最大高は7.8m・最大幅は48m。
埼玉県で4番目の大きさを誇る墳丘で、鞍部と後円部に2ヶ所の横穴式石室を有する貴重で有名な古墳です。
小見真観寺古墳の墳丘頂上部は雑草が繁茂し歩行困難で行けません・・・残念。
古墳見学の後、再び境内を散策し真観寺本堂を訪ねます。本堂前には開祖・弘法大師空海像と四国八十八霊場の御砂踏み場。
本堂内陣と須弥壇を拝見。 祀られていたのは真言密教の守り佛“大日如来坐像”。
国指定史跡の小見真観寺古墳や観音堂・諸仏を有する慈雲山真観寺は興味尽きない名刹でした。
2013 11 08(金)記。 前橋市 最高気温 20.9℃ 最低気温 8.8℃
おまけコーナー。
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