2016 11 19(土)
前橋市千代田町3-12-10の前橋文学館で開催中の「江戸川乱歩と萩原朔太郎」展の一つの記念イベントとして開催中の元祖3D映像機「のぞきからくり」の見学。
欅の紅葉が見頃を迎えた清流・広瀬川岸に建つ前橋文学館。
前橋文学館 のぞきからくり 2016 11 20(日)
前橋文学館の一階ホールに設置された大きな「のぞきからくり」。
これは新潟市西蒲区巻にある「巻郷土資料館」から貸し出されました。
「覗きカラクリ」は江戸時代後期から明治・大正期の大衆娯楽として一世を風靡しましたが、トーキー映画の隆盛で昭和10年代頃には急速に廃れました。
今回展示の覗きカラクリは約100年前に作られ、活躍後は物置に仕舞われ廃品扱いでしたが、近年修復・復活された貴重な民俗文化財なのです。
説明によると、この「のぞきからくり」一式は家を一軒建てるのと同じほどの値段なのだそうです。
組立構造躯体・押し絵看板装飾が1100万円、内部に見える立体的な押し絵ナカネタが一枚約100万円、全部で七枚で700万円、総合計1800万円也とか・・・すごい貴重品ですね。
「のぞきからくり」の奥(上)に中ネタ絵が入った箱が見えます。 舞台横の紐綱を操作して中ネタ絵を上下に入れ替える仕掛け。
のぞきからくりの袖絵には一目惚れされた寺小姓の吉三と八百屋お七(半鐘を打つ姿)の押し絵。
裸馬に乗せられ江戸市中引き回しされるお七の押し絵看板は真中から観音開きになり観世音菩薩が現れる仕掛けも面白い。
11月19・20日の両日の午前10時11時午後の1時3時には「のぞきからくり口上師」(口上師・土田年代さん)が、
演壇上から江戸時代に起きた放火事件と鈴ヶ森刑場で火刑に処せられた「八百屋お七」を弁舌さわやかに七五口調で物語ます。(観覧無料)
内部で上演されるナカネタ絵は西洋の遠近法で描かれています。のぞき穴の凸レンズを通して見る不思議な世界をご覧ください。
「八百屋お七物語」のぞきからくり(前橋文学館にて) 平28年11月19日(土)
のぞきからくり「八百屋お七物語」(完全版) 前橋文学館。 2016 11 20(日)
「幽霊の継子いじめ」を演じていたのぞきからくり機。 (現在は使用不可能)
のぞきからくり「幽霊の継子いじめ」のナカネタ絵を縮小し紙芝居仕立てで実演。(前橋文学館にて) 平28年11月19日(土)
「幽霊の継子いじめ」のぞきからくり詳細。
http://matuzoo.wafflecell.com/niigata/wp-content/themes/itagaki2016/pdf/nozoki_1.pdf#search='%E5%B9%BD%E9%9C%8A%E3%81%AE%E7%B6%99%E5%AD%90'
「のぞきからくり」の説明。
http://blog.goo.ne.jp/mr_asuka2/e/5d9499daf275056fcd0b9fde24e68293
八百屋お七の詳細。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E7%99%BE%E5%B1%8B%E3%81%8A%E4%B8%83
▲裏・歴史▼ 火あぶりで処刑された唯一の女性!八百屋お七はなぜ放火した!?①[ミステリー#182]
▲裏・歴史▼ 火あぶりで処刑された唯一の女性!八百屋お七はなぜ放火した!?②[ミステリー#164]
実働する“のぞきからくり”は全国に数台しかない非常に貴重な文化遺産、公開展示は11月23日(水)まで、 ぜひこの機会に前橋文学館で珍品“のぞきからくり”をお楽しみ下さい。
2016 11 21(月)記。 前橋市 時々 小
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おまけコーナー。
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ネコの全自動運転車。
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