ツトムさん家の写真日記。

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第800回 那須烏山市 太平寺。

2013-08-12 19:00:00 | 旅行

2013 07 28(日)


龍門の瀧”近くの名刹“太平寺”を訪問。
「瀧の太平寺」と呼ばれ親しまれているこの寺の名は、鬱蒼とした木立に囲まれた石段下の石柱に刻まれた「天台宗瀧尾山太平寺」。
院号を加えた正式寺名は「天台宗瀧尾山正眼院太平寺」ですから、眼にも霊験がある寺院なのでしょう。

太平寺の寺史は古く、延暦22年(803年)坂上田村麻呂が東征の折、逆賊調伏を祈願するために千手観音を安置し、堂宇を建立した事に始まる古刹です。
 
23段の石段上には風格ある豪壮な山門(仁王門)、掲げられた扁額の「観普」は観普賢菩薩のことか・・・?
この仁王門は「龍門の瀧」の中段にある男釜から出現した大蛇が七巻き半したと伝承されている由緒ある山門。

大草鞋の奉納は足腰・旅路の祈願です。        江戸時代中期の作と伝えられる迫力ある仁王像が仏門を守護しています。
  
仁王門のことは“烏山いろはカルタ”に「(ら)爛々と にらむ仁王は 太平寺」と書かれています。

仁王門の真直ぐ後方正面に朱塗りの太平寺本堂。 向拝に「観世音」の扁額ですから観音様をお祀りしている観音堂なのか・・・。
 

格子ガラス戸の隙間から撮影した正面須弥壇の仏像、太平寺の御本尊とみられる素朴な観音像の御尊顔は幕の中、代わりに年代物の前立千手観音菩薩像を拝見。
  
本堂軒先に掲げられていた唯一の絵馬(間引き絵馬?)。

太平寺境内の諸仏・堂宇などを拝見。
水子地蔵尊の脇に建てられた“烏山いろはカルタ”の「(た)太平寺 間引きの絵馬は 世に悲し」の文言には悲哀が滲みます。
間引き絵馬 ⇒ ここクリック。
 
隣のお堂の奉納された「へび姫」の人形、足元に絡みつくのは姫を守った蛇(忠義の腰元・おすがの化身)なのか・・・?

境内の片隅にたつ「阿弥陀堂」、夥しい千羽鶴ともの悲しい三石地蔵?が哀れを誘います。堂内には千体仏が安置。
 

木立の中に立つ位牌堂。 内部には烏山城主・大久保家歴代(初代~八代 144年間)の位牌が安置されていました。
 

位牌堂横の盛んに葉を茂らせた巨樹は栃木県名木百選に認定された「太平寺のカヤ」(樹齢200年余)の大木。
 
苔生した石塔・石墓は「師走八日の千本騒動」(太平寺の変。天正18年1590年、千本城主千本父子が那須家の内紛により太平寺で謀殺さる)に関係した人々のものなのか・・・?
“烏山いろはカルタ”では「(せ)千本公 無念太平寺の つり天井」。
近くには“宇都宮城のつり天井事件”もありましたから、昔の栃木県(下野)では“つり天井”が流行ったのかも・・・。

境内を奥に進むと、「蛇姫様」で有名な烏山城主大久保忠胤の四女・お志賀様の墓があります。


墓石に記された蛇姫様の戒名は「志徳院殿雅山妙耀大姉」、寛政4年7月8日は没した日時。
  
側面には「烏山城主 大久保氏藤原忠胤女也」と刻まれ、雨風寒暖での風化に耐えた綺麗な墓石。

圧倒的迫力で迫る“龍門の瀧”と近くに建つ古刹“太平寺”の見学を皆様にお奨め致します。

蛇姫様」 ⇒ ここクリック。

太平寺ここクリック。


次回は烏山市の“山あげ祭り”の予定。


2013 08 12(月)記。      前橋市       最高気温 37.8℃   最低気温 27.1℃  連日猛暑日が続く。

本日 高知県四万十市江川崎で日本最高気温、41.0℃記録!!(従来記録 2007年8月16日 熊谷市・多治見市の40.9℃)


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幸せを感じられる20の瞬間!
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