ツトムさん家の写真日記。

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第565回 尾ノ内氷柱・久月平がや氷柱 上. 恐竜の足跡。

2011-02-09 18:41:31 | 旅行

2011 02 02(水)

秩父の小鹿野町の山中に有る“尾ノ内氷柱”の見物へ・・・。

前橋市から鬼石町を通り、左手に東京都の水ガメである下久保ダムを見ながら国道462号線(十石街道)を万場町方面に向け神流川沿いを快調にドライブ。

途中の高八木橋の対岸にオンボロ御堂を発見!
峻険な岩崖下の洞窟に建てられた謎めいた御堂に引き寄せられ車を下りて見学です。
 
朽ち果てそうに佇む御堂は岩壺観音堂と云い、堂内には七福神に囲まれるように意外と立派な木造の僧像が置かれていました。

岩壺観音堂は高八木集落への旧道際に普門寺の分院として江戸時代後期に建てられ、本尊は如意輪観世音菩薩(普門寺に安置。)との事。
宗派は真言宗ですから、安置されてた僧像は弘法大師(空海)かも・・・。
子宝・安産・子育ての霊験があると近郷の村民に信仰され大切にされてきました。
 
3m四方茅葺き屋根の岩壺観音堂が置かれた洞窟は岩津保洞窟と呼ばれ、縄文~弥生時代の複合遺跡で、大学の調査により屈葬人骨・鹿骨・貝装飾品・石器・土器など多数発掘されたそうです。

こんな人里離れた山奥にも古代人が生活していたことに驚かされます。

岩壺観音堂の最奥部にひと一人が潜れる人工的なが穿たれていました。
好奇心と怖いもの知らずで真っ暗なトンネル穴にライトも携えずに入ってみました。
 
曲りくねった暗く長いトンネル、幽霊・妖怪が今にも出そうな恐怖感!!
デジカメのフラッシュを焚いて進みましたが、ジメジメとした湿気と壁面に残る鋭い鑿(ノミ)跡、暗闇の怖さと吸い込まれる様な静寂に負けて慌てて入口へ戻ります・・・。

このトンネルは昭和初期に蚕種の貯蔵所として掘られた穴と云います。
山奥の洞窟の深いトンネルは通年気温変化が少なく蚕種貯蔵に適していたのでしょう。

次回に来たときはライトを持参して探検してみますね。

国道462号線から中里で左折し国道299号線へ・・・。
暫らく山道を進むと「逢瀬の滝」なる看板、駐車場も有るので下車して見物。
 
国道下に流れる間物川に姿を見せる凍て付いた可愛らしい「逢瀬の滝」が訪ねる人もなく、寂しそうに瀬音を立てていました。
流れ落ち清冽な清水を湛えた滝壺に身を投じた姫の恋物語など思いを巡らせながら逢瀬の滝を後にしました。

国道299号線を更に秩父方面へ進むと、極めて貴重な“恐竜の足跡”の岩崖に出会います。

正式名は“天然記念物 瀬林の漣痕”と云います。(漣痕=れんこん)

見上げるような巨大な一枚岩! その岩肌に点々と着いた窪みが中生代恐竜の足跡!


岩肌に着いた恐竜の足跡、横と右斜めに恐竜が歩いた窪み跡がはっきりと見られます。

この岩は「さざなみ岩」と云われ、約1億年前の波打ち際の浅瀬が岩に硬化し、地殻変動により垂直に立ち上がったのだそうです。
この秩父から続く山間地区は大昔は海に面して大型恐竜が闊歩していたそうで、足跡は古代ロマンを仄かに感じさせてくれます。

恐竜の足跡の直ぐ近くの駐車場にあった恐竜のレプリカ。
こんな恐竜が徘徊していたなんて信じられないようでした。


次回は秩父・小鹿野町に至る志賀坂峠から尾ノ内氷柱の巻。

2011 02 09(水)記。  前橋市 朝 後  最高気温11.2℃

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