2009 02 11(水)
群馬県川場村の名所巡りの第二弾。
川場温泉にある武尊神社から1km程の場所にある厄除観世音堂を拝見。
(写真を撮ったこの場所に無料駐車場が有り。)
軽い傾斜の坂道を上った奥に厄除観音堂。
お堂への石段脇には真っ赤な実。 南天の実でしょうか?
午後4時頃の誰も居なくてひっそりとした厄除観音堂。
扉は厳重に閉じられて内陣に安置された厄除観音菩薩像は拝見出来ません。
お堂の屋根の上にあるピンク色の鬼瓦(木彫?)は舌を出したちょっぴりユーモラスなお顔。
川場厄除観音はお堂だけを見物し、まだ雪が残る田園地帯を走って次の名所・岩観音へ・・・。
3kmほど下って川場村大字谷地の岩観音に到着。 清水が湧き出る駐車場が用意された親切な観音様。
小さなお堂が岩観音堂。
内部には荒削りな仏像が二体と三十三岩観音の名を記した銘板だけで少し寂しいお堂です。
岩観音堂の裏側が急傾斜の岩場になっていました。所々で落葉の間から福寿草が顔を覗かせ春の訪れを告げています。
積もった枯葉に足を滑らせながら朽ちかけた木の階段を登り岩観音へ・・・。
大きな椿木の背後にある岩肌が穿かれ、何やら霊場っぽい雰囲気です。
大きな岩の壁面一帯に素朴な姿の観音様が刻まれていました。
この磨崖仏群は南北朝戦乱期に北朝方に味方した大友氏と南朝方の新田氏との合戦で亡くなった戦没者を弔う為、新田氏の末裔の僧・良圓(りょうえん)により建立されたそうです。
立像坐像合わせて33体の観音像と弁財天1体が刻まれ、建立当時は全て彩色されていたとの由。現在でも色が残っている尊像も見られます。
宝永8年(1711年)信州石工・源七との銘が彫られ、信州の石刻技術の巧みさを表しています。
更に上の方まである岩にも全て観音の姿が彫り込まれ・・・。
かなりの急傾斜で滑りやすく最上部までは到達出来ません。
見事な磨崖仏群です。 まだ彩色が残っている観音様もあります。
比較的に柔らかな凝灰岩に彫り込まれた観音様は風化の影響を受けて痛ましそうなお姿です。
合掌観音・延命観音・普悲観音・施薬観音・月光観音・水月観音・白衣観音・魚藍観音・滝見観音・・・・・33観音。
昔から霊場として、また札所として厚い信仰の対象になっていたとか。
高さ21mの大きな岩観音からはマイナスイオン?の霊気が感じられる癒し系の霊地なのです。
この岩観世音の磨崖仏を含めて川場村には様々な名所旧跡が沢山点在しています。
皆様も来年には春駒まつりの見物を兼ねて川場村を訪ねては如何でしょうか。
次回は館林市にある旧秋元邸の雛祭りです。
2009 02 27(金) 前橋市 最高気温4℃
おまけコーナー。
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