ツトムさん家の写真日記。

写真いっぱいの楽しい日記です。(全面表示でご覧下さい)

第360回 宇都宮市大谷町 大谷資料館 多気不動尊。

2008-09-30 19:50:18 | 旅行

2008 09 13(土)

大谷石を切り出した跡の巨大地下空間から地上へ戻って、大谷石採掘関係の資料展示場へ・・・。
 
昔のノミ・ツチの手掘り時代から昭和の機械掘削のドリル・電動ノコまで色々な道具が展示されています。 円筒形の石は大谷石製の“石風呂”です、ザラザラと肌触りも良く・・・!?
 
切り出した大谷石は小さなトロッコで搬出したそうです。

大谷資料館から再び大谷景観公園を通り、市営場へ歩いて帰りました。
行程は約10分。 途中の大谷石断崖下に“銭洗い観音”という御堂もありました。
 
さすが大谷石の産地ですね、歩道に置かれたプランターも大谷石の製品です。

近くの名所を尋ねたら、駐車場から北西へ車で5~6分のところに有名な不動様があるという。
大谷観音見物のついでに不動尊へ・・・。

小高い多気山(標高377m)へ車で上ると、中腹に鳥居みたいな木製の山門が建っていました。
上部には木の名額の替わりに「多気山」の蛍光灯額が・・夜には街路灯になるかも?
 
山門の後ろに立派な“明王殿”です。ここでは自動車の安全祈祷が行われるとか。
明王殿の右脇の土産屋との間を進みました。 ここの名物は草餅と団子みたいです。

すぐに手水舎と小奇麗な寺門の到着。手と口を洗ってから寺域へ入ります。
 
門を過ぎると錫杖を右手に持った真言宗の開祖・空海の銅像と触観世音像が立っています。
触観世音ですから、参詣の皆さんが願いの場所を触るのでしょう、ツルツルに光っていました。

ここから急勾配の石階段。この石段も最近の造りみたいに新品です。
 
急な石段の途中には水子を供養する“水子地蔵尊”。
薄暗い湿った場所なので少し薄気味悪いです。

急な石階段を登りきると、眼前が急に開けて明るくなりました。
左から薬師堂歳神殿(神楽殿?)・本堂です。夕方なので誰も居ませんね。

失礼ながら隙間から本堂の内陣を撮ってみました。
 
暗くて本尊の不動明王が判別出来ませんのでWebからの画像を載せます。
何にでも効く大変に有難い不動明王様だそうで、この栃木地方一円の信仰を集めているそうです。

欅の大きな一枚板の扁額が“多気山”と“不動尊”の二枚掲げられ、人目を引いていました。
 
傍には「宇都宮有志」と書かれ沢山の人名が納められた奉納額。中央にあるのは不動尊のレプリカでしょうか?

絵馬掛けを見ると沢山の願い事絵馬が・・・。
 
通称多気不動は正式名を真言宗多気山持宝院不動寺と言います。(多気山⇒たげさん)
822年(弘仁13年)に勝道上人の弟子・尊鎮法師の開山、鎌倉時代からこの地方を領有していた宇都宮氏代々の祈祷所として栄えていました。
御本尊の不動明王(高さ1.73m 寄木造り)源頼光公が吉野山に篭り彫り上げたそうです。(それ以前の本尊は馬頭観世音菩薩)

火除け商売繁盛に霊験新たかで昔から人気を呼んでいるそうです。
絵馬にも小まめに稼ぐネズミとお宝の金小判の絵柄のものも・・・。

不動寺本堂の前には不動様宝剣などが石や銅製で立てられています。
 
薬師堂横の清水でノドを潤してから薄暗くなった不動寺を後にしました。
帰りは薬師堂方面から山に沿って下ります。清水の流れ落ちる小滝などもあり幽玄の趣がある散策路でした。

大谷観音・採石場跡・多気山不動と楽しくて勉強になる一日コースでした。
皆様にも紅葉の秋が楽しめるこの旅をお奨め致します。

2008 09 30(火)記。    前橋市  最高気温20℃

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