ツトムさん家の写真日記。

写真いっぱいの楽しい日記です。(全面表示でご覧下さい)

第189回 群馬県 甘楽町・小幡轟 宝積寺の枝垂れ桜。

2007-04-18 22:22:22 | 旅行

4月7日(土)    甘楽町・小幡郷の織田家七代の墓のお参りを済ませた後、道路を更に上方に歩きました。

目的の場所は、「宝を積む寺」と云う縁起の良い名前の寺、宝積寺(ほうしゃくじ)です。
ムフフのお宝映像が沢山奉納されているお寺なんて考えてると罰があたりますからね。(宝は心に積むと云う意味の寺です。)
この宝積寺の境内に大きな枝垂れ桜が花開していると聞きました。
織田家の墓から宝積寺までは距離にして2kmの散歩。

道路上には最近建てたらしい立派な寺石標が立っていました。
頭に曹洞宗と刻んでありますから、禅寺なのでしょう。
 
宝積寺への路上には六地蔵と「お化け灯篭」が・・・。
夜中に常夜灯のこの灯篭を見た人がお化けが出たと腰を抜かしたことから、「お化け灯篭」と呼ばれるようになったとさ。
たしかに一風変わった形の灯篭ですが、地震の時はお化け灯篭が倒れて死神に化けるかも・・・。

宝積寺に近くなると、車で来た観光参詣客がゾロゾロと・・・。
織田家墓から徒歩30分でやっと到着、歩いて来た人は他には誰もいません。
でも、車の通行の少ない田舎道を草花
を見ながら歩くのもまた一興です。
参詣料200円支払って宝積寺の境内へ入りました。
 
境内で最初に出会うのが、「身代り地蔵」です。
昔から「身代り地蔵」を削って飲むとお腹の病に効くと云われ、腰から上が削られてボロボロになっていました。

身代り地蔵」に諸々の災厄の身代りをお願いして境内を進むと、目的の枝垂れ桜が右手に現れてきました。


枝垂れ桜は開花は8分程でしたが、見事な桜花!(曇天で画像の発色悪し)
(樹齢約140年、樹高14m、 エドヒガンザクラ種)

枝垂れ桜の正面には菊女観世音菩薩という大きな石像が立っています。
高さ6mの新しい観音様で、子宝・安産を初め商売繁盛・無病息災などに霊験があるそうです。 行けない方は下の菊女観音画像に「南無菊女観世音菩薩」と3回お昌え下さい、きっと霊験新たかになることと思います。
 
この観音には「菊女伝説」と云う悲しい逸話があり、「怪談番町皿屋敷」のお菊噺の原形とか・・・。(菊女伝説はページ下の宝積寺HPをクリック。)

大枝垂れ桜の裏には“なでほてい”と言う布袋様の石像がありました。

参拝者が頭を撫でながら願うと何時の日か願いを叶えてくれるそうです。
この布袋様も最近作ったように見受けました。

参拝順路に従って進みますと、宝積寺本堂の横裏に天狗の腹切り石が見られます。

上部が平らな大きな岩です。直径が2.5m位でしょうか。

昔し、永禄3年(1563年)の宝積寺合戦で身の丈2mの寺僧・巌空坊覚禅が敵兵と戦い、最後にこの石の上で切腹して果てたので名付けられたそうです。
本来はこの石の上で僧侶が座禅をした、宝積寺の修行の中心石です。

更に進むと、菊女と母親の墓”なるものがありました。

悲劇の主人公菊女とその母の墓石塔です。(右が菊女の墓)
小さなものですが、相当に古びていますので真実味もありそうです。

菊女の墓の後ろには、“国峰城主・小幡氏歴代の墓が並んでいました。
 
8基の小幡家の墓ですが、小幡郷の名由来の藩主の墓としては悲しいほどの小ささです。
墓地の近くには若木の枝垂れ八重桜が鮮やかに咲いていました。

曹洞宗・鷲翎山宝積寺(じゅれいざんほうしゃくじ)には見所が随所に大盛り・特盛りです。
西上州の片田舎の寺が観光で必死に寺興しを図っている健気さを感じました。
企業家精神が旺盛な寺ですから、今後益々発展することと思います。
なお、信長子孫の織田家は三代まで宝積寺
を菩提寺としていた名刹との事です。

宝積寺のホームページには逸話が懇切丁寧に掲載されています。
菊女伝説・天狗腹切り石・身代り地蔵など読んで、ぜひ訪ねては如何でしょうか・・・。

宝積寺からの帰り道、小幡桜並木を流れる雄川堰に至る上流の雄川用水添いの遊歩道を散策。 
直角に横ぎる川の上を跨ぐ水道橋に出合いました。 名前は吹上の石樋(ふきあげのいしとい)と言います。

長さ6mの一枚岩を3枚組み合わせて川の上を通す水道橋です。
慶応元年(1865年)に七ヶ月と250人の労力で完成したそうです。
現在も立派に現役で街中の雄川堰に綺麗な用水を送っていました。
 
雄川用水添いには菜の花ダイコンバナが満開で、春の訪れを実感できる旅となりました。

読者も西群馬の歴史地区・甘楽町を散策されては如何でしょうか、きっと新たな発見に出会うことでしょう・・・。

2007 04 18(水)記。    前橋市 のち  最高気温10℃   真冬並みの寒気。

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