毎年四月第三日曜日に大河津分水路の堤防で「桜祭り・おいらん道中」が開催される。
今年の桜花の開花は遅れて、未だ1~2分咲きでとても花見と云える状態ではなかった。
それでも、全国から観光客が集まってその数15万人とか。
桜花の咲いていない堰堤の道は露店と人々とその整理の警官で大混雑。 聞こえるのは人のざわめきと迷子の放送・・・。
昼近くなってやっと「おいらん道中」の始まりだ。
最初に「手古舞」と云われる道中先導役を勤める女性が、上部に金属の輪がついた金棒をシャンシャンと音をたてて突きながら登場。
次に、なぜか子供の「おいらん(花魁)とほうかん(幇間)」が現れた。
その後からは、「提灯持ち」と桜色の着物の「みどり」(「かむろ」になる前の幼女)と呼ばれる女の子がヨチヨチ・・・と。
「みどり」の後ろにはおいらんの道具(たばこ盆・座布団など)を抱えた赤い着物で「かむろ」(将来の花魁候補)の子供。 いよいよ本番お待ちかねの「おいらん」(信濃太夫)と横には付き添いの「ほうかん」(「おいらん」の世話役)だね。
直ぐ後に重い大きな傘を斜めに担いだ「傘持ち」を従えて・・・。
公募者約100人の中から選ばれただけあって、素人にしては落ち着いた道中お練り姿だった。「おいらん」役になるには猛特訓を受けるらしいね。
「おいらん」の次には「新造」(「かむろ」が成長して「おいらん」見習い)のお姉さんと可愛い子供の「舞妓」。
「おいらん」のノンビリとした歩調に合わせて、列を乱すことなく歩む子供の愛らしい演技には感心だった。
この「おいらん道中」は「古手舞」に始り、「舞妓」で終わります。
以上の「おいらん道中」は信濃太夫の道中で、次に「桜太夫道中」「分水太夫道中」と三太夫の道中絵巻が総勢約70人で煌びやかに繰り広げられます。
江戸時代の「花魁(おいらん)」を彷彿とさせる豪華な艶姿には大感激でした。
次回は「おいらん道中」第三弾(桜・分水太夫の花魁歩き、他)です。 お楽しみに・・・。
2006 04 19(水) 前橋市 薄曇り(黄砂かも)・暖かい