色よりも香こそあはれとおもほゆれ
誰が袖ふれしやどの梅ぞも 詠み人知らず
我が家の庭の花は色はともかくとして、香りは誠に素晴らしい。誰か通りがかりに触れたらしく、袖の香りが梅へ移していったのか。普通は梅の香りが人に移る歌となるが、これは反対になっていて珍しい。おそらく奥ゆかしい女性が匂いを残して去ったのだろう。
誰が袖ふれしやどの梅ぞも 詠み人知らず
我が家の庭の花は色はともかくとして、香りは誠に素晴らしい。誰か通りがかりに触れたらしく、袖の香りが梅へ移していったのか。普通は梅の香りが人に移る歌となるが、これは反対になっていて珍しい。おそらく奥ゆかしい女性が匂いを残して去ったのだろう。
この位置にカメラを据えてバラを撮る
すがすがしさに一日の足れり 樋田哲仙
大阪府立花の文化園の園内一画にバラ園がある。他所には目もくれず、まっしぐらに向かうとバラは満開。160品種、2600本の香りが充満する。リュックのカメラと脚を取り出し準備。平日とあって客は少なく、気兼ねなく脚を立て撮り始める。カメラは素人だが、ブログを意識しての撮影は少しでもよいものと、時間を忘れて夢中である。
すがすがしさに一日の足れり 樋田哲仙
大阪府立花の文化園の園内一画にバラ園がある。他所には目もくれず、まっしぐらに向かうとバラは満開。160品種、2600本の香りが充満する。リュックのカメラと脚を取り出し準備。平日とあって客は少なく、気兼ねなく脚を立て撮り始める。カメラは素人だが、ブログを意識しての撮影は少しでもよいものと、時間を忘れて夢中である。
折りつれば袖こそ匂ふ梅の花
ありとやここに鶯の鳴く 詠み人知らず
咲く梅の枝を折ったから、袖に匂いが移っていて、花はないのだが、鶯が勘違いして鳴きに来てくれる。現実鶯が人に近づいて鳴くことはありえない。古人は空想を歌にして楽しんだのだろう。
ありとやここに鶯の鳴く 詠み人知らず
咲く梅の枝を折ったから、袖に匂いが移っていて、花はないのだが、鶯が勘違いして鳴きに来てくれる。現実鶯が人に近づいて鳴くことはありえない。古人は空想を歌にして楽しんだのだろう。
梅雨前の夏日となりし公園は
陽に輝ける薔薇の花園 樋田哲仙
先日大阪府立花の文化園を訪ねた。バラの写真が目的である。広大な園内は四季折々に咲く花木や草花で満ち、いつ訪ねても趣きはある。バラは5月中旬~6月、10月中旬~11月と四季咲きが植えられ、160品種、2300本ある。開花時のバラ園は香りに溢れ一時雑念を忘れさせる。丘陵地に造成された公園は樹木が多く、この時期ホトトギスの鳴く声もしきりに聞かれた。
陽に輝ける薔薇の花園 樋田哲仙
先日大阪府立花の文化園を訪ねた。バラの写真が目的である。広大な園内は四季折々に咲く花木や草花で満ち、いつ訪ねても趣きはある。バラは5月中旬~6月、10月中旬~11月と四季咲きが植えられ、160品種、2300本ある。開花時のバラ園は香りに溢れ一時雑念を忘れさせる。丘陵地に造成された公園は樹木が多く、この時期ホトトギスの鳴く声もしきりに聞かれた。
はるがすみ立つを見すてて行く雁は
花なき里に住みやならへる 伊勢
春がすみが野山に立ち込めるよい季節になったのに、見捨てて北国へ帰っていく雁は花の咲かない里に住む習慣がついているのだろう。冬鳥はよい季節の春を逃れてわざわざ寒冷地へ向かうのだ。千年も前では不思議な現象に違いない。
花なき里に住みやならへる 伊勢
春がすみが野山に立ち込めるよい季節になったのに、見捨てて北国へ帰っていく雁は花の咲かない里に住む習慣がついているのだろう。冬鳥はよい季節の春を逃れてわざわざ寒冷地へ向かうのだ。千年も前では不思議な現象に違いない。
華麗なる音響かせてパレードは
神戸の街を流るる五月 樋田哲仙
五月晴れの神戸まつりフラワーロードは華麗な祭りムード一色となる。各所で開かれていたイベントが2日目の午後は集結し、メーン通りの沿道は観衆で身動きできないほど盛り上がる。花自動車、吹奏楽団、鼓笛隊、バトントワリング、サンバ、太鼓集団など整然と行進する。神戸まつりは初めての見物であるが満足した。
神戸の街を流るる五月 樋田哲仙
五月晴れの神戸まつりフラワーロードは華麗な祭りムード一色となる。各所で開かれていたイベントが2日目の午後は集結し、メーン通りの沿道は観衆で身動きできないほど盛り上がる。花自動車、吹奏楽団、鼓笛隊、バトントワリング、サンバ、太鼓集団など整然と行進する。神戸まつりは初めての見物であるが満足した。
春くれば雁かへるなり白雲の
道ゆきぶりに言やつてまし 凡河内窮恒
春が来たので北国へ帰る雁の鳴声が聞かれるようになった。雁は白雲の中の道を飛んでゆくのだから、ついでに越の国にいる友人に便りを届けたいものだ。「越」は北陸のこと。「つてまし」のつては便り、ましは現実に起こりえないことを願望する語。
道ゆきぶりに言やつてまし 凡河内窮恒
春が来たので北国へ帰る雁の鳴声が聞かれるようになった。雁は白雲の中の道を飛んでゆくのだから、ついでに越の国にいる友人に便りを届けたいものだ。「越」は北陸のこと。「つてまし」のつては便り、ましは現実に起こりえないことを願望する語。
どよめきと拍手のおきる沿道を
パレードは行くサンバのチーム 樋田哲仙
第40回「神戸まつり」のハイライトはフラワーロードで行われるパレードとなる。初めて参加の東京デイズニーランドのをトップに、定番の鼓笛隊、バトントワリング、吹奏楽団、フロートなど。中でもきわめつけはサンバチームの熱演が圧巻で、沿道の観客からどよめきの声がが上がる。午後1時から4時30まで次次と出し物が繰り出された。土日の2日間は市内の各地各所で多彩にイベントが催された。
パレードは行くサンバのチーム 樋田哲仙
第40回「神戸まつり」のハイライトはフラワーロードで行われるパレードとなる。初めて参加の東京デイズニーランドのをトップに、定番の鼓笛隊、バトントワリング、吹奏楽団、フロートなど。中でもきわめつけはサンバチームの熱演が圧巻で、沿道の観客からどよめきの声がが上がる。午後1時から4時30まで次次と出し物が繰り出された。土日の2日間は市内の各地各所で多彩にイベントが催された。
をちこちのたづきも知らぬ山中に
おぼつかなくも呼子鳥かな 詠み人知らず
どこがどことも見当がつかないほど、深みに入り込んだ山中で寂しそうに鳴く呼子鳥の声を聞くと、一層不安に襲われてしまう。呼子鳥は特定は出来ないが、初夏に鳴くカッコウのことだろうという。
おぼつかなくも呼子鳥かな 詠み人知らず
どこがどことも見当がつかないほど、深みに入り込んだ山中で寂しそうに鳴く呼子鳥の声を聞くと、一層不安に襲われてしまう。呼子鳥は特定は出来ないが、初夏に鳴くカッコウのことだろうという。
情熱の高き響きに若きらが
神戸の街にはじけるサンバ 樋田哲仙
初夏を思われる快晴の5月16日第40回「神戸まつり」が元町・三宮周辺でパレードを中心に行われた。京町筋では正午から神戸サンバチーム80人と他チームが加わり、本場さながらのコスチュームに身を纏ったダンサーたちが激しいサンバのリズムに躍動の舞を見せた。常連のカメラマンは早くから特等席に陣取り踊りに備えた。また、子供たちも一人前の舞を披露した。祭りは土日の2日間で大きなイベントは日曜日だけとなった。
神戸の街にはじけるサンバ 樋田哲仙
初夏を思われる快晴の5月16日第40回「神戸まつり」が元町・三宮周辺でパレードを中心に行われた。京町筋では正午から神戸サンバチーム80人と他チームが加わり、本場さながらのコスチュームに身を纏ったダンサーたちが激しいサンバのリズムに躍動の舞を見せた。常連のカメラマンは早くから特等席に陣取り踊りに備えた。また、子供たちも一人前の舞を披露した。祭りは土日の2日間で大きなイベントは日曜日だけとなった。