哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

トマトとピーマン(墨彩画)

2010-05-31 05:10:51 | 墨彩画
ままごとのごとき畑にピーマンを
植えてひと月まだ花つけず       樋田哲仙

 ネコの額ほどの小さな菜園にピーマンを4本植えた。4月22日、苗店で求めてひと月が過ぎたが、まだ丈はいくらも伸びていないし、花もつけない。今年は天候不順で野菜の生育にも影響が出ているだろう。1本で最盛期には食べれれないほど収穫はあるが、人にあげたらいいと思って植えた。来週からは本格的に気温が上がるらしい。そういえば6月になる。  にほんブログ村 美術ブログへ

古今集第三十三番色よりも(書)

2010-05-30 07:19:07 | 
色よりも香こそあはれとおもほゆれ
誰が袖ふれしやどの梅ぞも           詠み人知らず

 我が家の庭の花は色はともかくとして、香りは誠に素晴らしい。誰か通りがかりに触れたらしく、袖の香りが梅へ移していったのか。普通は梅の香りが人に移る歌となるが、これは反対になっていて珍しい。おそらく奥ゆかしい女性が匂いを残して去ったのだろう。

花の文化園バラの花園(写真)

2010-05-29 05:50:58 | 写真
この位置にカメラを据えてバラを撮る
すがすがしさに一日の足れり        樋田哲仙

 大阪府立花の文化園の園内一画にバラ園がある。他所には目もくれず、まっしぐらに向かうとバラは満開。160品種、2600本の香りが充満する。リュックのカメラと脚を取り出し準備。平日とあって客は少なく、気兼ねなく脚を立て撮り始める。カメラは素人だが、ブログを意識しての撮影は少しでもよいものと、時間を忘れて夢中である。

白川郷合掌造り(水墨画)

2010-05-28 05:57:53 | 水墨画
富山より五箇山ぬけて白川の
合掌の郷めぐれる旅路          樋田哲仙

 25年ほど前のことになるが、3ヶ月富山県に暮らしたことがある。短期間だから、思い出を沢山作ろうと積極的に遠出をした一つに、相倉、五箇山、御母衣ダムを通過して白川の合掌集落へ行った。四方を山に囲まれたわずかな盆地に異教の世界が広がり、デジカメのない時代で、15年後に大阪から出直したことがる。 にほんブログ村 美術ブログへ
 

花の文化園(写真)

2010-05-26 07:09:56 | 写真
梅雨前の夏日となりし公園は
陽に輝ける薔薇の花園        樋田哲仙

 先日大阪府立花の文化園を訪ねた。バラの写真が目的である。広大な園内は四季折々に咲く花木や草花で満ち、いつ訪ねても趣きはある。バラは5月中旬~6月、10月中旬~11月と四季咲きが植えられ、160品種、2300本ある。開花時のバラ園は香りに溢れ一時雑念を忘れさせる。丘陵地に造成された公園は樹木が多く、この時期ホトトギスの鳴く声もしきりに聞かれた。

ホトギスの鳴くころ(水墨画)

2010-05-25 06:01:07 | 水墨画
渡り来て山に聞こゆるほととぎす
今を盛りと五月の半ば       樋田哲仙

 若葉も次第に色を濃くする5月半ばは、山近くを車で走ると、けたたましいほととぎすの鳴声が聞かれる。止めて窓を開けるとおちこちの低山から競うように聞こえる。名だけは親しみのある鳥だが、カッコウやツツドリと並んで、他の鳥の巣へ卵を産み付けて育ててもらうちゃっかり者だ。モズ、ムシクイ、ヨシキリはそれを知らずに温めて育てる。子育て放棄よりひどい。  にほんブログ村 美術ブログへ

古今集第三十一番はるがすみ(書)

2010-05-24 05:00:03 | 
はるがすみ立つを見すてて行く雁は
花なき里に住みやならへる       伊勢

 春がすみが野山に立ち込めるよい季節になったのに、見捨てて北国へ帰っていく雁は花の咲かない里に住む習慣がついているのだろう。冬鳥はよい季節の春を逃れてわざわざ寒冷地へ向かうのだ。千年も前では不思議な現象に違いない。

神戸まつりパレード(写真)

2010-05-23 06:16:15 | 写真
華麗なる音響かせてパレードは
神戸の街を流るる五月       樋田哲仙

 五月晴れの神戸まつりフラワーロードは華麗な祭りムード一色となる。各所で開かれていたイベントが2日目の午後は集結し、メーン通りの沿道は観衆で身動きできないほど盛り上がる。花自動車、吹奏楽団、鼓笛隊、バトントワリング、サンバ、太鼓集団など整然と行進する。神戸まつりは初めての見物であるが満足した。

雨も楽しいなぁ(墨彩画)

2010-05-22 06:54:25 | 墨彩画
                               (豆色紙)
靴履いて雨傘さして楽しげに
水溜りの道園児らの行く      樋田哲仙

 5月下旬ともなると日照りが長続きしなくなる。一昨日雨天であったが、また、今夜遅くから近畿地方は雨と報せる。月に一度道に立って登校する子供らを見守る。雨天の日はカラフルで小さな傘が身を覆うって急ぎ足で進む。子供たちは雨になると傘や靴を履くのが楽しいらしく水溜りへわざわざ入っていく者いる。こちらまでも楽しくなる。 にほんブログ村 美術ブログへ 

古今集第三十番春くれば(書)

2010-05-21 05:55:39 | 
春くれば雁かへるなり白雲の
道ゆきぶりに言やつてまし         凡河内窮恒

 春が来たので北国へ帰る雁の鳴声が聞かれるようになった。雁は白雲の中の道を飛んでゆくのだから、ついでに越の国にいる友人に便りを届けたいものだ。「越」は北陸のこと。「つてまし」のつては便り、ましは現実に起こりえないことを願望する語。

パレードサンバチーム(写真)

2010-05-20 06:38:21 | 写真
どよめきと拍手のおきる沿道を
パレードは行くサンバのチーム        樋田哲仙

 第40回「神戸まつり」のハイライトはフラワーロードで行われるパレードとなる。初めて参加の東京デイズニーランドのをトップに、定番の鼓笛隊、バトントワリング、吹奏楽団、フロートなど。中でもきわめつけはサンバチームの熱演が圧巻で、沿道の観客からどよめきの声がが上がる。午後1時から4時30まで次次と出し物が繰り出された。土日の2日間は市内の各地各所で多彩にイベントが催された。

細まる雪解け水(水墨画)

2010-05-19 05:55:45 | 水墨画
初夏近く雪解け水の細まりて
木曽の支流もやさしくなりぬ        樋田哲仙

日本の限られた地域にしか見られない光景で、山嶺(れい)に積もっていた雪が春には溶け出し川の水量が増していても、初夏近くになると細る。一時濁った水が荒れ狂っても次第に衰え、元の穏やかさに収まるのは当然である。激流の音も消えてやさしい山里に変わる。木曽の源流では毎年繰り返される現象である。  にほんブログ村 美術ブログへ

古今集第二十九番をちこちの(書)

2010-05-18 06:38:03 | 
をちこちのたづきも知らぬ山中に
おぼつかなくも呼子鳥かな         詠み人知らず

 どこがどことも見当がつかないほど、深みに入り込んだ山中で寂しそうに鳴く呼子鳥の声を聞くと、一層不安に襲われてしまう。呼子鳥は特定は出来ないが、初夏に鳴くカッコウのことだろうという。

サンバにはじける神戸

2010-05-17 05:59:01 | 写真
情熱の高き響きに若きらが
神戸の街にはじけるサンバ        樋田哲仙

 初夏を思われる快晴の5月16日第40回「神戸まつり」が元町・三宮周辺でパレードを中心に行われた。京町筋では正午から神戸サンバチーム80人と他チームが加わり、本場さながらのコスチュームに身を纏ったダンサーたちが激しいサンバのリズムに躍動の舞を見せた。常連のカメラマンは早くから特等席に陣取り踊りに備えた。また、子供たちも一人前の舞を披露した。祭りは土日の2日間で大きなイベントは日曜日だけとなった。