哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

晩秋の農村(水墨画)

2012-11-30 06:38:20 | 水墨画
晩秋のなひまぜて吹く木枯らしに
川べりの木々身構へて見ゆ       樋田哲仙

 先日日本列島全域に嵐まがいの強風が吹き荒れ、北海道では送電線の鉄塔が倒壊して停電騒ぎが生じた、京阪神でも紅葉していた公園のケヤキが大量に葉を落として吹き溜まりができていた。木枯らしは植物、動物を委縮させる。落葉樹は風のたびに葉を落として明るくなっていく。川面のよどみに紅葉の葉が吹き溜まりのように浮かんでいた。 にほんブログ村 美術ブログへ

j第2回大阪マラソン(写真)

2012-11-28 06:04:26 | 写真
見るほどに授かりたきはひた走る
ランナーたちのみなぎる力        樋田哲仙

 マラソンの声援には力が入る。3万人の走る第2回大阪マラソンが先日の日曜日に開催れた。メインストリートをかけるランナーたちの躍動は沿道の観衆にも力が伝わる。幅広い道を狭しと通り抜けるさまは長時間続いて楽しい。今回の応募者数は15万5千人にのぼりマラソン熱の高さがうかがえる。参加するだけで狭い門を抜けた幸運の持ち主となる。

寒風に身を寄せあせるごとく集落(水墨画)

2012-11-27 06:58:48 | 水墨画
雨の後風吹きすさぶ集落は
身を寄せるごと寒さをしのぐ        樋田哲仙

 これからの季節は雨の後に低気圧が東に抜けて木枯らしが強く吹き、気温が下がる冬らしい寒さが襲う。あったかい日が4日続き、寒い日が3日続く。中国、朝鮮の冬の季節で大陸型である。これを三寒四温と呼ぶ。これがどうしたことか、文字だけを見て春の次第にあたたくなる季節に誤用されることがある。にほんブログ村 美術ブログへ

小浜・萬徳寺(写真)

2012-11-25 06:06:55 | 写真
若狭なる萬徳寺にて行く秋の
名勝の庭縁に座りて      樋田哲仙

 小浜市は決して大きな市ではないが、国宝、重文の仏像を有する寺院が多い。財力がなければ建設できるものではない。寺で問うと、北前船の寄港地として財力の蓄積がされたと明通寺の僧の説明である。目ぼしい寺を巡って目を見張るのは万徳寺、明通寺であろうか。仏像だけではなく庭園や塔の素晴らしさにある。小さな都市が文化財にあふれているのは他に例を見ないだろう。何度でも訪ねたいものだ。

僧兵(水墨画)

2012-11-24 06:57:39 | 水墨画
寺にゐて武芸手練れの僧兵は
善行のなく悪しきイメージ      樋田哲仙

 頭巾をかぶり、高下駄、なぎなたの所持する僧兵は平安時代後期に大寺院に自衛手段として誕生した。寺社同士の抗争の必要からである。興福寺、東大寺、延暦寺、園城寺の大寺院である。延暦寺の僧兵は山から下りて庶民に横暴を働き始め、嫌われ、恐れられるようになった。白河法皇は鴨川の水と双六の賽と僧兵は意のままにならぬと嘆かせたという。  にほんブログ村 美術ブログへ

奈良、正暦寺の紅葉(写真)

2012-11-22 06:13:30 | 写真
山里の行きつくところ澄み渡り
正暦寺に見る紅葉の庭       樋田哲仙

 奈良市南部に位置する真言宗正暦寺は山里を奥へ行きつきた場所にある。ひなびて隠れた紅葉の名所という。寺域はそれほどでもないが平安時代の正暦年間に一条天皇の勅命による創建で古刹。創建当初は渓流を挟んで堂塔、伽藍が86坊を数えたといわれる。壮麗であったであろうが、焼失により、そのよすがはなく残念至極である。

七福神福禄寿(水墨画)

2012-11-21 06:34:54 | 水墨画
縁起よき文字ばかりにて福禄寿
これほどの名の神見当たらず       樋田哲仙

 七福神の一つの福禄寿の名前が素晴らしい。縁起の良い文字ばかりで構成され、味わい深さは他に例を見ない。短身、長頭、顎髭は伸び放題、杖の先に経巻を結び付けて風姿はもう一つだが、中国生まれの神である。福徳円満を授けてくれるので、大切な神である。来年もどこかの七服地詣でを計画して1年の幸福を授かり、悠々自適の暮らしがしたいものだ。 にほんブログ村 美術ブログへ

安国寺もみじ祭りの準備(写真)

2012-11-19 06:17:19 | 写真
境内のもみじ祭りを明日にして
小雨の中に準備の人ら       樋田哲仙

 安国寺は今年の9月一度訪ねている。モミジの木が印象に残り、その季節に再度訪ねたらよかろうと思ったものだ。それを思い出して小浜へゆく途中に立ち寄ってみた。生憎その日は雨で陽光に映える紅葉とはならなかったが、明日境内でのもみじ祭り開催の準備で村人たちが小雨の中、テント張りの作業中であった。紅葉は見頃だが、あすの日曜の予報は晴れと出ていたから大丈夫だろう。

七福神寿老人(水墨画)

2012-11-18 06:30:05 | 水墨画
紅葉の終わらぬうちに早々と
七福神の巡りのチラシ          樋田哲仙

 新聞に旅行会社のチラシが入って、正月の案内が目立ってきた。国内外で新年を迎える案内である。その中に七福神めぐりが目にとまった。旅行会社は数か月前を計画してとにかく早い。新年の福徳を求める七福神めぐりは縁起がいい。各地にあり、都、丹波、高野、淡路七k副腎と簡単に上がる。どれも出かけているが、淡路七福神は何度も出かけている。福禄寿と寿老人の風貌はどうも紛らわしい。 にほんブログ村 美術ブログへ

菊の盆栽づくり(写真)

2012-11-16 06:30:41 | 写真
深山の崖の縮景見るがごと
菊花展には盆栽づくり         樋田哲仙

 菊花展を見る楽しみに盆栽づくりがある。極小の花の菊で文化の日の頃には、まだ、いくらも咲いていないが、切り立つ崖の岩場にへばりつく松をよく表現して中国黄山の情景を彷彿させる。チョットして規模の菊花展には、必ず盆栽づくりのコーナーがあって観覧者の目を楽しませてくれる。