哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

古今集第二十五番わがせこが(書)

2010-05-06 05:54:08 | 
わがせこが衣はるさめふるごとに
野辺のみどりぞ色まさりける         紀貫之

 私の妻が自分の衣を洗い張りして手入れをする季節となって、春雨が降るたびに野辺の草木が緑の色をこくしている。「わがせこ」は妻が夫を指す場合が多いが、ここでは妻を意味する。「はる」は張ると春を掛けた技巧的な手法。