哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

奈良の都(水墨画)

2011-02-28 06:15:29 | 水墨画
いにしへの都ぞなるを飛火野の
 群れる鹿らは知る由もなし      樋田哲仙

 奈良公園に鹿はよく似合う。開放的で入場制限もない。広大な公園のいたるところに鹿は生息する。その数1000頭をこす。なかでも南部の開けた飛火野は数十等が群れている。季節のよって土日祝日にはフレンチホルンの音で鹿寄せが披露される。また、鹿愛護会の売るせんべいを求めて鹿がねだるのも愛くるしい。1300年の前に都として繁栄した奈良を鹿は知る由もない。 にほんブログ村 美術ブログへ

泉州国際市民マラソン2(写真)

2011-02-26 06:14:19 | 写真
ドリンクの受け渡しにはちょっとした
コツのあるらしランナーとの息       樋田哲仙

 マラソンにドリンクの補給は欠かせない。テーブルの置き場所も決まっている。選手独自のスペシャルドリンクは各人が目印をつけているが、懸命に走る選手は取り難い。そこで選手のゼッケン番号をドリンクにつけて、手渡す手前100㍍の位置にスピーカで選手の番号を読み上げ、スタッフに知らせて準備させる。それでも失敗が時々起きる。選手は拾う余裕なんてない。一般のドリンクやバナナの受け渡しと訳が違う。

時に恐ろしい岩礁(水墨画)

2011-02-25 06:12:30 | 水墨画
高波が渡船襲ひし惨劇は
まだ明け切らぬ串本の海      樋田哲仙

 22日のニュースで和歌山県串本近くの沖で高波にあおられて転覆し全員が投げ出された。釣り客7人と乗組員2人は救命衣をつけていたが、86歳の船長は死亡した。2月の朝は寒く人命を奪った事故は午前6時40分という。強風があるわけでもなく高さ2㍍の高波が渡船を襲った。串本西方は磯や小島が多く、海釣りの客には格好の釣り場である。 にほんブログ村 美術ブログへ

第18回泉州国際市民マラソン(写真)

2011-02-23 06:11:34 | 写真
頃合に出て沿道は次次と
振り絞りくる選手らに湧く        樋田哲仙

 早春の泉州路を駆け抜ける第18回泉州国際市民マラソン(9市4町陸上協議会と同実行委員か主催)が20日好天の中行われた。2900人弱の選手らは堺市浜寺公園を午前11時にスタートし、泉佐野市りんくう公園をゴールとする公認コースで駆けた。沿道には25万人が選手らを出迎えて小旗を打ち振り声援を送った。いつも残り5㌔地点に立ち、疲れもピークに達した選手らに声援しながらカメラも構えた。

スギ花粉始まる(水墨画)

2011-02-22 06:14:09 | 水墨画
三月の気温の上がる喜びに
袖引く如く花粉の飛散       樋田哲仙

 冬の寒さに耐えて2月下中は気温上昇の変化が見られる。野外へ出やすい好季節へ向かうのだが、一方厄介なことが反比例して生じるのが花粉症である。今年は例年に増して飛散量が増加する予想。前年の夏の温度と降雨量によって花粉の量が予見出来るようだ。鼻水、鼻づまり、くしゃみと所構わず起きるから、鼻紙は欠かせない。マスクの着用も効果的という。3月一杯まで頑張ろう。  にほんブログ村 美術ブログへ

仁徳天皇陵8写真)

2011-02-19 21:55:24 | 写真
佇みて心に深く鎮るは
仁徳陵の偉大な力       樋田哲仙

 第16代仁徳天皇は5世紀前半に実在し、堺市に陵墓がある。応神天皇の第4皇子で、租税を3年間免除し民の疲弊を救済した。戦前の小学校の教科書に登場し、「高き屋にのぼりてみれば煙たつ民のかまどはにぎはひにけり」の和歌を教えた。高台に上がり、、炊事の煙が立つのを眺めて庶民の暮らしが豊かになっていることに安堵。墓は仁徳天皇陵とも百舌鳥耳原中陵とも呼ばれ前方後円墳は世界最大という。

春がすみも間近(水墨画)

2011-02-19 06:13:06 | 水墨画
ひたすらに春の恋しきこの季節
あすの気温を夜毎確かむ       樋田哲仙

 今年は2月中旬大阪南部でも雪が2度も降った。わずか5㌢で騒ぎとなる大雪である。金剛山では40㌢を記録した。これをみても今年は厳冬といえよう。老齢になると寒さは体にこたえ、出歩く回数も少なくなる。この季節は毎晩天気情報で明日の気温を確かめ、一喜一憂する。今日は最高気温が12度と報じた。 にほんブログ村 美術ブログへ

わら天神宮(写真)

2011-02-17 06:14:11 | 写真
名の妙になにの神かと思ふほど
わら天神へ急ぎ訪ねる        樋田哲仙

 平野神社の裏側の西大路通りをさらに北へ進むと左大文字山が正面に見え隠れし始める。金閣寺も近いあたりにわら天神宮(敷地神社)がある。平安中期の創建で歴史もある。祭神は木花開耶姫命で安産、子授、開運とある。市街地にありながら樹木に囲まれ荘厳な堂宇が立ち並ぶ。神社名がわらの平仮名がつき不思議だが、少しの調査では解明できなかった。

春の芽生え蕗のとう(水墨画)

2011-02-16 06:11:17 | 水墨画
                             (はがき大)
この冬の寒さ堪えたる蕗の薹の
野辺に顔出す春を待ちをり       樋田哲仙

 絵を描くようになってからは蕗のとうは画材になるのでしっかり見たいのだが、見かけなくなった。以前山歩きの道中でなんども見かけているのに、いざその気になると見かけない。かって見た場所も思い出せない。漫然と見るときはどこでも簡単に見かけるようなものだが、現物をじっくり観察したくなると探しても見当たらない。まだ、寒さが残る季節のこの時期、何気ないこんなこところにとなるだろうが今年も出かけるつもりだ。  にほんブログ村 美術ブログへ

古今集第百二十番わが宿に(書)

2011-02-15 06:13:21 | 
わが宿にさける藤波立ちかへり
すぎかてにのみ人の見るらむ      凡河内躬恒

 我が家の庭に藤の花が美しく咲いて、そよ風にゆれていると、まるで紫色の波が立っているように見える。前を通る人は心引かれて、一気に通り過ぎることもせず、立ち止まって見てゆくのだろう。

わが家の雪景色(写真)

2011-02-14 06:12:42 | 写真
せめぎ合ふ気圧配置にわが庭は
思ひもかけぬ春の雪降る       樋田哲仙

 前夜の天気情報どおり朝は我が家の庭にもひさしぶりに積雪となった。11日午前中は本格的に降り続き、起床時より更に積もって最高5センチとなった。近くを走るJR阪和線の上り線に竹が雪の重みで倒れかかり上下線22本が運休したとニュースは伝えた。一方関西空港でも除雪作業に追われて飛行機の発着にダイヤが大きく乱れた。春近くなると、南と北の気圧のせめぎ合いでまれに積雪することがある。