哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

気宇壮大(書)

2006-04-30 07:21:52 | 
                 (豆色紙)
きうそうだい

 心構えが大きく立派なこと。
 スケールの大きいことは日本人には少し欠ける傾向がある。米国映画を見ていても、小説を読んでいても桁(けた)が違う。

ボタンの花(写真)

2006-04-29 06:57:17 | 写真
めぐり来し牡丹の花の咲くときの
盛りに行くは難しきかな    樋田哲夫

 ボタンの開花期は短くて盛りに出かけることの難しさを知った。奈良県・石光寺は寒ボタンで名高い寺だが、春のボタンも楽しめる。そこでカメラを持って出かけてみたが4株だけが咲いていた。忙しさもあっていつでも出かける訳には行かないのが余計難しいのだろう。

カラー(水墨画)

2006-04-28 07:35:23 | 水墨画
切花のカラーは清く活けられて
公民館に来る人の目に       樋田哲夫

 カラーの開花期は7~8月と本にあったが、4月末の公民館の玄関に活(い)けられて来る人の目に触れていた。あの純白はなんとも素晴らしい。食物の開花期も店頭に並ぶ野菜の収穫期もなくなってしまった。温室やフレームにより、自然に逆らい生み出された季節が植物の命をいじっているのだろう。にほんブログ村 美術ブログへ

研精不倦(書)

2006-04-27 07:55:13 | 
                 (豆色紙)
けんせいうまず

 研精は詳しく研究すること。飽きることなく長い間続けること。すなわち何事も長年地道に努力せよとなる。
 4月初旬に京都三千院を訪ねたとき、客殿の部屋に三条実美の筆でこの言葉の額が掲げられていた。カメラを向けて構えると若い女性職員が飛んできて注意された。やむなくメモをした。

奈良当麻・西南院(写真)

2006-04-26 08:05:38 | 写真
牡丹(ぼうたん)の聞こえし寺を訪ねしも
不順のありていくらも咲かず     樋田哲夫

 当麻寺の塔頭の一つ西南院は関西花の寺第21番。この寺は弘法大師と関わりが深く、行脚中に一時とどまり「いろは歌」を想念されたという。今年は天候不順があってボタンはいくらも咲かず後4~5日必要だろうが、シャクナゲは楽しむことが出来た。

百花の王ボタン(墨彩画)

2006-04-25 07:27:56 | 墨彩画
来しものの蕾のかたく四五日の
後の盛りをめぐらす牡丹     樋田哲夫

 奈良県・当麻寺(たいまでら)はボタンの花で有名である。塔頭(たっちゅう)が多くどの寺もボタンを多数植えて4月下中から5月上旬にかけて咲き乱れる。その時期大勢の人が押し寄せるが、今年は天候不順もあって4~5日遅いという。観賞するには少し早すぎたようだ。
にほんブログ村 美術ブログへに参加しています。ご支援ください。ここをクリックするだけす。

閑雅(書)

2006-04-24 06:14:53 | 
                  (豆色紙)
かんが
 1 しとやかで雅(みやび)なこと「--な挙措」
   男性でも女性でも気品が備わることは難しいが、そんな人に出会うと奥ゆかしさに圧倒される。
 2 土地など閑静で趣のあること    

京都・先斗町(写真)

2006-04-23 05:44:07 | 写真
宴会のたびに歌ひて覚えゐし
先斗町とはかくも狭きか       樋田哲夫

 富士の高嶺に降る雪も
 京都先斗町に降る雪も
 雪に変わりはないじゃなし
 とけて流れりゃ皆おなじ

 マヒナ・スターズと松尾和子が昭和39年に歌って大ヒットした「お座敷小唄」は、宴会のたびに歌われたものだが、ハイキングの帰りに初めて先斗町に立ち寄ると意外にも狭い町筋であった。

純白のカイウ(水墨画)

2006-04-22 05:44:05 | 水墨画
寺に来てカラー海芋を説く僧に
同じものとは不意のおどろき      樋田哲夫 
 
 海芋(かいう)は多年草で葉は大きく7・8月ごろ白い花をつけるが、花と呼ばれるいるものは花序で大きなつとの上に肉穂を直立させる。花卉(かき)ではカラーと呼ばれる。いままで別種と思い込んでいたが、僧の話で同種と知った。にほんブログ村 美術ブログへ

梅花千里(書)

2006-04-21 07:18:51 | 
                 (豆色紙)
ばいかせんり 

 梅の花の香りは強く千里四方に広がるの意と思うが、中国の表現は大きい。現在の里と異なって約6分の1の意としても大きい。
 近畿で有名な和歌山・南部梅林のキャッチフレーズは「一目百万本香り十里」とある。これでも大きい表現と思っていたが千里とは桁が違う。

浪速の春の通り抜け(写真)

2006-04-20 07:22:01 | 写真
八重のみの花のトンネル通り抜け
我が世の無事をかみしめてをり     樋田哲夫

 毎年4月中旬の桜の開花時に、造幣局構内旧淀川沿いの全長560mの通路を南門から北門へ一般花見客のために1週間開放される。現在構内の桜は123品種、363本。遅咲きの八重桜で、明治16年に開始された「通り抜け」も今年で124回を数えた。現在では浪速の春を飾る風物詩として人々に愛され、今年の人出は829,000人となった。
 

「藤まつり」近し(墨彩画)

2006-04-19 08:11:49 | 墨彩画
                 (豆色紙)
かの家の庭のひと本咲く藤に
毎年万を越す人の来る      樋田哲夫

 27,8年前のこと当市に住むある宅の奥さんが鉢物の藤を買い求めた1本が地植えされて、四方に枝を伸ばし見事な藤に成長した。数年前に「藤まつり」を開いたことが噂を呼び人が押し寄せるようになった。テレビに新聞にとりあげられて、さらに人が増えた。今年も4月22~23日藤まつりが開催される。当日は草もちの施しもあり他府県からの多数の見物客が予想される。にほんブログ村 美術ブログへ

寂光院をたずねて(写真)

2006-04-17 06:29:15 | 写真
ここにまた極彩色に立ちゐます
地蔵菩薩は元の姿に          樋田哲夫

 火災により損傷した地蔵菩薩は真っ黒となり収蔵庫に安置され一般公開されていない。復元された地蔵菩薩は極彩色の大きなもの。建礼門院徳子は平家滅亡の後剃髪(ていはつ)し、真如覚比丘尼として入寺、23年間経を読む世をすごした。

こいのぼり(墨彩画)

2006-04-16 07:30:32 | 墨彩画
空に舞ふ緋鯉まごいの豊かさに
車を止めて眺めるゆとり        樋田哲夫 

 毎年4月になると隣家の庭にこいのぼりが舞うようになる。それがうらやましくて父に「なぜ我が家にないのか」と尋ねると「元気な子どもにはいらない、あれは弱い子にだけ元気になるようにお願いするものだ」といい含められた。元気な自分はそれで納得した子どものころの思い出がある。
 にほんブログ村 美術ブログへ に参加しています。ご支援ください。ここをクリックするだけです。