哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

皆外国人の紀三井寺(写真)

2016-03-30 06:01:06 | 写真
紀三井寺分からぬ言葉とびかひて
外国人の次々とくる       樋田哲仙

 和歌山の桜の名所の一つ紀三井寺は標準木が境内にあり、その木の開花で和歌山は宣言される。24日に宣言されて5日そろそろかと思って出かけたが見頃ではない。花冷えがたたっているのだろう。あと3日後ぐらいか。ところが入山の受付では外国人が行列をなして入っていいく。賑やかだが言葉が分からない。昨年日本を訪れて外国人は1970万にという。和歌山にも押し寄せているだろう。

春にさえずるホオジロ(水墨画)

2016-03-29 06:11:17 | 水墨画
囀りの人に好かれる頬白は
ここ数年を見かけさりけり         樋田哲仙

 野鳥を捕えて無断で飼育すること禁じられているようだ。さえずりに惹かれてのことであるが、美声の持ち主は大変である。ヒバリ、メジロ、ホオジロがそうである。ウグイスは飼育が難しホオジロは深い森には見かけない。すぎて飼う人はまでとなる。里山に多い。素人には大きさと茶褐色がスズメに酷似していて識別はまず困難であろう。春によくさえずる。  

湖南三山常楽寺の本堂と三重塔(写真)

2016-03-27 06:21:19 | 写真
本堂と塔の国宝一枚に
シャッターを切る常楽寺かな       樋田哲仙

 琵琶湖南部に位置する湖南市に常楽寺がある。5年前に入山ができないと聞いていたので今頃はどうなっているのかと立ち寄ると可能であった。山門すらないが、一歩足を踏み入れると正面に檜皮葺の本堂と三重塔が目に飛び込んできた。いずれも国宝である。1枚の枠に収めてシャッターを切る。平安時代の創建で天台宗の古刹である。

百花の王ボタン(水墨画)

2016-03-26 06:15:32 | 水墨画
お彼岸の甲賀の里は豆ほどの
新芽が寺の花壇の牡丹       樋田哲仙

 滋賀県甲賀市を走行中櫟野寺の大きな看板を見かけて立ち寄ることにした。十一面観音で知られ寺のようである。般若心経を唱えるだけで堂内には入らなかった。駐車場へ帰る途中の花壇に30本ほどのボタンが一斉に豆粒ほどの新芽を出し始めたいる。。ボタンは4月下旬には開花するから、これらか大急ぎで成長しなければならない。日々の変化は大変なものであるはずだ。  


厄除け祈願立木観音(写真)

2016-03-24 06:09:12 | 写真
厄除けの立木観音参らむと
七百段をゆっくり上る        樋田哲仙

 大津市の瀬田川右岸に厄除け祈願の立木観音がある。現在は天台宗徒なっている。昔、弘法大師が当地を訪ねると対岸に光る霊木があり、急流でとどまっていると白鹿が現れ瀬に載せて大師を渡らせた。その霊験で寺は創建された古刹である。800段はきつい。

ウグイスの初音(水墨画)

2016-03-23 06:10:12 | 水墨画
旅先の心癒すは鶯を
湖南の寺の裏山に聞く       樋田哲仙

 ウグイスは小鳥の中の美声の王様である。コマドリの比ではない。第一に鳴く時期が最高である。長い間冬の寒さに耐えて春を待つその時に鳴き始rた。先日湖南の善水寺を訪ねて境を散策していると、裏山で鳴き始めたばかりの拙い声が数回聞かれた。

子嶋寺山門(写真)

2016-03-21 06:10:50 | 写真
城門の移築と聞きて再びを
訪れたるは子嶋寺かな       樋田哲仙

 奈良県・高取町の小さな町の小さな寺が国宝両界曼荼羅を所蔵する。平安時代の一条天皇の病気平癒の功で賜ったという。実物は奈良国立博物館に寄託されていて見られない。山門は高取城の二の門を移築して山門としている。城の門は防禦が主眼で弓鉄砲の狭間があるがこの門には見られない不思議なもんである。

季節のないカツオ(水墨画)

2016-03-20 06:47:52 | 水墨画
昔とは漁が異なり食卓に
季節を問わぬ鰹の作り       樋田哲仙

 カツオは回遊魚で春に日本の近海に近づく。夏の魚の代表格となる。岡本素堂の有名句に[目に青葉山時鳥初鰹]にあるように初夏と言ったとこか。ところが最近魚屋の店頭には季節関係なしに並ぶ。漁がすっかり変わってしまったせいである。消費者にとっては年中食卓を飾り、はありがたいことだが。 

巨勢山のつらつらツバキ(写真)

2016-03-18 06:14:43 | 写真
万葉にあまた詠まれし巨勢山の
つらつら椿今ぞ輝く       樋田哲仙

 高取町「町家のひなめぐり」の帰途に御所市巨勢山に立ち寄った。平安時代は大和と紀伊を結ぶ街道となっていた。万葉人が多く往来したのだろう。集落にはツバキの名所となっていて、そ現在でもその面影として寺院跡や広場にツバキが多くみられる。れを歌に詠んだに違いない。

もうすぐワラビ(水墨画)

2016-03-17 06:01:58 | 水墨画
めぐる季の蕨求めて食卓に
味はふ春の近づきにけり       樋田哲仙


 ワラビは早い春の食卓に上る代表格で、毎年道の駅の販売所で買い求め春を味わうことにしている。初めは野に出かけて探し歩いたが見つける場所が分からず苦労ばかりで収穫が少ない。最近はその時期になると買うに限る。特別うまいものでもないが春を楽しむに手頃で一番である。桜が終わるとすぐである。