哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

万葉集大津皇子の歌(書)

2005-12-31 09:11:05 | 
あしびきの山のしづくに妹待つと
吾立ちぬれぬ山のしづくに  
       大津皇子歌
      哲仙
 大津皇子が石川郎女に贈った相聞歌(巻2 107)
 露の降りる山であなたを待ち続けるうちに、あまりにも長いこと待っていたので私までもが露に濡れてしっまたよの意。

宇治平等院・鳳凰堂(写真)

2005-12-24 07:59:02 | 写真
 鳳凰堂の長押の下を飾る52体の雲中供養菩薩のうち半数の26体は修理のため鳳翔館に移され間近で見られる。大きな壁の前に立ってゆったりと飾られた菩薩を仰ぎ見るうちに、あたかも自分までが飛雲に乗って宇宙遊泳するかに錯覚する。(写真は借用)
吾もまた空舞ふ如し雲中の
供養菩薩の壁面に立ち        樋田哲夫

京都嵯峨野・大覚寺(写真)

2005-12-18 08:49:41 | 写真
 今年は紅葉が少し送れて晩秋の嵯峨野に出かけた。広大な寺域を持ち時代劇のロケによく使用される大覚寺まで足を伸ばすと、境内には盛りを過ぎた嵯峨菊が、まだ片付けられずにそのままにされていた。
大覚寺に地名冠する嵯峨菊の
盛り過ぎしもいまだ置かれる        樋田哲夫