万葉集大津皇子の歌(書) 2005-12-31 09:11:05 | 書 あしびきの山のしづくに妹待つと 吾立ちぬれぬ山のしづくに 大津皇子歌 哲仙 大津皇子が石川郎女に贈った相聞歌(巻2 107) 露の降りる山であなたを待ち続けるうちに、あまりにも長いこと待っていたので私までもが露に濡れてしっまたよの意。
京都・宇治川(写真) 2005-12-30 08:10:05 | 写真 宇治橋のたもとに源氏物語・宇治十条ゆかりの地だけに紫式部の石像がある。宇治川には150羽前後のユリカモメが中州や空を騒がしく飛んでいた。 宇治川の瀬の白波に水鳥の 騒ぎ群れ飛ぶ冬は来にけり 樋田哲夫
宇治平等院・鳳凰堂(写真) 2005-12-27 08:55:52 | 写真 平等院の奥まった位置に鳳翔館がある。鳳翔館とは一般の宝物館とか宝物殿にあたる。 鳳翔館にてガラスケースに立ちゐます 薬師如来に掌を合はせをり 樋田哲夫
蓮の実(水墨画) 2005-12-26 10:49:08 | 水墨画 盛夏の頃に訪れた広い浄土の蓮田も冬のころには木枯らしに音を出して哀れさだけが漂っていた。 真夏には浄土も今は枯れ果てて 蓮田の風の音のかなしき 樋田哲夫(哲仙)
万寿無窮(書) 2005-12-25 08:08:16 | 書 ばんじゅむきゅう 広島県福山城博物館を訪ねて、書の展示品にこの言葉があった。万寿は長命のこと。無窮は無限のこと。不老不死は万人の願望であろう。
宇治平等院・鳳凰堂(写真) 2005-12-24 07:59:02 | 写真 鳳凰堂の長押の下を飾る52体の雲中供養菩薩のうち半数の26体は修理のため鳳翔館に移され間近で見られる。大きな壁の前に立ってゆったりと飾られた菩薩を仰ぎ見るうちに、あたかも自分までが飛雲に乗って宇宙遊泳するかに錯覚する。(写真は借用) 吾もまた空舞ふ如し雲中の 供養菩薩の壁面に立ち 樋田哲夫
嵯峨野祇王寺の短歌(書) 2005-12-19 08:26:17 | 書 この短歌は12月9日(金)の祇王寺で投稿したものを書に表現したもの。そちらの欄もご覧ください。。 祇王寺の苔むす庭にはらはらと 紅葉散らして風の過ぎゆく 哲仙
京都嵯峨野・大覚寺(写真) 2005-12-18 08:49:41 | 写真 今年は紅葉が少し送れて晩秋の嵯峨野に出かけた。広大な寺域を持ち時代劇のロケによく使用される大覚寺まで足を伸ばすと、境内には盛りを過ぎた嵯峨菊が、まだ片付けられずにそのままにされていた。 大覚寺に地名冠する嵯峨菊の 盛り過ぎしもいまだ置かれる 樋田哲夫