哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

淀城本丸台跡(写真)

2011-08-31 06:05:38 | 写真
建物はなにもなけれど石垣が
己の歴史語りゐるかに       樋田哲仙

 淀藩は小藩である。京に隣接し、小さいながら城を有する。初代松平貞綱から明治まで途中稲葉氏に交代しているが、現在城郭はない。江戸中期の宝暦年間、落雷による焼失後は再建されていない。城が長い歴史の中に存在することは大変なことである。廃城は珍しくなく、移築で四散してしまう。国宝の城は4城に過ぎない。

ウォークの案内を見ていると(水墨画)

2011-08-30 05:50:22 | 水墨画
秋号のウォークの冊子送れられて
行きたき京の見知らぬコース        樋田哲仙

 毎年のことながらK電鉄のハイキング担当から企画満載の冊子が届けられる。9~11月の秋号を見開くと、京都全域のウォークの企画30コースの案内である。市街地を歩くもの、洛北の山をぬけるものと多彩である。中でも、洛北コースは知らない地が多い。交通費は自弁だが、距離も手ごろで、申し込みも参加料も不要とあり、見るにつけ触手が動く。  にほんブログ村 美術ブログへ

淀城の濠と石垣(写真)

2011-08-28 05:12:24 | 写真
淀君に関はりのなき淀城と
知りてたちまち幻の消ゆ       樋田哲仙

 京都へ行く場合京阪電車を利用することが多く、途中淀城の近くを走りよく見える。その都度、秀吉の愛を一身に受けた淀君の城とばかり思っていたが、訪ねて淀とは無関係と知る。残念至極である。後年徳川秀忠が元和、寛永年間に築城。木津川、宇治川、桂川の三川合流地点に建てた。現在は石垣と濠が残り、城内には與杼(よど)神社がある。  

ヘチマの実(水墨画)

2011-08-27 05:31:51 | 水墨画
場所をとる糸瓜作りはあきらめて
はやも三年吾も歳ゆく      樋田哲仙

 ヘチマは勢いよく蔓を伸ばして場所をとる。ブドウのような棚が最適となる。わずかな家庭菜園では他の野菜が占め出されて、ナス、ピーマン、キュウリなどが作れない。ヘチマは作る段には肥料を施しておけば、消毒も気にしなくてよい。いわば、放置状態で何とかなる。活用するよりも実を大きくする段階に喜びがあるようだ。ぶら下がり風に揺れる様も楽しい。種子はまだ保存している。 にほんブログ村 美術ブログへ

無風の風鈴(写真)

2011-08-25 05:38:40 | 写真
神前の壁際の棚風なくて
あまたの風鈴揺らして鳴らす      樋田哲仙

 「かいなん夢風鈴まつり」の続編となる。最後に近い杉尾神社を訪ねてのこと。道路沿いから急階段を上り、さらに奥のさ階段を上り詰めると、古風な本殿に出る。風鈴が塀の壁際に飾られていて、周囲は樹木が鬱蒼として無風状態。風鈴に不可欠な風がなくては鯉のぼりと同じでどうにも役目をなさない。つい、飾り棚を揺すって鳴らす始末。風の通り過ぎる場所がないものか。

秋忍び寄る(水墨画)

2011-08-24 05:48:01 | 水墨画
どことなく空と風とに忍びゐる
小さき秋を法師蝉鳴く       樋田哲仙

 ここに来て間違いなく暑さの峠は越えたようだ。盆も過ぎて、昨日は処暑である。空の青さに深みが増し、風にもどことなく秋は近い。節電と熱中症の夏が過ぎようとしている。外出も思うようにならなかったが、早く秋の到来が待たれる。きのうバイクで森に沿う道路を走行中、ツクツクボウシの鳴声を聞いた。間違いなく秋の到来を実感した。 にほんブログ村 美術ブログへ

海南・春日神社風鈴まつり(写真)

2011-08-22 05:41:13 | 写真
境内に風鈴まつり開かれて
涼しげに鳴る風ぬけるたび       樋田哲仙

 海南市で第2回「かいなん夢風鈴まつり」が8月1日~15日まで開かれた。市内の格式高い神社10社が特産の漆器でこしらえた風鈴を飾り、スタンプラリーを楽しむ祭り。神社は市内に広く分布するが、案内のチラシどおり車で巡れば1日で十分可能。夏の涼感を求めて家族連れや若いカップルで巡っている光景が見られた。今年は2回目と日は浅いが次第に定着することだろう。

雨待つ農家(水墨画)

2011-08-21 06:38:47 | 水墨画
先週の期待を持ちて今日の空
予報通りの雨降る気配        樋田哲仙

 サラリーマン時代は夏でも雨を期待することはなかったし、必要もなかった。定年後少しばかりの菜園を楽しむようになると、日照りが気になる。夏野菜が萎れて精彩を欠き水を欲しがる。つい、雷雨を着たいし予報を見る。先週のこと、前線が停滞して日本列島を覆い、雨マークがt出ていた。1週間後予報通り朝の空は雨模様となった。  にほんブログ村 美術ブログへ



甲子園の常連となると幕も新調せず(写真)

2011-08-19 05:47:26 | 写真
いくたびも使ひゐるらし色あせて
常連校の横断幕は          樋田哲仙

 小高い山の上にある智弁和歌山高等学校は甲子園出場の常連校である。夏19回、春10回出場し、夏2回春1回優勝。夏1回春2回準優勝。今年の夏は連続7回の出場である。所在地は和歌山市南部で海南市と隣あう。校門前を通ってびっくりした。「祝甲子園出場和歌山智弁高等学校」の長い横断幕が色あせて黒ずんでいる。毎回出場となると新調はしないらしい。

この川の水が利用できたら(水墨画)

2011-08-18 05:49:30 | 水墨画
この川の水が引けたら水茄子の
作る思ひの膨らむものを       樋田哲仙

 豊富な流れの川を見ると、思わず、もったいないと思ってしまう。大きな河川へ合流し、やがて海へと注がれてしまう。途中で何かに利用されることは稀だ。この日照り続きで家から畑へ水道水をバケツに汲んで日に3回以上は運ばなければなならない。朝夕涼しいうちに済ますのだが大変である。野菜は水を欲しがるが止めてします。川の水を見るとそんなことが浮かぶ。 にほんブログ村 美術ブログへ